本作に収められているのは、ワールドツアー最終盤に実現した「オセアニアレッグ」をテーマにしたテレビ番組です。実は、このツアーがKISSにとってオセアニア初上陸。オーストラリアもニュージーランドも「あの超人気バンドがやってくる!」の熱狂で沸騰し、「KISS史上もっとも華々しいツアー」と言われる大成功となったのです。本作は、そんな熱狂が画面とスピーカーから吹き出すテレビ番組。公式化もされた「1980年11月22日シドニー公演」のプロショット・ライヴもたっぷりと使用しつつ、ゴールドディスク受賞の様子やスタッフ・インタビューなどもフィーチュアし、国を挙げての一大イベントと化した初オセアニアの衝撃を伝えてくれるのです。そんな本作は、クオリティも絶品。シドニー公演がオフィシャル化されるまで、この映像が長年「1980年随一の美麗プロショット」として知られていたわけですが、本作こそが最高峰マスター。実際、ディテールも超詳細なら発色も超ビビッド。35年以上前の放送とは思えないほどの映像美なのです。そのクオリティで描かれるライヴ&オフステージの素晴らしい事。ライヴの見どころは何と言ってもエース。彼は次作『MUSIC FROM "THE ELDER”』にも参加しますが、アルバムに伴うツアーはなし。結果として、本作はエースに脱退直前のライヴ(最後から4公演目)でもあるわけです。テレビ番組だけに派手なギミックをフィーチュアしていますが、ロケットを飛ばすお馴染みのギターソロも“最後の勇姿”なのです。もちろん、“THE FOX”メイクのエリック・カーもマルチカメラでしっかりと目撃できます。そんな貴重ライヴ以上なのが、曲の合間に挟まれる現地のシーン。とにかく“KISS襲来!”の衝撃がストレートに現れ、ニュース調に語られるレポートも興奮気味ですし、コスプレで暴れ、開場と共にステージに向かって走っていく観客の熱狂も凄い。当のKISSメンバーも変な筒(?)をスッポリ被って顔を隠し、ヘリやリムジンで移動。大群衆が溢れ返る公道で、まるで国賓のようにシドニー市長(?)に紹介される白塗りの4人組……。まるでビートルズ初来日。完全に「大事件」だったKISS初襲来の衝撃度がリアルに伝わるのです。長い歴史の間、代表プロショットとして君臨してきたライヴと、南半球を揺るがしたKISSの巨大ぶりが炸裂する極上映像です。現在でもオセアニアでは「Shandi」を欠かさないそうですが、それも当然の大熱狂。“UNMASKED TOUR”は黒歴史どころか、彼らの1つのピークですらあった。その事実を突きつける1枚。
Live at Sydney Showgrounds, Sydney, Australia 22nd November 1980 PRO-SHOT
1. Intro 2. Detroit Rock City 3. Shandi 4. Talk To Me 5. Ace Solo 6. New York Groove 7. Calling Dr. Love 8. Is That You? 9. I Was Made For Lovin' You 10. God Of Thunder 11. Rock And Roll All Nite 12. Black Diamond
Paul Stanley - Guitar, Vocal Gene Simmons - Bass, Vocal Ace Frehley - Guitar, Vocal Eric Carr - Drums, Vocal
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.47min.





























