生涯最大のヒット作『PURPLE RAIN』で全世界を席巻した1985年のプリンス。そんな黄金期中の黄金期の姿を収めた大定番プロショットが登場です。本作が撮影されたのは「1985年1月4日アトランタ公演」。会場に設営されたワンカメで2時間以上のフルショウを捉えきったプロショットです。会場後方からのワンカメではありますが、そのアングルは徹底的にプロフェッショナル。ステージ全景を見渡すショットもありますが、ほとんどはプリンスをグッとズームで押さえ、右へ左へと動き回る彼の姿を中央に押さえて外さない。もちろん、そのスクロールに手ぶれなどあるはずもなく、極めて滑らかにプリンスの姿に没頭できる極上映像です。また設営カメラの場合、ややもするとマイク収録のことも多いのですが、この映像は音声もバツグンのサウンドボード。実際、音声だけのブートレッグも多数作られてきたほどのクオリティ。世紀の大ヒット・ツアーだけに数多くの既発を生んできた超・有名映像ではありますが、本作は過去最高のクオリティでフルショウをたっぷりと味わえます。そんなクオリティで描かれる黄金期のプリンスは極めてゴージャス。今週は、1983年の伝説プロショット『THE MAKINGS OF RAIN / A BENEFIT AT FIRST AVENUE 1983』もリリースされますが、わずか1年半でまったくの別世界。輝く衣装に身を包み、巨大な“オムニ・コロシアム”を縦横無尽に駆け回る。歌声もギターもアクションもダンスも、万を数える群衆の耳目を一瞬にして集め、決して目をそらせないエンターテインメントの局地。それまでの「奇抜さ」ばかりが先立っていた世界観に「スケール感」が加わり、ポップスター、時代の寵児としてのオーラが凄まじい。地球を制覇した『PURPLE RAIN』の成功がいかに巨大なものであったのか、一瞬にして体感できる映像なのです。もちろん、見た目の派手さだけではないからこそのプリンス。音楽的にも極めて、極めて素晴らしい。セットリストは完全に『1999』+『PURPLE RAIN』。アルバム『1999』全11曲中7曲が演奏され、シングル『1999』B面の「How Come U Don't Call Me Anymore」も披露。このツアーからはオフィシャル映像『PRINCE AND THE REVOLUTION: LIVE』もありますが、そこでは観られない「Free」「Temptation」「Father's Song」も演奏しています。『PURPLE RAIN』に至ってはアルバム全曲に加え、シングル『PURPLE RAIN』のB面「God」も取り上げられる徹底ぶり。特にショウ後半は、ほぼアルバム『PURPLE RAIN』通りの曲順(The Beautiful Onesのみ位置がズレますが)で、一気に7曲を畳みかける。コンサート終盤というのは、観客を盛り上げるために有名曲、人気曲を配するのが定石ですが、その人気曲こそが新曲。実際、本作にはその新曲ラッシュに沸き立つ大歓声・大嬌声も刻まれています。歓声は遠く小さくなるサウンドボードにも関わらず、圧倒的な悲鳴。ここにも『PURPLE RAIN』の巨大な存在感、この時代のプリンスの大きさが刻まれているのです。プリンスの大全盛期がいかに凄まじく、巨大だったのか。世紀の大成功をプロショット&サウンドボードで押さえきった大定番。その極上クオリティ・バージョンです。彼の人生でも頂点となる輝き、あなた自身の目で、耳で、どうぞたっぷりとお確かめください。 Live at the Omni, Atlanta, GA. USA 4th January 1985 PRO-SHOT(SINGLE CAM) (131:06) 1. Let's Go Crazy 2. Delerious 3. 1999 4. Little Red Corvette 5. Take Me With U/Yankee Doodle 6. Free 7. Do Me Baby 8. How Come U Don't Call Me Anymore/Temptation 9. Let's Pretend We're Married/International Lover 10. Father's Song 11. God 12. Computer Blue 13. Darling Nikki 14. The Beautiful Ones 15. When Doves Cry 16. I Would Die For U 17. Baby, I'm A Star 18. Purple Rain PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.131min.