HR/HMの聖地、キャッスル・ドニントン。この地はかつて伝説的なフェスティバル“MONSTERS OF ROCK”で知られ、現在では“DOWNLOAD FESTIVAL”が開かれる場所です。METALLICAが常に“特別”と仰ぎ、オファーがあればアルバムの制作中だろうが投げ出して出演する特別な会場。その聖地で記録された極上ライヴアルバムがリリース決定です。これまでMETALLICAは、“MONSTERS OF ROCK”+“DOWNLOAD FESTIVAL”で合計8回出演していますが、本作はその2回目。「1987年8月22日:MONSTERS OF ROCK」公演のライヴアルバムです。そんな本作は“伝説”とさえ言われるオーディエンス録音。実は、かの名匠“Crazy S.”氏による作品で、本人から直接譲られたオリジナル・マスターからダイレクトにデジタル化された逸品なのです。実際、本作のサウンドは、何よりも素晴らしいのはナチュラルな生々しさを湛えながらもクリアなサウンド。冒頭は籠もり気味で「なかなか良い」レベルなのですが、2曲目「For Whom The Bell Tolls」が始まるやサッと晴れ渡り、猛烈なクリアさで輝くサウンドに様変わりです。しかも、数万人が集う野外フェスだというのに真っ直ぐ届く演奏/シャウトはどこまでも骨太。距離感がないわけではないものの、あまりの透明感にリフもえらく鋭く、生々しい臨場感が“1987年の薫り”となってスピーカーから立ち上るのです。そのサウンドで描かれるのは、全世界を手中に収めんとするMETALLICAの熱演。『MASTER OF PUPPETS』時代というとクリフ・バートンの死や初来日など、伝説的な出来事もありました。ここでショウのポジションをツアー概要から確認してみましょう。
【1986年】 《3月3日『MASTER OF PUPPETS』発売》・3月27日-6月21日:北米#1(58公演)・7月5日+6日:欧州#1(2公演)・7月11日-8月3日:北米#2(17公演)・9月10日-26日:欧州#2(13公演) 《9月27日:クリフ・バートン死去》・11月8日+9日:北米#3(2公演)・11月15日-20日:日本(5公演)・11月26日-12月22日:北米#4(22公演)
【1987年】・1月2日:サンフランシスコ公演・1月8日-2月13日:欧州#3(26公演) 《8月21日『GARAGE DAYS RE-REVISITED』発売》・8月20日-30日:欧州#4(4公演)←★ココ★
このように本作は最終盤も最終盤。ラスト「欧州#4」は夏フェス4公演だったわけですが、その2公演目にあたる。そのパフォーマンスは、まさにワールドクラスに成長したMETALLICAの威力全開。大規模なツアーを経験したことでスケールが極端に大きくなり、ダイナミズムの緩急もドデカくドラマティック。ミッドではギャリギャリとエッジの立ったリフが延々と刻まれ、ジェイムズ・ヘットフィールドの歌声も威風堂々として青臭さがまったくない。その一方、ファストでは猛烈・苛烈に突っ走り、ジェイソン・ニューステッドも加入から50公演以上をこなしたことでギリギリと引き締まった整合感でブチかます。もちろん、ジェイソンのトレードマークであるドス声コーラスもしっかりと聴かせてくれます。そして何より、聖地“ドニントン”の空気感が素晴らしい。METALLICAからは聖地に臨む気迫が吹き出し、観客からは“新しい音楽”に直面した衝撃が滲み出す。そのド真ん中に立ち、体験するライヴアルバムなのです。世界の名匠サウンドで“30年前の夏”が蘇るドキュメント・アルバムの大傑作。“聖地ドニントン”だからこそ、“1987年のMETALLICA”だからこそ。唯一無二のアグレッションが渦巻く1枚。
Live at Castle Donington, Leicestershire, UK 22nd August 1987 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) (68:23)
1. The Ecstasy Of Gold 2. Creeping Death 3. For Whom The Bell Tolls 4. Fade To Black 5. Leper Messiah 6. Phantom Lord 7. Welcome Home (Sanitarium) 8. Seek And Destroy 9. Master Of Puppets 10. Run To The Hills Jam 11. Last Caress 12. Am I Evil? 13. Battery 14. Layla (Outro.)
James Hetfield - Guitar, Vocal Lars Ulrich - Drums Kirk Hammett - Guitar Jason Newsted – Bass





























