2024年ヨーロッパツアー、最終日のルッカ・フェスティバル公演の極上オーディエンスショット映像出現!成功裏に終了したエリック・クラプトンの2024年春のヨーロッパツアーから、最終日となった6月2日に行なわれたイタリア、ルッカ・フェスティバルに出演した際の素晴らしいオーディエンスショット映像が今になって出現しました!この日の極上音質オーディエンスソースを「Lucca Summer Festival 2024: Definitive Master」としてリリースしておりますが、それを補完し、さらに本公演をより楽しめる映像をリリース致します。メインのアングルは、グラウンド席前方(前から3列目あたりです!)、ステージ正面よりやや右のポジションからのもので、クラプトンをドアップで捉えています。このアングルだけでも素晴らしいのですが、ここにスクリーンショットのアップショットが挿入され、またオープニングを含み、このフェスティバル会場の航空撮影ショットや会場の引きの全景、客席のアップ等が混じります。バラエティに富んでいる上に、アングルの切り替えは見事なクロスフェード処理のため、まったくぎこちなさはありません。また音声も非常に良好なステレオ・オーディエンスソース(「Lucca Summer Festival 2024: Definitive Masterとは別ソース)をシンクロで被せていますので、終始安定しています。エンディングまできちんと完全収録されており、ほぼプロショット、オフィシャルのライブ映像作品レベルと言ってもいいクオリティの力作です。是非ご鑑賞ください。この日のクラプトンのルックスは、スウェットパーカーにジーンズ、ロングガウンのようなコートを羽織って、ベースボールキャップという、カジュアルかつ若々しいいで立ちです。右手にはリウマチによる痛みがあったのでしょうか、サポーターを装着しています。さて、本ヨーロッパツアーの日程は下記のようになっていました(公演地の後に記しているのは、リリースのタイトルです)。5月9日 Utilita Arena, Newcastle, U.K. 5月11日 M & S Bank Arena, Liverpool, U.K. ←「 Liverpool 2024」 5月13日 Resorts World Arena, Birmingham, U.K. 5月16日 3Arena, Dublin, Ireland 5月18日 Co-op Live, Manchester, U.K. ← 「Manchester 2024」5月20日 Royal Albert Hall, London, U.K. ← 「Royal Albert Hall 2024 1st & 2nd Nights」,「Royal Albert Hall 2024 1st Night(DVDR)」5月21日 Royal Albert Hall, London, U.K. ← 「Royal Albert Hall 2024 1st & 2nd Nights」5月23日 Royal Albert Hall, London, U.K. ← 「Royal Albert Hall 2024 3rd & 4th Nights」,「Royal Albert Hall 2024 3rd Night:The Video」5月24日 Royal Albert Hall, London, U.K. ← 「Royal Albert Hall 2024 3rd & 4th Nights」5月26日 Accor Arena, Paris, France ← 「Paris 2024(4CD + DVD)」5月27日 Accor Arena, Paris, France ← 「Paris 2024(4CD + DVD)」5月29日 LDLC Arena, Lyon, France ← 「Lyon 2024(2CD + DVD)」,「Definitive Lyon 2024」5月31日 Festival De Nîmes, Nîmes, France ← 「Nimes 2024: The Video」6月2日 Mura Storiche, Lucca, Italy ← 【ココ】 「Lucca Summer Festival 2024」, 「Lucca Summer Festival 2024: Definitive Master」こうしてご覧いただくとほとんどの公演の音源や映像を最速リリースしていることがお分かりいただけるでしょう。ここにルッカ公演の映像が加わるわけです。このツアーは、セットリストが昨年ツアーとは大幅に変更されたことが魅力で、書き下ろしたばかりの新曲からレア度の高いナンバーがいくつもセットインしていました。それだけにマニアの方もファンの方も早く聴きたかったであろうことは間違いなく、当店の最速リリースを喜んでいただけているのも嬉しい限りです。近年はあまりセットリストをいじらないクラプトンにしては、劇的な変化と言える内容でした。バンドメンバーは、キーボードがポール・キャラックに代わり、クラプトンバンドではお馴染みの一人であるティム・カーモンにチェンジしただけで、他は昨年ツアー時と変わっていません。そのため、アンコールナンバーが、近年キャラックをフィーチャーしていたHigh Time We Wentからようやく変わりました!盤石の演奏を展開する、信頼のおける実力派のメンバーに囲まれたクラプトンは、サプライズを含み、とても充実したパフォーマンスを披露しています。前年ツアーとは異なる意外なセットリストが魅力!このツアーは日替わりのサプライズを含むセットリストの変更が話題となり、この最終公演も、これ以前の公演と同じセットリストではありませんでした。最終公演まで細かな配慮で務めたツアーだったと言えます。改めてサプライズ要因を挙げますと、オープニングがまず驚き。Blue Dustと題されたこのインストの新曲、昨年逝去したジェフ・ベックに捧げ、同年4月の日本公演で初めて披露したBlue Rainbowのバリエーションでした!まだ公式レコーディングさえしていない新曲のバリエーションに早くも取り組んでいたとは・・・。これだけでもクラプトンの旺盛なクリエイティヴィティが窺えます。(若干ミストーンを発していますが。ミストーンの原因は手の痛みだったかもしれません)。このオープニングは、ツアーを通じて変わりませんでした。そして前半エレクトリックセットの最後を飾るのは、新曲のPrayer of a Child。この曲は、昨年12月にガザ支援のチャリティコンサートとして行なわれた「SAVE A CHILD Concert (For GAZA Children) 」(当店でも映像をDVDでリリース済み)の冒頭に会場で流されたインスト曲「Voice Of A Child」に新たに歌詞を付けて発表したものです。クラプトンの、戦禍に苦しむ子供たちへの強いメッセージを込めた曲だけに、逸早く聴いてほしかったのでしょう。クラプトンは冒頭から、「SAVE A CHILD Concert (For GAZA Children) 」で初めて持った、パレスチナの国旗カラーにペイントされたカスタムストラトを弾いています。アコースティックセットに移っては、2005年のアルバム「BACK HOME」からのタイトルナンバー、Back Homeがプレイされています。この曲も2006年ツアーで序盤の数公演のみプレイしただけだった超レア曲でした。ここには家を失ったガザの人たちへの想いも込められているのでしょうか。そして驚くべきことに、このアコースティックセットでは、何と78年リリースの「BACKLESS」収録のオリジナル曲Golden Ringをプレイしています。これはコロナ禍中の2021年にイギリスの古城でスタジオライブ録音された企画盤「The Lady In The Balcony: Lockdown Sessions」に収録されたナンバーでした。恐らくそこでのアコースティックアレンジが気に入り、本公演で披露したものと思われます。オーディエンスを前にしたコンサートライブでプレイしたのは、78年ツアー以来46年ぶりのことです。エレクトリックセットに戻っての1発目は、パワフルなドミノスナンバー、Got to Get Better in a Little While。先述の「SAVE A CHILD Concert (For GAZA Children) 」でも久々に取り上げ、クラプトンも久しぶりに躍動感溢れるプレイを楽しめたことから、セットインさせたものと考えられます。ここでもソニー・エモリーの卓越したスティックさばきは素晴らしいです。面白いのは、イントロでクラプトンはロングコート脱いでパーカー姿になるのですが、「やっぱり寒かった」とばかりにまたロングコートを着直すシーンです。再び暖かくなったクラプトンのプレイは弾け捲りです。そしてそれに続いてこの最終公演では、何とこのツアーで初めてOld Loveがプレイされました。この曲を演奏したのは、2011年の南米ツアー以来13年ぶりということで、オーディエンスが一際盛り上がる様子が捉えられています。ここでの演奏は、中間のクラプトンのソロがサビのパートまで行かず、ティム・カーモンのシンセソロに移行する構成になっています。そしてシンセソロが突入するサビのパートでクラプトンもソロを重ねるという珍しい構成です。さらにエンディングも13年前とは変わっています。是非聴いていただきたいレアなテイクです。意外なナンバーが次々演奏される中、さすがにもうサプライズはないかと思っていたところ、今ツアーの特別演出として、Cocaineの前にプロローグとしてライル・メイズ作の Close To Homeという曲がネイザン・イーストによってプレイされています。そして最後の最後でまだサプライズはありました。アンコールが、クラプトンのお気に入りのブルースBefore You Accuse Meだったのです。Key To They Highwayとともに、安心して聴けるクラプトンらしいナンバーでした。こうして観てきますと、このツアーは、クラプトンというアーティストがいろいろな事、いろいろな人を想ってセットリストを組んだことがお分かりいただけるでしょう。もちろん根底にはプレイしたい、という気持ちが一番あるのは当然ですが、そこに自らの想いを込めて披露したいと考えていたように思えます。失った親友、戦争の絶えない世界、憧れのブルースマン、これまでのキャリア。様々な想いがクラプトンの胸に去来した結果としてのこのセットリスト、この充実のライブパフォーマンスです。Old Loveのパフォーマンスが観れるのはこの最終公演だけ!注目いただきたいのは、LaylaとWonderful Tonightが外れていることです。その点でも珍しいツアーだったと言えるでしょう。Ex Campo Balilla, Mura di Lucca, Lucca, Italy 2nd June 2024 AMAZING SHOT!!! 1. Blue Dust 2. Key To The Highway 3. I'm Your Hoochie Coochie Man 4. Badge 5. Prayer Of A Child 6. Back Home 7. Nobody Knows You When You're Down And Out 8. Golden Ring 9. Tears In Heaven 10. Got To Get Better In A Little While 11. Old Love 12. Cross Road Blues 13. Little Queen Of Spades 14. Close To Home 15. Cocaine 16. Before You Accuse Me Eric Clapton – guitar / vocals Doyle Bramhall II – guitar / vocals Chris Stainton – piano / keyboards Tim Carmon – Hammond / keyboards Nathan East – bass / vocals Sonny Emory – drums Katie Kissoon – backing vocals Sharon White – backing vocals COLOUR NTSC Approx.93min.