なんという金属感。なんというダイナミクス。なんという美しさ。「HEAVY METAL」という言葉の意味に最も近い音がギュウ詰めになったライヴアルバムが完成してしまいました。これは……凄い!本盤の主役は史上最大のメタルバンド、METALLICA。彼らのキャリアで“最もメタルなライヴ”といえば“DAMAGED JUSTICE TOUR”をおいて他ありません。1981年の結成以来、成功の階段を駆け上がりながらライヴバンドとしての練度を高めていった彼らは、ある時期“グルーヴ”に気づき、“ルーズ”の暗黒面へと落ちてしまいます。その直前、最高に脂が乗りつつも“徹頭徹尾メタル以外の何物でもない”ライヴだったのが“DAMAGED JUSTICE TOUR”なのです。クリフ・バートン時代のラフ&ワイルドとも、スタジアムを大味に盛り上げる90年代とも異なる、ギリギリと絞り込むようなメタル。まるで万力で雑巾を絞りきったような、コチコチの堅いけど乾いてはいないタイトさ。こいつに犯されたマニアが愛してやまない“METALLICA音源のツボ”とも言えます。そのタイトさ、鋭さを極限まで追究するには、ごりっごりのサウンドボード・サウンドがどうしても不可欠。今までは「LIVE SHIT」の中のシアトル公演が一手に引き受けてきましたが、まさか、あの伝説の映像よりもさらにタイトな音源が登場しようとは! 本作に収められているのは“DAMAGED JUSTICE TOUR”の1989年5月2日ダラス公演。オフィシャルからも「FAN CAN#4」として短縮版がリリースされた“公式のお墨付き名音源”です。昨年、録音のフルサイズ(“Am I Evil?”の後半と“Whiplash”がありませんが、これは録音されていなかったようです)が発掘されて話題となりリリースされました。発掘当時から「これ以上のサウンドは無理だろう」と思われていましたが、もしかしたら“究極のさらに上”が可能かもしれない、とリマスタリング作業に入りました。その結果、まさかの究極超え。担当したエンジニアも「会心の出来」と自負するサウンドが実現したのです! 完全無欠にしか聞こえなかったオリジナル音源も、本作を一度聴いてしまうと卓直結のショボさが鼻についてしまう始末です。プレイボタンを押して流れてくるのは映画「続・夕日のガンマン」のテーマ。LiveMetallica.comの公式音源でも省略されがちなSEが雰囲気を高めつつ、“Blackend”のイントロへ。テープで流されるギターハーモニーから、ドラムのキメを合図に生のギターリフにチェンジ! スポットライトに浮かぶジェイムズのシルエットが目前に迫るかのような直近サウンドの美味いこと! 「タイト」とは言っても、アルバム「...AND JUSTICE FOR ALL」とはまるで違い、ベースも豊かで腹にズッシリと来る。2曲目の“FOR WHOMS BELL TOLLS”のイントロやベースソロは勿論、他の曲でもゴリゴリとしたベースの存在感が実に頼もしい。金属光沢に輝く曲本来の魅力が眩しく、“Eye Of The Beholder ”のイントロでドラムとシンクロするベースを聴いてしまっては、もうスタジオ盤には戻れません! 「...AND JUSTICE FOR ALL」発表当時、微妙な気分になった古参マニアにこそ、本作を聴いていただきたいっ!!「...AND JUSTICE FOR ALL」だけではありません。本作は「KILL 'EM ALL」~「MASTER OF PUPPETS」のクラシック群もずらりと揃ったメタル総決算ライヴ。“Master Of Puppets”“Seek & Destroy”“Fade To Black”“Battery”と、各アルバムの美味しいところがたっぷりと詰まってます。白眉は“Creeping Death”。カーク・ハメットの調子も良く、激しいリフ攻めに美しいソロと縦横無尽のギターを聴かせてくれますが、なんと言ってもジェイソン・ニューステッドとのツインヴォーカルがカッコイイ! デス声が苦手でも、これだけは別という方も多いでしょう。こうまで格好良くキメられてしまっては、未だに彼の声を求めるファンが後を絶たないのも納得しないわけにはいきません。そして、本録音は(残念ながら)“Am I Evil?”の途中でフェイドアウトしてしまいます。あまりにも惜しく、寂しい終了感を緩和すべく、本作では録音しきれなかったアンコールの“Whiplash”をボーナス収録しました。音源には、2日前オースティン公演の大定番サウンドボードを使用。ここで貴方は、驚きを覚えるでしょう。なんと、本編の方が音が良い! 無論、わざと音質を落としてなどいません。もしオースティン公演をお持ちなら、聴き比べていただければ分かります。そう、この音源はオフィシャルダウンロードにも使われるほどの大定番すら超えているのです!何度でも繰り返します。公式級どころか、公式超えさえしてしまう超名盤の誕生してしまいました! のちの歴史で“脱メタル”へ進んでしまうMETALLICA。ラーズ・ウルリッヒは、このツアーをふり返り「やり過ぎた」と言っていますが、本作には“やり過ぎるほどのメタル感”が溢れているのです。「DIAMOND HEADのリフをMOTORHEADのように演奏する」という出発点から進化を重ねた限界点は、すなわち“HEAVY METAL”の到達点と言っても過言ではありません。本盤に収められているのは、1つの音楽ジャンルが行き着いた極北なのです。「最高のバンド名さ。だって魔法の5文字“M・E・T・A・L”が入ってるんだからな!」。このラーズの言葉が魂レベルで響いてくるライヴアルバム。
Live at Reunion Arena, Dallas, Texas, USA 5th February 1989 SBD(UPGRADE)
Disc 1(57:45)
1. The Ecstasy Of Gold 2. Blackened 3. For Whom The Bell Tolls 4. Welcome Home (Sanitarium) 5. Leper Messiah 6. Harvester Of Sorrow 7. Eye Of The Beholder 8. Bass Solo incl. To Live Is To Die 9. Master Of Puppets 10. One
Disc 2(57:35)
1. Seek And Destroy 2. ...And Justice For All 3. How Many More Times 4. Creeping Death 5. Fade To Black 6. Guitar Solo 7. Battery 8. La Bamba/Prowler/Run To The Hills 9. Last Caress 10. Am I Evil?
Live at Erwin Events Center, Austin, TX. USA 3rd February 1989
11. Whiplash
SOUNDBOARD RECORDING
James Hetfield - Guitar, Vocal Lars Ulrich - Drums Kirk Hammett – Guitar Jason Newsted - Bass, Vocal





























