今回はZEPマニアが待ち焦がれた「928」最長編集バージョンのリリースだけでなく、何と928ショー「source 1」の素晴らしいアッパー版のリリースまで実現してしまいます。2016年になって「928」ソースが発掘されるまでの長い間に渡って、我々に伝説の928ナイトの全貌を明らかにしてくれたのが「source 1」でした。音源自体は古くからトレーダー間に出回っており、1990年頃に専門誌でこれを元に公演の解析が掲載されたことから、マニアの間ではCD化が待ち望まれていたものです。その後「COME ON EVERYBODY」や「PLEASE PLEASE ME」と言ったタイトルがリリースされ、遂に928が手軽に楽しめるようになりました。ただし、どちらのタイトルも高めなピッチがおざなりにされたまま。そんな大きな欠点を抱えたこともあり、928ショーは世紀のポピュラー・アイテムと化した翌日と比べてマニア向けと言う烙印が押されていたように思えてなりません。この「source 1」はステレオ・オーディエンス録音で音像は「928」ソースよりも近い。さらには翌日929のオーディエンス録音ソースの中でもっともポピュラーなバージョン(「929 ALTERNATES」最初の三枚のディスクに収録)に音の質感がそっくり。さらには928の一か月半前に行われたフロイドのオーディエンス録音(こちらも大阪フェスティバル・ホールで行われ各種「OSAKA 1971」タイトルにてリリース済)にも音の傾向が似ているのです。これら三つの音源が同一のテーパーによって録音された可能性は非常に高いものだと推測できるでしょう。このことをさらに証明するような事実があります。それは928もフロイドの大阪71も3rdと2ndのジェネレーション間を行ったり来たりした音源コピーが流通していたということ。特にZEPの928のコピーは長年に渡って(それこそ80年代のカセット・トレード時代から)3rdジェネレーション止まりとなっていました。先に挙げたCDアイテムが元にしていたのもこの音源。そこではコピーが重ねられたことで生じられたと思われるピッチの狂いだけでなく、濁った質感によってせっかくのステレオ音質ならではの臨場感がスポイルされてしまった感が否めません。誰もが「もうちょっと音が良ければ…」と思うようなオーディエンス録音の典型でした。ところが、近年になってネット上にようやくジェネレーション表記が「2nd」とされた音源が登場しています。これはアンコール・パートを「source 2」で補うというおなじみの編集ながら、どちらの音源も共にセカンド・ジェネレーションであることが売りだったのです。実際に928の3rd gen.と2nd gen.のジェネレーション違いには明確な音質の違いがありました。前者はヒスノイズが目立ち、後者はそれがグッと低くなっている。ところが2nd gen.はこの音源の難点である音の濁りが3rd gen.よりも目立つ。もしかしたら、3rd gen.音源をイコライズしただけではないとか?そんな違和感すら覚えたものです。 いずれにせよ、どちらのコピーも今になって改めてリリースする価値のある状態だとは思えず、それこそが「928」のコンプリート編集盤の制作や企画を躊躇させる最大の要因となっていました。そんな状況が突如として変化したのは昨年後半のこと。それは当店に「source 1」の新たなカセット・コピーの提供者が現れたことに始まります。そのカセットを前にしたところで「どうせあのソースだろう…」と誰もが高を括る気持ちだったのですが、いざ再生してみれば過去二種類のバージョンよりも圧倒的に良好な状態であったのだからビックリ!これはもう、イコライズで変えられるようなレベルでなく、文句なしのアッパーなバージョンだったのです。3rd gen.バージョンのような耳障りなヒスはなく、かといって2nd gen.のような濁り感も一気に解消されている…。「これだ!」音源を聞いた誰もがナチュラルなアッパー感に圧倒されたのです。ジェネレーション表記のないトレード・カセットだったにもかかわらず、まったくもって侮れない状態にスタッフは唖然とさせられました。「source 1」のアッパー版発掘と言うだけでも2016年の「928」ソース発掘に負けないトピックとなる訳ですが、ラッキーなことに昨年は「source 2」のマスター・カセットまで提供者が現れました。何というタイミングでしょうか。過去のアイテムを聞かれた方であればご存知かとは思われますが、この音源は他の録音で欠損していたアンコールを捉えているという点で大きなアドバンテージがある一方、音質が他のどれよりも劣ってしまうというマイナス・ポイントもある音源。そのせいで過去のアイテムは「source 2」パートに大なり小なりのイコライズを施していたものですが、それが致し方なく感じられるほどに劣った音質の悪名が轟いていたものです。先にも触れた「source 1」との混成で「2nd gen.」表記のあったネット音源版「source 2」に関しても、このパートはやはりイコライズが加えられていたものです。しかし今回はイコライズが一切施されていないだけでなく、マスター・カセットだけのことはあり、粗い録音状態なりに聞きやすくなっているのだから驚きでしょう。ヒスが強くともこのナチュラルさは大変に好感の持てる状態といえ、実に新鮮に響くのではないでしょうか。「928」ソースがある以上「source 2」の出番は実質的に「Communication Breakdown」だけなのですが、それでもこのナチュラルさには驚かされること間違いなし。結果として、928ショー過去二種類のオーディエンス録音がどちらもアッパー版にてリリースされるという大変に画期的なアイテムのCDとなります。そこに「928」ソースを補填要員として加えたとなれば、これはもう鬼に金棒。「928」ソースは非常にマイルドな質感が大きな魅力である一方、周期的に音がこもってしまったり、あるいはアコースティック・パートで手もみグルーブを含んだ昭和の日本人ビート的な手拍子が耳障りであったのは事実。その点メインたる「source 1」は非常に安定感抜群な録音状態であり、そこへ今回のアッパー版の発掘によって過去のアイテムにあった「音の濁り」が一気に解消。俄然ナチュラルかつウォーミーな状態で伝説の大阪初日を心ゆくまで楽しめるアイテムとなっています。翌日929と並び、大阪二日間は1971年ZEPの「奔放さ」が最高の形で現れたステージ。この年の彼らはアメリカやイギリスではかっちりとした構成でショーを行い、他の国になると自由に試すという傾向がみられます。例えばダブリンやコペンハーゲンにおいてはリリース前のアルバムからの新曲がステージで試されました。そして大阪では928のアンコールにバンドの側近(フィル・カーソン)を上げてまでのオールディーズ大会が繰り広げられ、929では最初で最後の「Friends」ライブ披露まで実現。おもてなしの国に初めて訪れて大歓迎された喜びと感激がそのまま演奏に現れたのは間違いなく、実際に928の冒頭でプラントが「君たちはラッキーだよ、だって今日の俺たちは絶好調だからね!」というMCが聞かれるのもその証かと。ビートルズ大国とはつゆ知らず、何気なく「Please Please Me」を弾いてみれば、それだけで爆発的な盛り上がりを見せたことにZEPが驚いた様子も本当に面白い。調子に乗って「From Me To You」までサービス(ただしペイジの伴奏はまったく合ってない)したかと思えば、「We Shall Overcome」の合唱まで促してしまう。そこには「ロック」がまだ根付いておらず「フォーク」や「ポップス」の国であった昭和40年代の日本のコンサートならではの臨場感まで伝わってくる。929もさることながら、928も本当に素晴らしいショーでした。先に挙げた理由から928を敬遠していた人にも自信を持って勧められるのが「OSAKA 1971 1ST NIGHT」であり、マニアには待望の「928 COMPLETE EDITION」が大いに楽しめるハズ。そしてどちらもまったく雰囲気が違う音源であることから、聞き比べも最高に楽しい928のベスト・アイテムが一挙に二タイトル同時にリリースされます!
★新たに入手したテープマスターのソース1(疑いの余地なくアップグレード!)をメインに既発「928」ソース、そしてエンド部分をソース2の独自入手のテープから補填。最良・最長版。
★イントロがこれまでの音源に対して約1秒長い事からも新たなカセットからの収録と判断できます。最後部のソース2はマスターカセットからの収録で、ナチュラルな音質です。
Live at Festival Hall, Osaka, Japan 28th September 1971★UPGRADE!!!(from Original Masters)
Disc 1 (58:50)
1. Introduction 2. Immigrant Song 3. Heartbreaker 4. Since I've Been Loving You 5. Black Dog 6. Dazed And Confused ★28:02 - 最後まで「928」補填
Disc 2 (52:03)
1. MC ★0:00 - 0:20 「928」補填 2. Stairway To Heaven ★5:51 - 7:51 補填 ★7:57の音落ちは元から 3. Please Please Me / From Me To You 4. Celebration Day 5. Bron-Y-Aur Stomp 6. That's The Way 7. Going To California 8. We Shall Overcome 9. Tangerine
10. Down By The Riverside ★2:15 - 3:00 「928」補填 11. What Is And What Should Never Be
Disc 3 (75:56)
1. MC 2. Moby Dick 3. Whole Lotta Love ★19:40 - 最後まで「928」補填 4. C'mon Everybody ★全部「928」補填 5. High Heel Sneakers ★0:00 - 3:06 補填 / 3:06 - 最後までソース2補填 6. Communication Breakdown ★全部ソース2補填





























