後期の力作『FALLING IN BETWEEN』を引っさげ、キャリア最大級の長期ツアーに乗り出した2006年のTOTO。その現場を語り継いできた名作プロショットが復刻。最高峰マスターでリリース決定です。そんな本作が撮影されたのは「2006年8月15日ベオグラード公演」。そのマルチカメラ・プロショットです。現在では公式作『FALLING IN BETWEEN LIVE』が象徴となっているツアーですが、リアルタイム当時に代表映像だったのは本作。もちろん、公式作とは別公演でした。その辺の状況を把握するためにも、まずは長大なワールド・ツアーの全体像から振り返ってみましょう。2006年《2月14日『FALLING IN BETWEEN』発売》・2月15日ー4月1日:欧州#1(18公演)・4月26日ー5月21日:アジア#1/オセアニア#1(13公演)・6月21日ー7月8日:北米#1(12公演)・7月12日ー8月19日:欧州#2(25公演)←★ココ★・8月31日ー11月16日:北米#2/中米(14公演)2007年・3月9日ー4月4日:ドバイ/欧州#3(17公演)←※公式・5月2日ー5日/23日ー6月18日:北米#3(15公演)・6月29日ー7月10日:欧州#4(8公演)・7月14日ー24日:北米#4(8公演)・8月3日ー18日:欧州#5(12公演)・11月3日ー16日:南米(9公演)2008年・1月31日ー2月10日:メキシコ(7公演)・3月2日ー4月5日:オセアニア/アジア(20公演)これが2006ー2008年のTOTO。彼らのキャリアで最長/最大公演なのは現行の“THE DOGZ OF OZ Tour”だったりしますが、“FALLING IN BETWEEN Tour”はそれに次ぐ巨大ツアー。二度の来日も含め、丸2年以上をかけて世界をくまなく巡りました。公式『FALLING IN BETWEEN LIVE』は2007年の「欧州#3」で制作されまいしたが、本作のベオグラード公演はその約7ヶ月前。「欧州#2」の22公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを伝える本作は、極上級のマルチカメラ・プロショット。ロック先進国とは言い難いセルビア・モンテネグロのTV放送だけに公式『FALLING IN BETWEEN LIVE』でほどダイナミックなカメラワークではありませんが、画質/音質に関しては文句なしにオフィシャル級。作り込まれた公式作と比較したので微妙な表現になったものの、安っぽさなど微塵もない。むしろ、放送らしい生っぽさが美味しかったりします。しかも、本作はその最高峰版。当時から定番として様々なバージョンが流通しましたが、本作は放送のベスト・マスターをさらにデジタル・マスタリングで磨き込んだもの。当時問題視された画面上部の白線ノイズもなく、隅々まで艶やかな画面が終始揺るがないのです。そんな極上クオリティで描かれるのは、公式『FALLING IN BETWEEN LIVE』ともひと味違ったフルショウ。ここで比較しながら整理しておきましょう。フォーリング・イン・ビトゥイーン(4曲)・Falling In Between/King Of The World(*)/Bottom Of Your Soul/Taint Your World(*)聖なる剣(4曲)・Make Believe(★)/Rosanna/I Won't Hold You Back(★)/Africa その他(10曲)・アイソレーション:Endless(★*)/Isolation(*)・マインドフィールズ:Caught In The Balance/Cruel(*)・その他:Hold The Line/Hydra/I'll Be Over You/Pamela/Kingdom Of Desire/Gift Of Faith※注:「★」印は公式『FALLING IN BETWEEN LIVE』で聴けなかった曲。「*」印はこのツアー以降演奏されていない曲。……と、このようになっています。公式とは時期が違うせいかセレクトが異なるわけですが、それだけでなく“FALLING IN BETWEEN Tour”以降は封印されてしまった曲も多数。結果としてこのツアーだけの限定曲になった「King Of The World」「Taint Your World」や『ISOLATION』の2曲もオフィシャル級の映像美で楽しめるのです。『FALLING IN BETWEEN LIVE』にも匹敵するクオリティでありつつ、より生々しい大傑作プロショットです。公式映像とのセット違いで、さらに一歩深く“FALLING IN BETWEEN Tour”を楽しめる1枚。「2006年8月15日ベオグラード公演」のマルチカメラ・プロショット。公式映像『FALLING IN BETWEEN LIVE』とは別公演ながらクオリティ的には肉薄する名作。「Make Believe」「I Won't Hold You Back」「Endless」など、公式作にはなかったレパートリーも楽しめます。Live at Tasmajdan, Belgrade, Serbia & Montenegro 15th August 2006 PRO-SHOT 1. Falling In Between 2. King Of The World 3. Pamela 4. Bottom Of Your Soul 5. Caught In The Balance 6. Make Believe 7. Hold The Line 8. I'll Be Over You 9. Cruel 10. Greg's Solo 11. Rosanna 12. Endless 13. Isolation 14. Gift of Faith 15. Kingdom of Desire 16. Luke's Solo 17. Hydra / Simon's Solo 18. Taint Your World 19. I Won't Hold You Back 20. Africa PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.87min. Steve Lukather - Guitar, Vocals Bobby Kimball - Vocals Mike Porcarro - Bass Simon Philips - Drums Greg Phillinganes - Keyboards, Vocals Tony Spinner - Guitar, Vocals