1バンドの枠を超え、大衆文化「ロック音楽」の頂点とさえなっている“カリジャムのDEEP PURPLE”。神話級のステージを総ざらいする「全部盛り」映像作が登場です。そんな本作に収められているのは、もちろん「1974年4月6日カリフォルニア・ジャム」公演。そのマルチカメラ・プロショットです。誰もが一度は体験したであろう超有名映像なわけですが、その一方で多彩な種類がある事でも知られています。本作は、そんなバージョン違いを海外マニアが1つにまとめ上げた編集作品なのです。多彩なバージョン違いを画面分割で一覧その編集法が斬新。右の画面キャプチャーをご覧頂くと何やら小っちゃい画面が並んでいるようですが、これが本作の内容。そう、バージョンの異なる5つの映像を全部一気に表示し、同時進行で見比べられるようになっている。製作したマニアはどのバージョンを使用しているのか明示していないので推測も入りますが、恐らくその5種は「旧ビデオ版(英国BBC送)」「米国ABC放送版」「2005年DVD版(BBC+ABC)」「2016年BD版」「発掘8ミリ版」だと思われます(間違っていたらゴメンナサイ)。また、この5種は全部が完全版というわけでもないですから、曲やシーンによって種類数も異なる。種類の少ないシーンは、最少2分割まで大きく表示されます。公開されているすべての光景を見比べる面白さ その見応えは想像以上に面白い。同じシーン/瞬間でも映るのがカヴァデールとリッチーでは丸っきり見応えが違いますし、グレンのソロでもバージョンによってアングルが右側/左側/背面と異なり、まったくイメージが変わる。「そういや現行BD版にはこの映像なかったな」「見たことないアングルだぞ!?」の連続なのです。また同じ映像を使っていても透かし処理などの演出でまったく異なる作品になっていますし、伝説のギター・クラッシュでアニメーションが加わっているのも懐かしい。編集以外にも画質や発色の違いも意外と面白く、バージョンによっては現場通りの赤い照明で塗りつぶされていたり、色味が調整されていたり。全バージョンを一通り観ていたとしても、具体的な違いまでは認識できないものですが、本作はそのすべてが一目瞭然なのです。DEEP PURPLEの……いや、ロック文化の最重要映像をググッと深掘りする傑作編集作品です。これまでも買い替える度に同時再生で見比べられた方もいらっしゃると思いますが、5種全部はそうそう出来るものではない。そんなマニアの愉しみを徹底的に突き詰めた1枚。※注:画面分割がポイントですので、映像1つひとつはどうしても小さくなりがち。可能な限りの大画面でご覧になることをお薦めします。「1974年4月6日カリフォルニア・ジャム」のマルチカメラ・プロショット。現存する5つのバージョン「旧ビデオ版(英国BBC送)」「米国ABC放送版」「2005年DVD版(BBC+ABC)」「2016年BD版」「発掘8ミリ版」を画面分割で同時表示する編集作品で、アングルや編集、色合いの加工など、違いを一気に見比べできる。「そういや現行版にはこの映像なかったな」「見たことないアングルだぞ!?」の連続で、ロック文化の最重要映像をディープに深掘りする1枚です。Ontario Motor Speedway, Ontario, CA, USA 6th April 1974 PRO-SHOT(Multi-Angle Edition) 1. Intro 2. Burn 3. Might Just Take Your Life 4. Mistreated 5. Smoke On The Water 6. You Fool No One 7. Drum Solo / The Mule 8. Space Truckin' David Coverdale - Vocals Ritchie Blackmore - Guitar Glenn Hughes - Bass, Vocals Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.76min.