“THE FUTURE PAST TOUR”によって再び注目を集めている”SOMEWHERE ON TOUR”。その唯一のマルチカメラ・プロショットがリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは「1987年1月13日フィラデルフィア公演」。そのマルチカメラ・プロショットです。全盛の真っ直中でありながら、公式アーカイヴがない”SOMEWHERE ON TOUR”ですがが、プロショットが存在しないわけではありません。特にコレクター間でプロ絡みの3大映像とされるのが『CAUGHT SOMEWHERE IN GOTHENBURG』『CAUGHT SOMEWHERE IN PARIS』、そして本作『CAUGHT SOMEWHERE IN PHILADELPHIA』です。それぞれに必見・必携ではありますが、個性は大きく異なる。良い機会でもありますので、当時の活動概要を俯瞰し、3大映像の位置関係を確認していきましょう。1986年・9月10日ー25日:欧州#1(12公演)《9月29日『SOMEWHERE IN TIME』発売》・10月3日ー11月9日:英国(27公演)・11月12日ー12月18日:欧州#2(27公演)←※PARIS/GOTHENBURG 1987年・1月7日ー5月2日:北米(79公演)←★ココ★・5月11日ー21日:日本(7公演)これが1986年/1987年のIRON MAIDEN。『CAUGHT SOMEWHERE IN GOTHENBURG』『同 IN PARIS』は「欧州#2」でしたが、本作のフィラデルフィア公演は大洋を渡った「北米」レッグ。その6公演目にあたるコンサートでした。それでは、3大映像の個性もまとめてみましょう。1986年11月15日『CAUGHT SOMEWHERE IN GOTHENBURG』・品質:手持ちカメラによる関係者ショット/マイク音声・編集:フル収録+バックステージ 1986年11月29日『CAUGHT SOMEWHERE IN PARIS』 ・品質:ワンカメ・プロショット/モノラル・サウンドボード音声・編集:フル収録 1987年1月13日『CAUGHT SOMEWHERE IN PHILADELPHIA』★本作★・品質:マルチカメラ・プロショット/モノラル・サウンドボード音声・編集:「Hallowed Be Thy Name」「Iron Maiden」未収録……と、このようになっています。CAUGHT SOMEWHERE IN PHILADELPHIAは種別的にはオーディエンス・ショットであるものの、その内容は関係者でしか撮影できないスタッフ・ショット。パリ公演はフルショウ収録のプロショットではあるもののワンカメでした。それに対し、本作は「マルチカメラ」で撮影された唯一無二のプロショットなのです そんな本作の醍醐味は、やはりツアー唯一のマルチカメラの凄味。名画『SOMEWHERE IN TIME』のジャケ世界を再現したステージや、電飾満載でピカピカと光るブルース・ディッキンソンの衣装が大写しで観られるだけも貴重度は満点。「こんな重そうな衣装でよくこんなに動けるな……」と言葉を失うパフォーマンスは、映像だからこそ分かる凄まじさ。特にスゴいのは「Heaven Can Wait」。サイバーな竹馬エディも登場、花火が飛び散る光線銃の演出もアップでばっちり! こうした名シーンの数々を、何台あるのか分からないほど多彩なカメラで収めているのですから、まさに唯一無二の秘宝映像なのです。3rd/4thツアーは『THE EARLY DAYS』で垣間見れますし、5thツアーは『死霊復活』、7thツアーは『MAIDEN ENGLAND』でたっぷりと目撃できます。そんな中で唯一、抜け落ちてしまっているのが“SOMEWHERE ON TOUR”。本作は、その唯一無二のマルチカメラ・プロショットです。3大映像はそれぞれに必見ですが、プロショットならではの醍醐味は本作こそが一番。まさに「まずはコレ」の1枚。『SOMEWHERE IN TIME』時代唯一のマルチカメラ・プロショットがリリース。貴重なナンバーや電飾衣装のブルース、サイバー・エディなど、当時ならではの見どころたっぷりの絶対映像です。Spectrum, Philadelphia, PA. USA 13th January 1987 PRO-SHOT 1. Caught Somewhere In Time 2. 2 Minutes To Midnight 3. Children Of The Damned 4. Stranger In A Strange Land 5. Wasted Years 6. Rime Of The Ancient Mariner 7. Guitar Solos 8. Heaven Can Wait 9. Phantom Of The Opera 10. The Number Of The Beast 11. Run To The Hills/Running Free Bruce Dickinson - Vocals Steve Harris - Bass Dave Murray - Guitar Adrian Smith - Guitar Nicko McBrain - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.76min.