不慮の事態により中止となってしまった最後のツアー“THE FAREWELL TOUR MMXXII”。その現場を極上体験できる最新映像が登場です。そんな本作が撮影されたのは「2022年5月10日ダブリン公演」。その絶景オーディエンス・ショットです。熱心なコレクター諸兄ならピンと来ているかも知れませんが、このショウは既に『DUBLIN 2022』でレポート済み。しかし、本作は旧盤『DUBLIN 2022』とは完全な別人によるまったくの別モノ。ごく最近になって公開された最新映像でもあり、もちろん前回版より圧倒的に優れています。いきなり既発の話から始めてしまいましたが、ご存じない方のためにもイチからご説明していきましょう。まずは、不本意に終わった当時の活動概要から。《5月6日『GREATEST HITS MMXXII』発売》・5月10日ー6月12日:欧州(17公演)←★ココ★《6月13日:レブ・ビーチが体調不良》・6月14日ー23日:欧州(5公演)《6月25日:トミー・アルドリッジが体調不良》《6月27日:デイヴィッド・カヴァデールが体調不良》《7月1日:ツアー中止を発表》×6月25日ー7月19日:欧州(11公演:中止)××8月17日ー10月21日:北米(25公演:中止)× これが“THE FAREWELL TOUR MMXXII”の全体像。大規模なワールド・ツアーとして計画され、当初は日本にも来る構想でした。ところが、ツアーも序盤の17公演をこなしたところでレブ・ビーチが体調不良。その後もレブ抜きでツアーを続けましたが、今度はトミー・アルドリッジとデヴィッド・カヴァデールが続けざまに体調を崩しました。レブやトミーはそれほど深刻ではなかったようですが、カヴァデールの副鼻腔炎は長期化。そのままツアー自体が中止となる事態に発展してしまったのです。このように、わずか22公演で終了した“THE FAREWELL TOUR MMXXII”ですが、本作のダブリン公演はその初日でした。そんな現場を真空パックした本作は、前回作『DUBLIN 2022』を大きく上回る名作映像。最大のポイントは全曲収録の長さ。そもそも前作はフェアウェル・ツアーの第一報リリースで、当時手に入る映像2種を組み合わせた編集作でした。それに対して本作は1本の傑作映像。曲間を省略した箇所もあるようですが、それもホンのわずか。当日の全曲を約90分に渡ってたっぷりと楽しめるのです。ここで、セットを整理しながら曲数ボリュームを実感していただきましょう。フレッシュ・アンド・ブラッド(2曲)・Hey You (You Make Me Rock)(★)/Trouble Is Your Middle Name クラシックス(12曲+α)・サーペンス・アルバス:Bad Boys (Children Of The Night)/Crying In The Rain/Is This Love/Give Me All Your Love(★)/Here I Go Again/Still Of The Night・スライド・イット・イン:Slide It In(★)/Love Ain't No Stranger/Slow An' Easy(★)・その他:Ain't No Love In The Heart Of The City/Fool For Your Loving(★)/Take Me With You ※注:「★」印は前回版『DUBLIN 2022(Shades 1523)』で観られなかった曲。そして、そんなフルセットを映し出す光景が見事な絶景。ステージ中央を真っ正面に2階スタンドから撮影されており、ステージの端から端まで見たいポイントを見放題です。もちろん、スタンド席だけに中距離ともなるわけですが、それを相殺するのが果敢なズームと見事なカメラワーク。最ズームではメンバー1人ひとりのウェストアップが画面いっぱいになるほどですし、最前列なのか遮蔽物もゼロです。さらに、そんな映像美に負けないサウンドも素晴らしい。前回作『DUBLIN 2022』は最前付近の迫力は凄かったものの、喧騒も拾いまくったサウンドが聴きやすいとは言えませんでした。ところが本作には間近席の喧騒はなく、演奏音とヴォーカルが真っ直ぐ耳元に届く。WHITESNAKE史上最多となる7人編成のアンサンブルもダンゴにならず、トミー以外のほぼ全員が歌いまくるぶ厚いコーラスも1人ひとの声が感じ取れるほどです。“THE FAREWELL TOUR MMXXII”の空中分解から、すでに2年以上。現在に至るまでカヴァデールのステージ復帰は実現しておらず、先日レブは「デイヴィッドが再びワールド・ツアーをやるとは考えられない」とまで発言。もしかしたらもう白蛇復活は望めず、このまま恒久的な引退になってしまうかも知れません。本作は、そんな「終わりの始まり」でもあるフェアウェル・ツアーの初日を絶景フル体験できる新映像。“THE FAREWELL TOUR MMXXII”の初日。「2022年5月10日ダブリン公演」の絶景オーディエンス・ショット。旧版『DUBLIN 2022』とはまったくの別映像で、2階スタンド席から遮蔽物ゼロでステージの隅から隅まで見放題な絶景。距離感を相殺するズームも果敢で、フェアウェル・ツアーの全曲をたっぷりと楽しめます3Arena, Dublin, Ireland 10th May 2022 AMAZING SHOT!!! SUPER UPGRADE!凄く良い映像です。1. Intro 2. Bad Boys incl. Children Of The Night 3. Slide It In 4. Love Ain't No Stranger 5. Hey You (You Make Me Rock) 6. Slow An' Easy 7. Ain't No Love In The Heart Of The City 8. Fool For Your Loving 9. Trouble Is Your Middle Name 10. Guitars & Keyboard Solos 11. Crying In The Rain 12. Drum Solo 13. Crying In The Rain (reprise) 14. Is This Love 15. Give Me All Your Love 16. Here I Go Again 17. Still Of The Night 18. Take Me With You 19. We Wish You Well David Coverdale - Lead Vocals Reb Beach - Guitar, Backing Vocals Joel Hoekstra - Guitar, Backing Vocals Michele Luppi - Keyboards, Backing Vocals Dino Jelusick - Keyboards, Guitar, Backing Vocals Tanya O'callaghan - Bass Tommy Aldridge - Drums COLOUR NTSC Approx.87min.