『鋼鉄の処女』『キラーズ』『魔力の刻印』『頭脳改革』……黄金の初期4枚を復刻させたツアー、“Eddie Rips Up The World Tour(通称:The Eraly Days Tour)”。そのプロショット・コレクションを完璧にする一冊の1枚がリリース決定です。そんな本作に収められているのは、2つのマルチカメラ・プロショット。「2005年6月4日Rock Am Ring公演」をメインに、「同年8月28日Reading Festival公演」をボーナス追加した1枚です。“The Eraly Days Tour”のプロショットと言えば、絶対作『GOTHENBURG 2005: THE PRE-BROADCAST MASTER』が頂点として君臨しておりますが、本作はそれ以外の2種をベスト・マスターでカップリングしたもの。つまり、「GOTHENBURG 2005+本作」で“The Eraly Days Tour”のプロショットをコンプリートできるのです。では、“The Eraly Days Tour”で残された3種プロショットはどんなポジションなのか。当時のスケジュールを振り返り、それぞれの位置関係を確認してみましょう。欧州レッグ・5月28日ー31日(3公演)*6月4日:Rock Am Ring出演 ←★本作メイン★・6月28日ー7月9日(15公演)*7月9『GOTHENBURG 2005』北米レッグ・7月15日ー8月20日(21公演)英国レッグ・8月26日:リーズ公演*8月28日:Reading Festival出演 ←★本作ボーナス★・8月30日+9月2日(2公演)これが“The Eraly Days Tour”の全体像。本作メインの“Rock Am Ring”出演は序盤も序盤の4公演目、ボーナスの“Reading Festival”はラストから3番目の最終盤でした。そして、本作はそんな2種プロショットを完全オフィシャル級のベスト・マスターでコレクションできる1舞野なのです(CMや1曲以下のテレビ出演等の細切れ映像は除外ですが)。それでは、それぞれの見どころを個別にご紹介していきましょう。メイン:長尺“Rock Am Ring”プロショット(15曲)本作メインの“Rock Am Ring”プロショットは、『GOTHENBURG 2005』と並んで“The Eraly Days Tour”を代表してきた定番中の大定番。残念ながら開演パートの「Murders In The Rue Morgue」「Prowler」が放送されませんでした(日本のMAIDEN専門書に「1曲目にアナザー・ライフをやったツアー」と誤記されていたのは、恐らくこの放送が原因でしょう)が、それでも初期の名曲群を甦らせたセットを約88分も楽しめる醍醐味はハンパではありません。セット内容は下記に整理しておきますが、特に嬉しいのは「Iron Maiden」の巨大エディ。もちろん、『GOTHENBURG 2005』でも観られるシーンですが、本作はアングルが異なるため、エディの頭に脳ミソが入ってくギミックがドアップで観られるのです。ディアノ時代(8曲)・鋼鉄の処女:Remember Tomorrow(★)/Phantom Of The Opera/Iron Maiden/Running Free・キラーズ:Another Life(★)/Wrathchild/Drifter(★)・シングル:Sanctuary ディッキンソン時代(7曲)・魔力の刻印:Run To The Hills/The Number Of The Beast/Hallowed Be Thy Name・頭脳改革:The Trooper/Where Eagles Dare Revelations/Die With Your Boots On(★)※注:「★」印は“The Eraly Days Tour”以降、現在(2024年)まで演奏されていない曲。ボーナス:ミニ・エディも必見のReadingプロショット(4曲)続いての“Reading Festival”プロショットも必見。本編“Rock Am Ring”にも負けない過去最高の極上クオリティですが、内容も面白い。わずか4曲ながら一番の見どころは本作だけの“第3のエディ”! 通常、竹馬エディと巨大エディの2種が出るものですが、本作の「The Trooper」には子ども(!?)が扮するミニ・エディも登場するのです。ハンドメイド的なデザインながらブルース・ディッキンソンと共にユニオン・ジャックを振り回し、メンバーが笑いながら見つめる姿が極上マルチカメラで愉しめます。『頭脳改革』までの世界を甦らせた大人気の“The Eraly Days Tour”。その公式級プロショット・コレクションを完璧にしてくれる映像傑作です。2025年から始まる結成50周年ツアー“Run For Your Lives Tour”も発表されましたが、そのヴィジュアル・モチーフは黄色いロンドンの裏路地と血文字フォント。まさに“The Eraly Days Tour”を思い起こさずにはいられません。単に懐かしい名曲を楽しむだけでなく、来年からの新ツアーへの期待まで書き立ててくれる1枚。初期復刻ツアー“The Eraly Days Tour”のプロショット集がリリース。公式級の極上映像2種をカップリングしており、作『GOTHENBURG 2005』と併せれば“The Eraly Days Tour”プロショットをコンプリートです。Nürburgring Nürburg, Germany 4th June 2005 PRO-SHOT (88:18) 1. The Ides Of March 2. Another Life 3. The Trooper 4. Remember Tomorrow 5. Where Eagles Dare 6. Run To The Hills 7. Revelations 8. Wrathchild 9. Die With Your Boots On 10. Phantom Of The Opera 11. The Number Of The Beast 12. Hallowed Be Thy Name 13. Iron Maiden 14. Running Free 15. Drifter 16. Sanctuary (19:57) Reading Festival Little John's Farm, Reading, UK 28th August 2005 1. The Trooper 2. Run To The Hills 3. Hallowed Be Thy Name 4. Iron Maiden PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 108min. 108min. Dolby 2.0 Stereo 16:9