80年代ロックシーンでも伝説と語り継がれる“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”。その中でも格別のレアショウを収めた極上ライヴアルバムが登場です。本作に収められているのは「1988年4月30日」。アクセル・ローズとイジー・ストラドリンの故郷にほど近いダンビルでのライヴです。「レアショウ」の中身が気になるところですが、何事も段取り。まずはショウのポジションから確認していきましょう。
・1987年6月:欧州#1(英国3公演)・1987年8月-9月:北米#1(24公演)・1987年9月-10月:欧州#2(8公演)・1987年10月-1988年2月:北米#2(62公演)・1988年3月-6月:北米#3(30公演) ←★ココ★・1988年7月-9月:北米#4/MONSTERS OF ROCK(40公演)・1988年12月:日本+オセアニア(9公演)
以上、全176公演。音楽史を変えた現象盤『APPETITE FOR DESTRUCTION』の衝撃を18ヶ月かけて全世界に振りまいたツアーでした。本作のダンビル公演は、ツアー開始から10ヶ月・103公演目。ちょうど折り返し地点を過ぎ、いよいよ時代の寵児としての貫禄も滲み始めた頃でした。そんな本作のクオリティは、文句なしの極上品。以前から有名なオーディエンス録音なのですが、本作は最近になって再登場したもの。詳細は伝わっていませんが、恐らく新たにデジタル化し直されたのか、以前から美録音として知られた名録音の演奏が更に鮮明になったマスターなのです。その鮮明ぶりがまた強烈。熱くリアルな熱狂は間違いなくオーディエンス録音ですが、ストレートに飛び込む楽音は下手なライン録音など問題外にする強烈サウンド。なにが素晴らしいって、そのクリアっぷり。すべての楽音がキッチリ美しく届くものの、特に凄いのはスラッシュのギターとアクセル・ローズの歌声。アンサンブル全体が一丸となって攻め立てつつ、その中からグッと突き抜けてくる。その美しさは絶品で、ちょっとしたヴィヴラートの揺れ幅、カメレオン・ヴォイスの機微までもが超クリア。ツアー全体を見渡しても、ちょっと他に思いつかない美麗サウンドなのです。さて、本題。そんな美麗サウンドで蘇ったライヴの中身こそが「レア」。実は、このダンビル公演はショウ全体が異様なムードに包まれている。開演からいきなり不穏。いつも通りに「It's So Easy」がスタートするものの、なぜかアクセルの歌声が聞こえない!?!? もちろん、アクセルがヘソを曲げていたのなら開演自体が遅れるわけで、30秒ほどしてヴォーカルが少しずつ入ってきます。これだけならどうと言う事はないものの、その後も奇妙。アクセルのMCもジャムも妙に長いのです。例えば、「Honky Tonk Women」。1分ほど軽く演奏したところでアクセルが止めさせ、長々としゃべる。イントロにスラッシュがアリス・クーパーの「Only Women Bleed」をつま弾き、ジャムになるのはいつも通りとして、なかなかアクセルが入ってこない。そのまま3分以上も演奏を続けるのです。ショウの後半になるとさらに雰囲気は怪しくなり、メンバー紹介も3分近く話す。その口調も機嫌が良いのか悪いのか計りかねる感じ。歌声自体はいつもにも増してハイパーなものの、機材トラブルにイラついているのか。実のところ、このショウにはアクセルの両親も来ていたようで、まさかイケナイお薬はやってないと思うのですが……。そのムードが決定的になるのは「Paradise City」から。完奏はするものの、妙なやけくそ感を漂わせつつ、続く「Patience」では歌がまったくなし。一節によるとマイクトラブルにキレたアクセルがステージを降りてしまったそうですが……。アクセルはそのまま戻らず、「Paradise」もなんとなく終了して終演BGMへ。本作は、そんな不穏なシーンの一部始終を極上サウンドで描き、「何が起こった?」状態の終演後の現場まで記録しきったドキュメント・アルバムなのです。“APPETITE FOR DESTRUCTION TOUR”でも希に見る極上サウンドながら、不穏なショウ故に見逃されがちだった名録音。その最高峰盤となる2枚組なのです。世界中に強烈なロックンロールと事件を振りまいた1987-1988年のGUNS N' ROSES。その両方を兼ね備えたレアな一夜に立ち会える極上盤。
Live at Danville Civic Center, Danville, IL. USA 30th April 1988 PERFECT SOUND
Disc 1 (44:33)
1. Intro. 2. It's So Easy ★最初ボーカル無し 3. Move To The City 4. Mr. Brownstone 5. Honky Tonk Women / MC 6. Out Ta Get Me 7. My Michelle 8. Rocket Queen 9. Only Women Bleed (Intro) / Jam 10. Knockin' On Heaven's Door
Disc 2 (51:03)
1. Welcome To The Jungle 2. Sweet Child O' Mine 3. Band Introductions 4. Blues Jam 5. Nightrain 6. You're Crazy 7. Guitar Solo 8. Paradise City★7分目位でマイクトラブル?後半なにか変?でも普通に完全演奏
9. Patience (Instrumental) ★機材トラブルのため??ステージに戻らなかったアクセル抜きのでの演奏、珍しいインストヴァージョン 10. Louis Armstrong - What A Wonderful World (Outro.) ★終演後3分間も録音してる
W. Axl Rose - Vocal Slash - Guitar Izzy Stradlin - Guitar Duff McKagan – Bass Steven Adler - Drums





























