アーカイヴに熱心なオフィシャルからも黙殺されている“SLAVES AND MASTERS WORLD TOUR 1991”。48年に及ぶパープル史のうち約8ヶ月しかないにも関わらず、無類の個性を振りまいたツアーの初期と末期をカップリングした傑作映像2枚組が登場です!本作は、そんな“SLAVES AND MASTERS WORLD TOUR 1991”のうち、「1991年2月23日ヴュルツブルク(ドイツ)公演」と「1991年9月23日ポズナン(ポーランド)公演」のオーディエンス・ショットを1枚ずつ収めた2枚組です。どちらもヨーロッパの隣国ですが、時期は丸7ヶ月違ってツアー初期と末期なのです。まずは、“SLAVES AND MASTERS WORLD TOUR 1991”の概要を見てみましょう。
・1991年2月ー3月:欧州#1ツアー(30公演)・1991年4月ー5月:北米ツアー(9公演)・1991年6月:日本&アジアツアー(6公演)・1991年8月:南米ツアー(7公演)・1991年9月:欧州#2&中東ツアー(7公演)
このように、DEEP PURPLEは8ヶ月間で世界を回りました。本作に収められたドイツ(2月)は冒頭の「欧州#1ツアー」、ポーランド(9月)は「欧州#2ツアー」にあたり、それぞれの時期を代表する映像なのです。まず登場するのは、時系列は逆に末期の「1991年9月23日ポズナン公演」。全59公演だったワールドのツアーの56公演目にあたる、まさに末期です。なぜこちらが先かと言えば、取りも直さず、驚異的なクオリティを誇っているからです。ステージ正面の後方席からの撮影なのですが、その安定度はバツグン。2階席だったのか、アリーナ観客の頭上を素通りし、ステージだけを障害物ゼロで見渡せる広々とした視野を誇っている。そして、ノイズも入らないマスタークオリティの画質、障害物ゼロだからこそのダイレクト感たっぷりのサウンドも素晴らしい。この日は音声だけが「POLAND 1991」として発掘されていますが、まったく比較になりません。そして、そのクオリティで描かれるショウも素晴らしい。8ヶ月間のツアーでこなれたジョー・リン・ターナーとバンドの呼吸もピッタリ。このツアーからはチェコスロバキアやハンガリーのプロショットが有名なものの、あちらはツアー初日&2日目。どうにも噛み合わない印象しかありませんでしたが、このポーランドでは、ジョーもスポンティニアスなムードにしっかりと馴染んでいます。また、観客のノリも必見。ポーランドと言えば、共産圏の中でも早くからロックに寛容的ではありましたが、本作の1991年はさらに進んだ冷戦終結直後。民主化の風が吹きまくり、ロックバンドのコンサートも激増していた時期でもあり、そこに乗り込んだDEEP PURPLEを迎える熱狂がもの凄いのです。特に「Child In Time」で広がるライターの海の美しさといったら……。この時代だからこその自由を謳歌するムードが本生100%の光景とサウンドでたっぷりと味わえるのです。代わってのディスク2は、ツアー15公演目という初期のドイツ「1991年2月23日ヴュルツブルク公演」。「わざわざ後回しにしたのだから大したことないだろう」と思われるかも知れませんが、さにあらず。もちろん、ポーランドが素晴らしすぎるというのもありますが、本作の欠点は冒頭に集約される。「Burn」の序盤で激しくカメラが揺れてしまうのです。ここで諦められてしまっては、素晴らしきポーランドを見ていただけない、その判断でディスク2に回ったのです。しかし、その揺れも肝心のリッチー・ブラックモアのソロに入る頃にはビシッと安定。それ以降は、ポーランドを上回るズームもたっぷりな傑作映像が全編を貫く。とにかくこのズームが美味しく、各メンバーの見どころを次から次へとアップで見せていくアングルが素晴らしい。あまりにズームばかりで、撮影ポジションが分からないほどなのです(ステージ正面のリッチー寄りであることは間違いないのですが)。しかも、こちらも2階席らしく、視野はアリーナ観客の頭上を素通り。画面いっぱいに“DEEP PURPLEしかない”映像がずっと続く。止め絵で見たら、プロショットではないかというほど見事なズームです。そのクオリティで綴るジョー時代DEEP PURPLEは、本当に素晴らしい。ツアー初期ゆえにポーランドほどの馴染んではいませんが、15回目でエンジンがかかってきたのか、チェコスロバキアやハンガリーのプロショットとは雲泥の差。あのプロショットでジョー時代を甘く見ている方には、ぜひご体験いただきたいパフォーマンスです。 ジョー時代のDEEP PURPLE、それも映像は極めて不遇です。オフィシャルから完全に無視されているだけでなく、肝心要のプロショットがクオリティも演奏も今ふたつ。ライヴアルバムであれば、各地のサウンドボードや日本公演のオーディエンス録音があるものの、映像はいかんともしがたく、誤解ばかりが広がっている。そんな状況の中で、本作は“ジョー時代”の真価を正確に伝えてくれる2公演分の傑作映像なのです。わずか8ヶ月でありながら、確実にDEEP PURPLE史に足跡を残した“SLAVES AND MASTERS WORLD TOUR 1991”。ぜひ、この機会にその真価をご体験ください。
Hala Arena, Poznan, Poland 23rd September 1991 AMAZING SHOT Carl Diem Halle, Wurzburg, Germany 23rd February 1991
Disc 1(108:52) Live at Hala Arena, Poznan, Poland 23rd September 1991
1. Intro 2. Burn 3. Black Night 4. Long Live Rock n' Roll 5. Child In Time 6. Truth Hurts 7. The Cut Runs Deep incl. Hush 8. Perfect Strangers 9. Fire In The Basement 10. Hey Joe 11. Love Conquers All 12. Difficult To Cure 13. Keyboard Solo 14. Knocking At Your Back Door 15. Blues 16. Lazy 17. Highway Star
18. Smoke On The Water19. Drum Solo 20. Woman From Tokyo
Disc 2(95:32) Live at Carl Diem Halle, Wurzburg, Germany 23rd February 1991
1. Intro 2. Burn 3. Black Night 4. Long Live Rock n' Roll 5. Truth Hurts 6. The Cut Runs Deep incl. Hush 7. Perfect Strangers 8. Fire In The Basement 9. King Of Dreams 10. Love Conquers All 11. Difficult To Cure 12. Keyboard Solo 13. Knocking At Your Back Door 14. Blues 15. Lazy 16. Highway Star
17. Smoke On The Water 18. Drum Solo 19. Woman From Tokyo
Ritchie Blackmore - Guitar Joe Lynn Turner - Vocal Roger Glover – Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums
COLOUR NTSC Approx.205min.





























