WHITESNAKE“伝説の夜”がCDで甦ります!'84年の「SLIDE IT IN」ツアーから、4月4日ノッティンガム公演がオープニングからショウエンドまでサウンドボード音源をも凌駕する最上級のオーディエンス・サウンドで 91分間完全収録した決定盤の登場です!「SLIDE IT IN」のツアーは、デイヴィッド・カヴァデール、ジョン・サイクス、ニール・マーレイ、コー ジー・パウエル、ジョン・ロード、メル・ギャレイの6人編成で 始まりましたが、ツアー中にメル、ジョンが脱落していき、日本のSUPER ROCK '84では4人編成となりました。本作はツアー序盤で全員そろっていた頃のライブにあたります。4人になってからは優良なライン録音やプロショットも多数 ありますが、「84年の6人」は非常に貴重でフルショウを聴くにはオーディエンス録音しかないのが現状です。そして、数あるオーディエンス録音の中でもバ ツグンに高品質なのが、このノッティンガム公演なのです。このライブはかつて「1984」というタイトルでリリースされた際に も、群を抜くクリアさと聴き手自身が客席にいるかのような最高の臨場感から大きな支持を受け、現在に至るも「ツアーベスト」の座を譲っていません。本作で は素材段階ですでに最上級だったCrazy S.氏録音のマスターテープを現代の機材で再度デジタル化、丹念なリマスター&トリートメント作業を施す事で、僅かに感じられたヒスノイズや歪みまでも徹 底除去しています。さらに高音が綺麗に抜けるシャープでスマートなサウンドへと音の体裁を整える事で、サイクスやコージーらバンドメンバーのプレイはより クリアな輪郭を得て、演奏と音源の気品に相応しい“決定盤”として生まれ変わっています!カヴァデールの「Are You Ready!」の掛け声からスタートする「Gambler」でのオーディエンスの拍手の広がり、さらにジョン・ロードのキーボードがナチュラルに空間を埋 めていくオープニングは極上の雰囲気を味わわせ、これから始まるライヴへの期待を抱かずにはいられません。続く「Guilty Of Love」のイントロで叩き込まれるコージーのドラムはまるで目の前で弾けるようで、聴き手は皆悶絶してしまう事でしょう。さらに「Ready An' Willing」と「Love Ain't No Stranger」そして「Here I Go Again」のムードたっぷりな雰囲気は言葉すら忘れる素晴らしさです。「Slow An' Easy」でのサイクスとメル・ギャレーのツインリードは、ミッキー・ムーディがプレイしたオリジナルとはすでに異なった表情を見せ、新しいバンドの姿を 浮き彫りにしています。そのサイクスがゲイリー・ムーアばりのプレイを聴かせる「Crying In The Rain」のイントロやソロには思わず息を呑んでしまうことでしょう。同曲ラストはジョン・ロードの格調高い調べに乗せての「Soldier Of Fortune」がお約束ですが、ここではカヴァデールが冒頭に「Blindman」をワンコーラス歌っており、絶対に聴き逃せない名場面になっていま す。Disc2のはじめに聴けるロードのソロはピアノの一音一音までが絶品の粒立ちで“マエストロ”のプレイを存分に楽しめます。中盤では「Smoke On The Water」もちらっと弾いているのを確認できます。この時点ではDEEP PURPLE再結成の話も相当に進んでいたはず(ロードは3週間後に脱退)で、その代表曲をどんな気持ちで弾いた事でしょう。続くコージーのドラムソロは 本当に凄い迫力です!彼の「Mars」を用いたソロをここまで臨場感豊かに、なおかつサウンドボードのようなクリアさと立体的な輪郭をもって楽しめるオー ディエンス音源が他にあるでしょうか?陳腐な表現ではありますが、コージーファンはそれこそ盤が擦り切れるくらい、このパートを繰り返し聴く事になるで しょう。会場全体で唱和するバンドのアンセム「Ain't No Love In The Heart Of The City」は感動的で、いかにWHITESNAKEがこのイギリスで愛されているのかが伝わります。この感動があればこそ、ライヴのセット本編ラストを飾 る「Fool For Your Loving」の盛り上がりも引き立つのでしょう。カヴァデールのエネルギッシュな歌を支えるコージーの躍動的なドラム、ほとばしるようなサイクスのソ ロ、メルのソウルフルなコーラスなどいずれも素晴らしく、このバンドの力量がいかんなく発揮されています。アンコールにも大きな聴き所が控えています。こ の日はいつもの「Thank You」に先立って、日本盤「SLIDE IT IN」(アメリカンリミックス盤)に収録された「Need Your Love So Bad」を聴く事が出来ます。ジョン・ロードのピアノをバックに朗々と歌い上げるカヴァデールの艶に満ちた声は非常に魅力的で、男の色気というものを実感 させられます。そこから劇的に切り替わる「Slide It In」はまさに必聴!メルのコーラスも鮮やかなサビから雪崩れ込むソロの応酬! サイクス→ロード→ギャレイと、それぞれが高揚感溢れつつもキャラクター のくっきり表れたソロを繋ぎ、再びメル&カヴァデールのサビへと還っていく。各人の役割、カラーがこれほどハッキリと分かる瞬間も珍しいでしょう。さらに は「Don't Break My Heart Again」が文字通り爆発するような勢いで演奏され、熱狂と興奮のうちにライヴを締めくくり。ラストは雨のような拍手のなか始まる「We Wish You Well」が、最後の感動を聴き手にしみじみと味わわせてくれます。先刻リリースされた'83年の決定盤「LIVE...IN THE WEST OF RHINE」からほぼ1年程度の時期ですが、バンドの変貌は目を見張るほど。未だブリティッシュ・サウンドは残しているものの、古式ゆかしいブルーズテイ ストは大きく減退し、サイクスのハードエッジがコンテンポラリーなHR/HMを宣言。新旧の混在した味わいは唯一無二です。のちの4人編成では音の薄さが 気になるところもありましたが、こちらでは2本のギターにオルガンが自在に飛び交い、メルのバックヴォーカルまでもが美しいぶ厚いサウンド。わずかな期間 で歴史の大河に飲み込まれた過渡期ながら「史上最も重厚なWHITESNAKE」でもあるのです。このライブの3日後にメル・ギャレーが負傷してバンドを 離脱、短かった「'84年の6人」時代は終焉を迎えます。2月のツアー開始以来、多くライブ音源が遺されていますが、本作こそが「6人時代」の最終到達点 なのです。歴史的意義・サウンドクオリティ・演奏内容、すべてにおいて奇跡的な完成度な一本。まさに「伝説」と呼ぶ相応しい、これほどの音楽は後生に残さ ねばなりません。フルリマスターCDとなった今、ここに欠けているものは何もないのです!全てのハードロックファン必携必聴のスーパータイトルが 満を持しての登場です。どうぞこの機会をお見逃しなく! Live at Royal Centre Concert Hall, Nottingham, UK 4th April 1984 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Orignal Masters) Disc 1 1. Intro. 2. Gambler 3. Guilty Of Love 4. Ready An' Willing 5. Love Ain't No Stranger 6. Here I Go Again 7. Slow An' Easy 8. Crying In The Rain 9. Blindman/Soldier Of Fortune Disc 2 1. Member Intro. 2. Keyboard Solo 3. Drum Solo feat. Mars 4. Ain't No Love In The Heart Of The City 5. Fool For Your Loving 6. Need Your Love So Bad/Thank You 7. Slide It In 8. Don't Break My Heart Again 9. We Wish You Well David Coverdale - Vocal John Sykes - Guitar Mel Galley – Guitar Jon Lord - Keyboards Neil Murray - Bass Cozy Powell - Drums