ゲイリー・ムーア&DIOをカップリングしたお得なステレオ・サウンドボード・アルバムが復活です。本作はゲイリー1公演、DIO1公演をそれぞれディスク1枚ずつに収めた2枚組。いずれも勢いに乗った全盛期の極上サウンドボードで、古くからの大定番録音。ただし、80年代当時の放送ではなく、BBCが2000年代に再放送したアップグレード・バージョンで収録しています。それでは、各バンドのライヴをご紹介していきましょう。
【ディスク1:GARY MOORE(1983年3月16日)】
1983年のゲイリーというと初来日公演のオフィシャル盤『ROCKIN' EVERY NIGHT』が真っ先に浮かびますが、本作が収録されたのはその1ヶ月半後。メンバーも少し変わり、ヴォーカルのジョン・スローマンが脱退しています………と、カンタンに済ませようかと思いましたが、初期ゲイリー・バンドはメンバーチェンジがやたらと細かく、把握しきれない方も多いのではないでしょうか。良い機会ですので、少しまとめてみましょう。ハードロッキン・ゲイリーの一大転機と言えば、VIRGINレコードと契約して『CORRIDORS OF POWER』を発表した1982年。その次の転機は相棒ニール・カーターの加入。その間を整理してみると……。
A:トミー・アイアー(Key)+チャーリー・ハーン(Vo)・1982年8月24日-28日:UKツアー(4公演)B:ドン・エイリー(Key)+ジョン・スローマン(Vo)・1982年11月24日-1983年1月15日:UKツアー(15公演+ドイツ1公演)・1983年1月22日-2月1日:日本ツアー(9公演)
C:ドン・エイリー(Key)・1983年3月16日-5月23日:欧州ツアー(9公演)D:ニール・カーター(Key)・1983年5月31日-7月19日:北米ツアー(27公演)※リズム隊は総てニール・マーレイ(B)&イアン・ペイス(Dr)。
……と、このようになっています。ここまではマーレイ&ペイスという元WHITESNAKEの強力リズム隊をバックにしていましたが、その後、マーレイ→ペイスの順に脱退。少しずつ「ゲイリー&カーター」の2巨頭体制が固まっていくのです。さて、そんな「カーター以前」ですが、上記のラインナップ「A」「B」は『ROCKIN' EVERY NIGHT』のリマスター盤で一気に触れることができる。それに対し、本作はオフィシャルで残されていない「C」を代表するサウンドボードというわけです。もうお分かりと思いますが、本作はほぼ「スローマン抜きのROCKIN' EVERY NIGHT」。G-FORCE以降、歌への意欲を見せながら常に専任シンガーを帯同してきたゲイリーでしたが、ここにきてやっと覚悟を決めた。しかも、この日は「C」ラインナップの初日。ヴォーカリスト“ゲイリー・ムーア”の独り立ちのパフォーマンスなのです。もちろん、気迫に満ちているのは歌だけではない。本作は『ROCKIN' EVERY NIGHT』では聴けない「Cold Hearted」「Falling In Love With You」「Hurricane」も目玉なのですが、何と言ってもデカいのが「Hurricane」!フュージョン・スタイルで暴れ倒す“マーレイ+ぺイス+エイリー”の凄まじいアンサンブルは、まさに「COLOSSEUM III」。その猛烈なバトルがオフィシャル級サウンドで聴けるのです!
【ディスク2:DIO(1984年10月5日)】
ゲイリーだけで長くなってしまいましたが、DIOも負けてはいない。本作は“THE LAST IN LINE TOUR 1984”の代表格サウンドボードでして、そのクオリティは正しくオフィシャル級。とは言え、“THE LAST IN LINE TOUR 1984”は極上サウンドボードの宝庫でもあるので、ここで整理してみましょう。
A:1984年6月11日ピンクポップ・フェスティバル→公式『THE LAST IN LINE』デラックス・エディションに採用。B:1984年7月24日スポケイン公演→公式シングルに採用、『DEFINITIVE SPOKANE』が決定盤。C:1984年8月25日フィラデルフィア公演→公式ビデオ『衝撃のスペクトラム・ライヴ』他に採用。
→CDは『WE ROCK COMPLETE THE CD』が決定盤。D:1984年9月23日グラスゴウ公演→『AT GLASGOW APOLLO』が決定盤。E:1984年10月5日ハマースミス公演→【本作】
以上、5本のサウンドボードが知られています。この中でオフィシャル化された「A:ピンクポップ」と「D:グラスゴウ」はクオリティに難があるものの、残り3本「B・C・E」は横並び。つまり、本作は公式化されたピンクポップなどより遙かに遙かにクオリティが高く、代表映像『衝撃のスペクトラム・ライヴ』にさえ劣らない逸品中の逸品。それでいながら、1曲たりとも公式に使用されていない秘宝サウンドボードなのです。もちろん、ライヴの内容はロニー・ジェイムズ・ディオの全人生でも成功の絶頂たる“THE LAST IN LINE TOUR 1984”ですし、ヴィヴィアン・キャンベルも含め、ツアー後期でアンサンブルも絶好調。ピーク中のピーク中の………ピークを極めた1本なのです。80年代初期のロンドンに吹き荒れていた“HRからHMへ”の風。その追い風を全身に受けたゲイリー・ムーアとDIOを、オフィシャル級サウンドボードでセットしたお得盤です。彼らのキャリアでも燦然と輝く猛烈なダブル・ライヴアルバム。ぜひ、この機会にお試しください。
Paris Theatre, London, England 16th March 1983 STEREO SBD Hammersmith Odeon, London, England 5th October 1984 STEREO SBD
Disc 1 (57:57)
GARY MOORE Live at Paris Theatre, London, England 16th March 1983
01. Nuclear Attack 02. Wishing Well 03. Rockin' Every Night 04. Cold Hearted 05. I Can't Wait Until Tomorrow 06. Falling In Love With You 07. Hurricane incl. Drum Solo 08. White Knuckles 09. Rockin' And Rollin' 10. Back On The Streets
Gary Moore - Guitar & Vocal Ian Paice - Drums Solo Neil Murray – Bass Don Airey - Keyboards
Disc 2(58:30)
DIO Live at Hammersmith Odeon, London, England 5th October 1984
01. Stand Up And Shout 02. One Night In The City 03. Don't Talk To Strangers 04. Mystery 05. Egypt (The Chains Are On) 06. Holy Diver 07. Heaven And Hell 08. The Last In Line 09. Rainbow In The Dark 10. Man On The Silver Mountain 11. Long Live Rock 'N' Roll 12. We Rock
Ronnie James Dio – Vocals Vivian Campbell – Guitars Jimmy Bain – Bass Vinny Appice – Drums Claude Schnell - Keyboards





























