イングヴェイ・マルムスティーンの「ATTACK!!」リリースに伴う2002年ジャパンツアーは、12月3日の川崎公演を皮切りに、全9公演が行われました。会場の規模こそクラブ中心でやや小さめだったものの、日程には東京・大阪といった大都市だけでなく、岩手や新潟、広島と言った地方都市も組み込まれ、全国のファンを喜ばせました。このうち初日となった12月3日の川崎公演は、オリジナルDATマスターを用いた「RISE & ATTACK」(Shades 558)で、理想的なオーディエンス・サウンドを楽しめます。しかしこの川崎公演は、ツアーの終了直後である2002年暮れにLangleyレーベルから登場した「FIRST ATTACK!!」が、これまで長らく同日音源の定番として知られてきました。前述の通り「RISE & ATTACK」は非常に優れた録音ですが、この「FIRST ATTACK!!」も負けず劣らず素晴らしい。そこで今回は、大阪公演の決定版「OSAKA 2002」そして、「RISE & ATTACK」の再発を記念して、この「FIRST ATTACK!!」リマスター・バージョンの特別リリースを決定いたしました!この「FIRST ATTACK!!」は、リリース当初からファンや専門誌上の評価も高い録音でした。しかし今から10年前のアイテムという事もあり、現在の感覚で聴いた時、そのマスタリングにはやや物足りなさも感じられます。今回は大元のマスターを再度使用し、過剰な低音を緩和。全体の音を整え、よりクリアで洗練されたサウンドに仕上がっています。演奏の迫力をそのまま封じ込めたようなダイレクト感や広がりのある音像は、「RISE & ATTACK」にも引けをとりません。オープニングの「Rise Up」や「Ship Of Fools」から聴き応えたっぷりで、聴き手をたちまち引き込んでしまうでしょう。均整の取れたバンド・サウンドは、場面によってはライン音源のような印象すら覚えます。必要最小限の歓声を除いて、観客の話し声や叫び声がほとんど気にならないのも本録音の特徴と言えます。バンドの演奏をじっくり聴き込みたい「Icarus Dream Suite Op.4」や「Far Beyond The Sun」、さらにアコースティック・アレンジの「Dreaming」は、本録音の良さを味わえるでしょう。イングヴェイやドゥギー、そしてメンバーも、初日と合って気合たっぷり。イングヴェイのプレイも、新曲の「Razor Eater」や、お約束の「Trilogy Suite Op.5」でのギターはもちろん、「Red House」におけるヴォーカルまで、全てが聴き所の連続です! ライヴのクライマックス「You Don't Remember, I'll Never Forget」や、アンコールで取り上げられる「Black Star」・「Rising Force」では、これぞイングヴェイ!といった楽音とプレイを楽しめるでしょう。この川崎公演では、(ツアー初日の様子見という事もあってか)他の日で聴けたようなDEEP PURPLEナンバーはありませんでした。しかしセットリストはその分、新旧のイングヴェイ・ナンバーに焦点が絞られています。「ATTACK!!」からチョイスされた7曲も、イングヴェイの定番曲と変わらない存在感とプレイで聴き手を魅了してくれます。本作はイングヴェイの2002年川崎公演じっくりと聴き込ませます。ファンの皆さんこの優良オーディエンス・ソースで、特別なツアー初日を心ゆくまでお楽しみください! Live at Club Citta, Kawasaki, Japan 3rd December 2002 PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1(50:53) 1. Intro. 2. Rise Up 3. Ship Of Fools 4. Stronghold 5. Icarus Dream Suite Op.4 6. Far Beyond The Sun 7. Dreaming(Acoustic) 8. Razor Eater 9. Attack!! 10. Trilogy Suite Op.5 11. Red House Disc 2(47:10) 1. Fugue/Guitar Solo 2. Keyboards Solo 3. Bass Solo 4. Drums Solo 5. You Don't Remember, I'll Never Forget 6. Valhalla 7. In The Name Of God 8. Guitar Solo 9. Black Star 10. Rising Force Yngwie Malmsteen - Guitar Doogie White - Vocal Mick Cervino - Bass Patrik Johansson – Drums Joakim Svalberg – Keyboards