グレッグ・レイク栄光のキャリアを総括した超極上プロショットがリリース決定です。本作に収められているのは「2005年11月11日スティーブニッジ公演」。グレッグのソロライヴには大きく3つがあり、時代も内容も異なります。良い機会ですので、まずは基本の整理から始めましょう。
【1981年:ゲイリー・ムーアとの共演】・1981年8月30日-11月5日:英国(20公演)・1981年11月20日-12月10日:北米(9公演)ー24年後ー【2005年-2006年:ソロ・バンド】・2005年10月22日-11月18日:英国(20公演)←★ココ★・2006年8月21日:英国(1公演)・2006年10月:北米(3公演)
ー6年後ー【2012年-2013年:SONGS OF A LIFETIME】・2012年4月11日-5月26日:北米(26公演)・2012年11月12日-12月5日:欧州(16公演)・2013年2月16日:ハンガリー(1公演)・2013年3月20日-25日:MOODY BLUES CRUISE・2013年4月5日:英国(1公演)・2013年6月15日-18日:日本(3公演)
これがグレッグ生涯のソロ公演の概要。日程にあやふやなところもあるので公演数は確実ではありませんが、おおよその規模はご理解いただけると思います。1981年はゲイリー・ムーアとの共演で英米を巡り、2005-2006年はソロ・バンド、最後の2012-2013年はカラオケをバックにして独りでステージに立つ“SONGS OF A LIFETIME”でした。その中で本作に収められているのは通常スタイルのソロ・バンドを率いていた2005年。英国ショウの15公演目にあたるコンサートです。実のところ、グレッグ唯一のソロライヴ映像『LIVE』としても知られる公式プロショット。以前、ジョン・ウェットンのソロ映像『AMORATA』『LIVE IN THE UNDERWORLD』をご紹介したことがありますが、本作も同じように海外マニアが制作・公開した1枚なのです。そのため、オリジナル・リリースに収録されていたボーナス映像(ドキュメンタリーやリハ等)は除外されていますが、元が公式作品だけにクオリティは完全無欠のオフィシャル級です。そのクオリティで描かれるショウもまた、ウェットンの『AMORATA』を想起させる素晴らしさ。『AMORATA』は渡り鳥ウェットンのキャリアから名曲を総動員した総括ショウでしたが、本作もグレッグの音楽キャリアそのもの。当然、70年代EL&Pが半数を占めますが、他にもKING CRIMSONが2曲、EL&POWELLが1曲、再編EL&Pが3曲、そして80年代ソロが1曲のバランス(さすがにASIAはありませんが、そちらは『DEFINITIVE ASIA IN ASIA(Virtuoso 370/371/372)』で頂点記録をお楽しみください)。それを演じるパフォーマンスも5人編成バンドのアンサンブルが素晴らしく、そこにゲスト3人が華を添える。1981年のようにゲイリーが半主役を張るのでもなく、2012-2013年のようにカラオケでもない。グレッグを絶対の主役に置きながらもロック然としたショウで、“SONGS OF A LIFETIME”のような長ーい語りもありません。そして、バンド然としたアンサンブルも素晴らしい。キースやカールもギターを導入したEL&Pナンバーを聴かせてくれましたが、本作のアレンジはグレッグの“歌”・“メロディ”に重きが置かれているため、純粋な曲の良さが際立つのです。バックバンドはセッション畑のキャリア組がほとんどですが、その中で独り輝くのはJETHRO TULL/IAN ANDERSON BANDでお馴染みのフロリアン・オパーレ。イアン・アンダーソンの来日公演でも見せてくれたセンスでKING CRIMSON/EL&Pの名曲群を塗り替え、「Take A Pebble」では見事なスパニッシュ・ソロも披露する。しかし、そんなバックバンドのバンマスは、実はオパーレではなく、キーボーディストのデヴィッド・アーチ。鍵盤主体のEL&Pナンバーが多いだけあって、彼の独自アレンジが光っている。唯一のソロナンバー「Love You Too Much」でも猛烈なロックンロール・ピアノを聴かせてくれます。また、肝心要のグレッグの歌声も素晴らしい。70年代に聴かせてくれた少年のような繊細さとは違うものの、90年代の再編EL&Pよりも美しいほどです。とかく火花散るインタープレイや演奏力が注目されるプログレッシヴ・ロックですが、それもこれも素晴らしい曲、メロディがあってこそ歴史に名を残す。本作はグレッグのキャリアを総括しているだけでなく、彼がいかに良い曲、美しいメロディを書いてきたが浮き彫りになるショウなのです。そんな総決算セットを腕利きのプレイヤー達が丹念に演奏し、超極上クオリティのプロショットでフル収録した1枚。シンガー“グレッグ・レイク”の人生を味わうのに、これ以上はない最高傑作です。
Live at the Stevenage Concert Hall, Stevenage, UK 11th November 2005 PRO-SHOT
1. In The Court Of Crimson King 2. Paper Blood 3. From The Beginning 4, Touch And Go 5. Take A Pebble 6. I Believe In Father Christmas 7. Farewell To Arms 8. Fanfare For The Common Man 9. Love You Too Much 10. Footprints In The Snow 11. Lucky Man 12. 21st Century Schizoid Man
13. Pictures At An Exhibition 14. Karn Evil 9
Greg Lake - vocals, guitar Florian Opahle - lead guitar Brett Morgan - drums David Arch - keyboads Trevor Barry - bass Josh Grafton - 2nd keyboards Jai Ramage - backing vocals Bekki Carpenter - backing vocals
PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.103min.





























