ゲイリー・ムーアが「BLUES FOR GREENY」リリース後に行った1995年7月のショウより、貴重なライヴ・ソースが極上の放送音源を用いて驚きのリリースです。この当時におけるゲイリーのライヴは公式作品「ESSENTIAL MONTREUX」等でも楽しむ事ができましたが、そちらの内容は音源や映像ともに不完全版であり、当時のショウをフルセットで収めた本作は、全てのゲイリー・ファンにとって見逃せないタイトルになるはずです!'94年にゲイリーがジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーと結成したBBMは、アルバムはもちろんライヴも素晴らしい中味を誇っていましたが、ジャックとジンジャーの関係からショウはキャンセルが連続し、最終的にユニットも自然消滅の形で終了してしまいました。同年11月、自身が製作に関わった初めての公式ベストアルバム「BALLADS & BLUES」をリリースした頃、ゲイリーは"ピーター・グリーンのトリビュートアルバム"へのゲスト参加を求められました。ピーターを師と仰ぎ、彼を誰よりも深く敬愛するゲイリーは、この"トリビュートアルバム"への参加を断り、自身のソロアルバムとしてピーターへのトリビュートを行う事を決断します。ゲイリーが「単なるトリビュートではなく、深い感謝の気持ちを表した」という「BLUES FOR GREENY」のクオリティは、'90年代におけるゲイリーのブルース路線においてひとつの到達点ともいえる高みに登り、関係者やファンからも惜しみない賛辞を贈られました。このアルバムを発表した後、ゲイリーはヨーロッパの夏期フェスティバルに単発参加する形でライヴをブッキングしますが、当初4公演が予定されていたショウのうち、ドイツとデンマークでのライヴ出演がキャンセルとなったため、この時期に披露したライヴは、結果的に7月16日の"モントルー・ジャズ・フェスティバル"と、本作に収められた7月23日のドイツ・バリンゲンでの"SWF3 フェスティバル"の2公演だけとなりました。ゲイリーの'95年におけるライヴ活動は上記2公演のほか、4月27日にロンドンで行ったアルバムのお披露目ライヴ(この日はピーター・グリーン本人が登場!)があるのみなので、本作は非常に貴重かつ重要なライヴの記録だと言えるでしょう。このショウの放送音源は、10年以上昔に「LAST BLUES FOR GREENY」という既発盤が存在していました。そちらは出回った数があまり多くなかった上に、ハードロック時代のボーナストラックを含んだ構成も音源の統一感を欠くなど、現在の視点で見れば「惜しい」アイテムでした。今回登場する本作では新たに発見された上位マスターを元としており、上記「LAST BLUES FOR GREENY」とはディスクにおける楽曲配分も異なっています。音質面でも既発以上に生々しい鮮度でサウンドを封じ込めており、ダイレクト感溢れる最高のライン音源は、公式の補完・代用としても最適なマテリアルとなっています。ファットで豊かな低音のボリュームに加えて見通しに優れた抜けの良い音は、ハーモニカやホーン・セクションまでフィーチャーした当時のバンドサウンドを楽しむのに打って付けで、オープニングの「Walking By Myself」からブルースの深みと楽しさ、ゲイリーが繰り出すギターの味わいを素晴らしい質感で楽しめます。ライヴの前半には「BLUES FOR GREENY」からチョイスされた「Long Grey Mare」・「I Loved Another Woman」・「Merry Go Round」そして「Need Your Love So Bad」が、ゲイリー・ブルースの定番曲に織り交ぜられて披露されます。これら珠玉のナンバーはいずれもゲイリーが楽しそうにプレイしているのが印象的で、ギターだけでなくヴォーカルも非常に活き活きとした輝きを放っています。このうちリトル・ウィリー・ジョンの「Need Your Love So Bad」は、WHITESNAKEによる2種類のカバーがハードロックのファンにも知られていますが、ゲイリーのギターが独特のツヤとブライトなトーンを光らせるライヴ演奏も、また一味違った魅力があります。この曲は「もしもここでカヴァデールが歌っていたら・・・」という想像をしながら聴いても面白いでしょう。ディスク1ラストの「All Your Love」では後半部分に、またディスク2冒頭の「Still Got The Blues」ではオープニングでマスターに起因する欠落が見られます(これは既発「LAST BLUES FOR GREENY」でも同様でしたので、大元の放送時にはすでにこういう形だったと思われます)。しかしそれ以外はほとんど完全な形でライヴを収録しています。後半の「Too Tired」や「The Blues Is Alright」における溢れるような楽しい盛り上がり、「Stop Messin' Around」のグルーヴィなムードは、ブルース時代のゲイリーをあまり知らないという人にこそ聴いて欲しい、最高の演奏の数々です!約100分間のライヴが「Jumpin' At Shadows」で締めくくられた場面こそ、ゲイリーの'90年代におけるブルース路線が総決算を迎えた瞬間だと言えるでしょう。本音源では彼が'90年のツアーで取り上げていた「The Messiah Will Come Again」のようなインストはおろか、ブルース・ライヴでも欠かさず取り上げていた「Parisienne Walkways」の姿すらありませんが、ここにはそういったハードロック時代の財産を必要としない、ブルースマンとしてのゲイリー・ムーアが佇んでいます。ゲイリーのキャリア中でも屈指の入魂ライヴを、聴き手の目の前に描き出されるような最高の音質と聴き応えでどうぞお楽しみください。
Live at SWF3 Festival, Balingen, Germany 23rd July 1995 STEREO SBD(PERFECT QUALITY)
Disc 1
1. Intro. 2. Walking By Myself 3. Long Grey Mare 4. Oh Pretty Woman 5. I Loved Another Woman 6. Merry Go Round 7. The Stumble 8. Need Your Love So Bad 9. You Don't Love Me 10. Key To Love 11. All Your Love
Disc 2
1. Still Got The Blues 2. Since I Met You Baby 3. The Sky Is Crying 4. Too Tired 5. The Blues Is Alright 6. Stop Messin' Around 7. Jumpin' At Shadows
STEREO SOUNDBOARD RECORDING
Gary Moore - Guitar, Vocals Andy Pyle - Bass Tommy Eyre - Keyboards Graham Walker - Drums Nick Pentelow - Tenor Sax Nick Payne - Baritone Sax





























