本作に収められているのは「1981年8月1日ポート・ヴェイル・フットボール・スタジアム公演」。フェスティバル“HEAVY METAL HOLOCAUST”に出演した際のオーディエンス・アルバムです。まずは、このショウのポジションがいかなるものか、今一度“BLIZZARD OF OZZ TOUR”の全景からイメージしてみましょう。
《9月12日『BLIZZARD OF OZZ』発売》・1980年9月-11月:英国#1(34公演)《1981年3月『DIARY OF A MADMAN』完成》=リズム隊の交代=・1981年4月-7月:北米#1(59公演)・1981年8月1日:英国#2(HM HOLOCAUST)【本作】・1981年8月-9月:北米#2(34公演)
以上が“BLIZZARD OF OZZ TOUR”のスケジュール。ツアー冒頭の「英国#1」はボブ・デイズリー&リー・カースレイクのオリジナルBLIZZARDでしたが、『DIARY OF A MADMAN』の完成と共にメンバーチェンジ。ルディ・サーゾ&トミー・アルドリッジを従えて「北米#1」へと旅立ちました。その後は北米を徹底的に回るのですが、その中で1公演だけ本国へ戻ってきた。それが、この“HEAVY METAL HOLOCAUST”だったわけです。そんなコンサートを収めた本作は、かつてLangleyレーベルからリリースされたこともある決定録音。もちろん、Langley盤のコピーではなく、マスター・カセットから再度デジタル化し直し、入念な補修と正確なピッチ調整を施されたアップグレード・バージョンなのです。そのサウンドは実にグレイト。もちろん、新たなるヒーロー登場に湧く現場の空気もたっぷりと吸い込んではいますが、図太い楽音の芯はライン録音級の逞しさ。しかも、野外フェスならではの残響ゼロのクリアさで、音のこもりや回り込みがまったくない。逆に野外では音が風に流されがちですが、この日はよほど風が弱かったのか、それもない。音が遠くへ吸い込まれていくような開放感が良い方向に転んだ名録音なのです。そのクオリティで描かれる本国公演こそ、本作の肝。先にツアーを行っているとは言え、そこでは“あのBLACK SABBATHのシンガー”を様子見する雰囲気がありましたが、本作では『BLIZZARD OF OZZ』から1年が経っており、アメリカでの盛況も伝わってきている。しかも、フェスだけにSABBATHファンだけではない幅広い観客が集っており、そんな英国キッズをねじ伏せる絶好調のオジー、“新ギターヒーロー”の輝きを見せつけるランディの熱演がたっぷりと封じ込まれているのです。さらに“英国感”・“時代感”が滲むのは、オープニング。ここではヘッドライナーMOTORHEADのレミーがオジーを紹介する。この時のレミーは『BOMBER』をチャートに送り込み、『ACE OF SPADES』を生み出そうとしている刹那。今まさに上り調子まっしぐらな“キッズの兄貴”なのです。この1回だけの本国公演の後、アメリカに戻ったオジー&ランディは本編プレスCDのユニオンデール公演や『HOWLLING BLIZZARD』のプロヴィデンス公演、『MUSIC MOUNTAIN 1981』のサウス・フォールズバーグ公演など、名演の数々を残しました。ランディ・ローズと出逢えなかった私たち日本人には、その事実さえ幻のようにも思えます。しかし、彼は現実のステージで確かに輝いていた。本作は、そんなランディと共に世界を巡る“旅の1ページ”です。
Live at Port Vale Football Stadium, Stoke on Trent, UK 1st August 1980 TRULY AMAZING SOUND
1. Introduction by Lemmy 2. I Don't Know 3. Crazy Train 4. Believer 5. Mr. Crowley 6. Flying High Again 7. Revelation(Mother Earth) 8. Steal Away(The Night) 9. Drum Solo 10. Suicide Solution 11. Guitar Solo/Suicide Solution 12. Iron Man 13. Children Of The Grave 14. Paranoid
Ozzy Osbourne - Vocal Randy Rhoads - Guitar Rudy Sarzo - Bass Tommy Aldridge – Drums





























