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Genesis ジェネシス/Tokyo,Japan 1978 Japan Broadcast

強力なライヴアルバムの向こうにある光景を思い起こさせてくれるテレビ放送をお贈りします。本作が撮影されたのは、ジャパンツアー最終日の東京厚生年金会館。「ジェネシス・ライブ・インジャパン 光と音のスーパーショー(映像ママ)」の手書きタイトルも懐かしい、お馴染みのテレビ映像です。日本公演は「AND THEN THERE WERE THREE」に伴うワールドツアーの最終レッグにあたり、この日は全世界千秋楽でもありました。・1978年11月27日:東京厚生年金会館・1978年11月28日:中野サンプラザ・1978年11月29日:中野サンプラザ・1978年11月30日:大阪厚生年金会館・1978年12月2日:中野サンプラザ・1978年12月3日:東京厚生年金会館 【本作】 30分のダイジェスト番組なのですが、ショウのオープニング「Eleventh Earl Of Mar」と終盤の「Dance On A Volcano」から「I Know What I Like」をかいつまんでおり、“イチバン美味しい”ところをマルチカメラのプロショットで観られるのです。特に見どころなのは、やはり終盤。「Drum Duet」を盛り込んだ「Dance On A Volcano」のド迫力も凄いですが、“光と音”と喧伝される通りのライトショーが繰り広げられる「Los Endos」は見物。80年代には“バリライトを初めて使ったバンド”としても知られる彼らですが、ここでも豪華なライトセットを使い、初期のレーザー光線も駆使している。正直なところ、現在の基準で見ると普通のライティング・システムでもありますが、そこに鳴っているのは間違いなく70年代の本場プログレッシヴ・ロック。音だけでも豊かなシンフォニック・ロックが、乱舞する光で鮮やかに彩られていく時代感覚は、1978年でしか味わえない光景です。さらに、ラストの「I Know What I Like」ではフィル・コリンズのショウマンシップが爆発。2CD「TOKYO 1978 2ND NIGHT」では、日本語MCを聴かせていましたが、ここでは言語を超えたパフォーマンスだけで沸かしに沸かしまくる。踊るように前身を使ってタンバリンを叩き、観客を巧み煽りつつ、歓声を指揮者のようにコントロールする。その後、ソロでも時代を制するエンターテイナーの鱗片がうかがえる一幕なのです。こうしたシーンの数々は、やはり映像でなければ分かりません。しかも、この曲はこの日のラストナンバーというだけでなく、初めて3人になって世界を回ったワールドツアー最後の1曲。少しずつメンバーが減っていき、その都度、不安と決意を新たにしていったわけですが、それが世界中で受け入れられ、遠い極東の異国で迎えた大団円。本作に映し出されるのは、その自信と満足感を噛みしめる表情なのです。70年代末期に、プログレッシヴ・ロック最後の輝きを届けてくれたGENESIS。「TOKYO 1978 2ND NIGHT」は、その最高級シンフォニック・ロックを封じ込めた大傑作です。しかし、いかに歴史的なクリア・サウンドであっても、この光景まで描くことはできない。実際、本作を観る前と後では、大傑作ライヴアルバムの聞こえ方もまるで違う。たった30分の映像が歴史的なライヴアルバムの音楽イマジネーションを、光景のレベルにまで引き上げるのです。 Live at Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan 3rd December 1978 PRO-SHOT (29:25) 1. Eleventh Earl Of Mar 2. Dance On A Volcano 3. Drum Duet 4. Los Endos 5. I Know What I Like PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.30min.

Genesis ジェネシス/Tokyo,Japan 1978 Japan Broadcast

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