ビル・フリゼールのプロ・ショット・ライヴ集です。86年から96年まで4種のライヴを、計2時間近くに渡って収録。しかも全て異なるユニットで、多彩なビルの演奏がたっぷりと楽しめます。先ずはトランペット、トロンボーン・ヴァイオリンと組んだ、大変ユニークなカルテットの96年のライヴ。夫々の音色を大事にしたアンサンブルは、ミニマルな展開から次第に拡がりと熱を獲得し、極まりに向かって走り出します。続いては94年、ポール・モチアン、ジョー・ロヴァーノとのトリオ。独得のトーンで、とてもストレートなフリーの演奏を聴かせてくれます。そして89年のソロ演奏。美しいトーンとフォーク、カントリー的な指使いで、絵画的とも言えるイメージ豊かな音世界を作り上げています。ラストは86年、マーク・ジョンソン,ジョン・スコフィールドlBill Frisell、ピーター・アースキンとのカルテットの演奏を1時間。マークがリーダーながら、やはり注目は二人のグレート・ギタリストのぶつかり合い。全体にジャズ・ロック的な色が濃いステージで、4人とも大いに触発し合うハイテンションの中、まれに見るアヴァンギャルドなギター・バトルです。収録時間は120分となります。