日本における洋楽アーティストの来日公演史上における伝説、それがZEPの初来日公演。どうしてそれほどまでに神格化されたのか?それはグループというだけでなく、メンバー全員のピークともいえる時期に公演が実現したという最高のタイミング。さらにはそれぞれの公演が予想だにしないような展開を見せた驚きと充実の内容だったことが大きな要因でしょう。そうした名演揃いのZEP初来日公演のハイライトが大阪二公演。その中において929はZEP側の目を盗んで録音したとされるサウンドボードのおかげでド定番と化していますが、前日928に関しては同じような音源の存在が昔から噂されたり、あるいは近年になって「Black Dog」一曲だけZEP所有と推測される公式のサウンドボード録音が流出したものの、ショー全体を鳥瞰出来るのは未だに一種類のオーディエンス録音だけ。「source 1」と称すべきその音源と、90年代にリリースされたアイテムで出土した、音質が劣悪ながらもショー終盤を収録した「source 2」でようやく伝説の大阪初日の全貌が明らかとなったのです。しかし、それ以上の音源が発掘されなかったことも手伝い、929ほどのポピュラリティを得られないままで現在に至ってしまいます。ところが2016年の10月、予想だにしなかったニューソースを発掘してみせたのが「928」だったことはまだに記憶に新しいところかと。まさか45年もの歳月が経過した今になって928のニューソースが発掘されるだなんて…文字通り世界中のマニアをアッと言わせたのが2016年に実現した「928」のリリースでした。その「928」ソースですが、ZEPがおふざけでビートルズの曲を演奏した場面の未収録かつ、「source 1」と同じくショーが長すぎたせいで終盤が未収録と言う欠点がありました。当然ながら2016年のリリース時にも現存する他のソースを流用した完全版リリースが一時期は考えられたのですが、そうした欠損に目をつぶってあまりある貴重な内容かつ歴史的な発掘であったこと。そして何よりも、EMPRESS VALLEYの「928 GTO」のような当時の時点における決定版が存在していたことから敢えて他の音源の補填に頼らず、新たに発掘された音源だけをフィーチャーしたリリースとなったのです。それに何と言っても「928」ソースにおいて初めて聞かれるようになった場面があまりにも衝撃的だった。まずはZEP登場前の会場の様子が12分にも渡って収録されていたということ。初めて大阪に姿を現したZEPを前に、緊張と興奮を隠しきれない様子が克明に捉えられていた。それ以上に世界中のマニアに大きな衝撃を与えたのは、オールディーズ・メドレーがエスカレートし「source 1」において演奏の途中で録音が終わってしまったこの日の長かった「Whole Lotta Love」を完全収録していたということ。同じく「source 1」では痛恨のカットが入ってしまった「Stairway to Heaven」が完全収録、そしてアンコールの開始場面を捉えたのも貴重でした。このようにZEPのライブ史の観点からも重要な内容を誇る発掘であったことが、2016年当時には他の音源との融合を敢えて避けた形でのリリースを実現させたのです。おかげさまで「928」はその貴重さから瞬く間にSold Outとなったことから、当然ながら「次回は他ソースを合わせた全長版を」との声が寄せられたものです。それでもなお、すぐ全長版のリリースが企画されることはありませんでした。もちろん、やろうと思えばすぐにでも出来たこと。しかし今回実現するCDリリースを後押ししてくれたのが、昔から出回っているとのとは違う、新たな「source 1」のカセット・コピーが提供されてくれたからなのです。それに追い打ちをかけるように、音質は悪いながらも貴重な内容を誇る「source 2」のマスター・カセットの提供まで実現。これらの詳細に関しては今回同時リリースとなる「OSAKA 1971 1ST NIGHT」の方を参考していただくとして、それらのバージョンが入手出来たことによって、単なる補填編集の全長版に留まらないアッパー版のリリースが可能となった訳なのです。今回のリリースに際してはオーディエンス録音の複合ということから「928」ソースでテープの劣化によって聞きづらい箇所があった「Since I've Been Loving You」などは、その部分をソース1に差し替えたことで聞きやすさを向上させた編集となっています。裏を返せばその劣化した部分も含め、純然たる音源標本としての「928」の価値は色褪せていません。もちろんショー中盤でビートルズの曲のさわりを演奏した場面にも「source 1」を使用。よって、あくまで「928」ソースをメインとしつつ、それでいて伝説の928マラソン・ショーがほぼフルで聞けてしまう仕上がり。この編集によって、残す欠損箇所は「Dazed And Confused」のエンディング部分を残すだけとなりました。もちろんライブ終盤には「source 2」の登場をお願いしています。こうして928ショーがほとんど完全に聞けるようになった。そしてリリース時にあっという間にSold Outとなり、今や入手困難アイテムと化してしまった「928」を買い逃してしまっていた方にとっても絶好のリリースとなることは間違いありません。音像イメージとしては「source 1」よりも遠いものの、非常にマイルドかつウォーミーな音質、さらには45年もの間に渡って埋もれていたとは思えないほどの鮮度が世界中のマニアから圧倒的な指示を受けた「928」。この名音源をメインとして待望のコンプリート編集バージョンが登場します!最後に、2016年のリリース当初にマニアの間でちょっとした論議を呼んだ元のカセットの情報に関しても今回のリリースを記念して公開いたしますので、是非ご参照ください。これによってカセットの謎が解けることでしょう。
★既発「928」の欠落及び劣化箇所をソース1で補填。ラストのHigh Heel Sneakers後半からエンドまでソース2で補填。補填音源2種は独自入手のアッパー版テープソース。ソース2はマスターカセットからです。
Live at Festival Hall, Osaka, Japan 28th September 1971 (from Original Masters)
Disc 1 (70:24)
1. Pre-Show 2. "Good Evening" 3. Immigrant Song 4. Heartbreaker 5. Since I've Been Loving You ★3:41 - 7:39 ソース1補填 (テープ荒れの激しい部分も補填しました) 6. Black Dog 7. Dazed And Confused ★7:20 - 14:13 ソース1補填
Disc 2 (52:09)
1. MC 2. Stairway To Heaven ★0:20 - 0:26 / 1:01 - 1:09 / 10:27 最後までソース1補填 3. Please Please Me / From Me To You ★全部補填ソース1 4. Celebration Day ★0:00 - 0:49 ソース1補填 5. Bron-Y-Aur Stomp 6. That's The Way 7. Going To California
8. We Shall Overcome 9. Tangerine 10. Down By The Riverside 11. What Is And What Should Never Be
Disc 3 (75:39)
1. MC 2. Moby Dick ★12:14 - 14:56 / 16:51 - 17:30 ソース1補填 3. Whole Lotta Love 4. C'mon Everybody 5. High Heel Sneakers ★3:06 - 最後まで補填ソース2 6. Communication Breakdown ★全部補填ソース2
★★補足情報 「928」元カセットについて ・当日のコンサートは、ソニーの120分テープ2本で録音しました。そのうち一つが、ネットにも掲載されていますブルーのC120です。(注)一本目のテープには下記が収録されています。(合計約75分)A面:冒頭アナウンス~Dazed And Confusedの7:36まで(48:48)
B面:Dazed And Confusedの7:37~Stairway to Heaven 終演後まで(26:01)・二本目の120分テープが、後日、再生に不具合を生じ始めたため、中身のテープそのものを、ソニーC90テープケースに入れ替えました。アウターのケースが90分なのに、120分テープが入っているのはそのせいです。
C90に収録されているテープ自体はダビングコピーではなく、録音当日のオリジナル120分テープです。(注)二本目のテープには下記が収録されています。(合計約102分)A面:Celebration Dayの頭~Moby Dickの13:06まで (50:48)B面:Moby Dickの13:07~High Heel Sneakersの3:11まで (51:04)
*製品化の際にピッチ調整を施していますので、実際のテープとCDでは、収録時間に若干の誤差があります。





























