公式ライヴ映像が残されなかったドゥギー・ホワイト時代。その悔しさを一気に晴らす極上映像がリリース決定です。本作に収められているのは「2005年12月15日:日本青年館」公演。今週は“ATTACK!! TOUR”の2CD『OSAKA 2002』がリリースされますが、本作はその次となる“UNLEASH THE FURY TOUR”のライヴ・イン・ジャパンです。例によって日程の確認から始めましょう。 ・12月12日:CLUB DIAMOND HALL ・12月13日:なんばHatch ・12月14日:東京厚生年金会館 ・12月15日:日本青年館 【本作】 全9公演だった前回からグッとコンパクトになったツアーですが、本作の日本青年館公演は最終日にあたります。そんな本作最大のポイントは、極上究めるクオリティ。とにかく画質も音質も良い。良すぎる! まず驚かされるのがアングル。開演シーンからステージ正面の2階席とは分かるのですが、そこからグイッとイングヴェイにズームしたら最後、画面にはイングヴェイだけがひたすら占領する。時たま、1開催前列客の振り上げた腕がイングヴェイの足下にチラっと映ることもありますが、それ以外は全部イングヴェイ、イングヴェイ、イングヴェイ。ドゥギーさえ眼中になく、引きもしない。ひたすらアップでイングヴェイを追い続ける。まさに“Chasing Yngwie”なアングルなのです。もちろん、そのイングヴェイは激しいアクションでステージを縦横無尽に暴れる人。次に驚くのは、そんなイングヴェイを追い続けながらも猛烈に安定した画面です。彼のウェスト・アップをキープし続けながら激しく左右に振るのに、画面真ん中からイングヴェイを外さないために見づらくない。これほどのズームで追い続けるだけでなく、手ブレも起こさないとは……。そんな光景を描き出す画質もびっくりレベル。12年前の映像になるわけですが、最新機材でもそうそうはないレベルの超ハイクオリティ・デジタル画質。その美しさは、プロショットの1アングルとして十分に通用する。サウンドも画質に劣らず美しく、思わずオーディエンス・ショットということを忘れそうになります。それほどのクオリティで描かれるショウがまた、素晴らしい。新作『UNLEASH THE FURY』からは6曲とイングヴェイにしては控えめなバランスではあるものの、代わりにインストの名曲群がたっぷり。2003年にG3ツアーに参加した影響か、このインストがまたキレッキレで実に楽しそうに弾き倒すのです。もちろん、歴代シンガーの名曲群も演奏されますし、そこでもドゥギーは見事な仕事人ぶりを(画面外から:笑)聴かせてくれます。とにもかくにも極上のクオリティ。そして、“Chasing Yngwie”。正直なところ、もっとドゥギーの姿を観たかった気もしますが、この徹底的にイングヴェイ!なアングルも、実に“らしい”のです。 Live at Nihon Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan 15th December 2005 AMAZING SHOT!!! 1. Intro. 2. Rising Force 3. Revolution 4. Locked & Loaded 5. Icarus' Dream Suite Op.4 6. Far Beyound The Sun 7. The Star Spangled Banner 8. Prelude To April/Badinerie/Dreaming (Tell Me) 9. Demon Driver 10. Winds of War (Invasion) 11. Barogue & Roll 12. Exile 13. Never Die 14. Trilogy Suite Op:5/Krakatau/Guitar Solo 15. Cherokee Warrior 16. Fugue/Guitar Solo 17. Drum Solo 18. You Don't Remember, I'll Never Forget incl. Demon's Eye 19. Crown Of Thorns 20. Hiroshima Mon'Amour 21. I'll See The Light, Tonight Yngwie Malmsteen - Guitar Doogie White - Vocal Mic Cervino - Bass Patrik Johansson - Drums Derek Sherinian - Keyboards COLOUR NTSC Approx.100min.