世界の名匠“Crazy S.”の最高傑作と名高い歴史的名録音が艶やかに磨き上げられて復刻です。かの名匠の名作・傑作は数あれど、「最高傑作」とまで呼ばれるものは極わずか。バンドの好みやショウの意義、サウンド・ニュアンス等々によって意見は割れるものの、おおよそ候補は決まっている。死者の出たGUNS N' ROSESの『"DON'T FUCKIN' KILL EACH OTHER”』、フレディ・マーキュリーのラストパフォーマンスQUEEN『KNEBWORTH 1986』、アクセプトの絶頂期を超高音質で収めた『WAR COMMANDER』」、更には同時期のTWISTED SISTERの超傑作『COME OUT AND PLAY IN NOTTINGHAM』といったところです。このうちの1本でもお聴きになった方なら、普通ではない異常なハイクオリティで描かれる名演に魂を揺さぶられるような想いをされたのではないでしょうか。しかし、こうした超名作群と並べて「最高傑作」と讃えられる超絶録音がもう1本ある。それが本作の正体なのです。そんな傑作の主人公は、MARILLION。ストーリーアルバムの歴史的傑作『MISPLACED CHILDHOOD』をリリースし、約4万人を集めたという英国ロックの祭典“WELCOME TO THE GARDEN PARTY”で大トリを務めた際のオーデイエンス・アルバムです。この録音は2008年に『WELCOME TO THE GARDEN PARTY』として世に出て、大絶賛を受けたもの。当時あっと言う間に完売・廃盤。専門誌からも「感激、昇天、失神の喜び」「サウンドボードかと思われる極上の音質でマリリオンの全盛時代をたっぶりと楽しめる」と言葉を尽くした賞賛が寄せられたほどでした。この専門誌の言葉に嘘偽りはなく、ダイレクトな楽音は真にサウンドボード級。野外会場の弱みである重低音でさえ艶やかで極太に轟き、野外の旨みである「残響ゼロ」のビビッド感だけを美味しく捉えきっている。もちろん、エッジも鳴りも艶やかで、躊躇なく「オフィシャル級オーディエンス」の言葉を贈れるサウンド。それどころか、あまりに詳細・鮮明に録音されているため、ショウの冒頭で現場PAが発したノイズまで激クリアに1つ残らず拾っていたほどなのです。ここで「え? ノイズ?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。そう、ここが本作最大のポイント。本作は「名匠の最高傑作」も大袈裟ではない超絶録音なのですが、超絶録音ゆえに拾ってしまったPAノイズが散見していた。これも現場の真実ではあるのですが、今回はそのノイズを1つひとつ丁寧に除去(楽音に影響しかねないノイズはいくつか残してあります)。現場ですらあり得なかった“完全楽音”を実現したのです。そうして蘇った「名匠の最高傑作」の素晴らしいこと……。原音の時点で言葉が尽くされているだけに、どう形容して良いのか見当も付かない美しさ。今までは一瞬一瞬で耳に引っかかっていたノイズが消え去り、ビロードのように滑らかに、艶やかに、輝くサウンドが心を包み込むのです。そして、そのサウンドで描かれるのが全盛期のMARILLION。大代表作『MISPLACED CHILDHOOD』のリリースから1年、大物・中堅バンドがこぞってアメリカ侵攻しか考えていなかった“1986年”にGENESIS由来の幻想プログレッシヴ・ロックを高らかに奏でている。そもそも、この“WELCOME TO THE GARDEN PARTY”は、純英国の粋を集めたイベントでした。他の出演者を眺めてもアイルランドの新星MAMA'S BOYS、ブリティッシュ通の友MAGNUM、純英国の象徴JETHRO TULL、そして「Out In The Fields」で母国愛に目覚めたゲイリー・ムーア。もう、1組1組名前を挙げただけで英国ファンの鳥肌を誘うラインナップですが、そんな英雄たちを従えた黄金期MARILLIONなのです。超名盤『MISPLACED CHILDHOOD』完全再現をド真ん中に据えつつ、『SCRIPT FOR A JESTER'S TEAR』『FUGAZI』の超名曲で挟み込む決定的なショウは、「聴き応え」などという生やさしい言葉では済まない。もちろん、名盤再現自体はオフィシャルの編集ライヴ盤『THE THIEVING MAGPIE』でも味わえるわけですが、本生100%の「オフィシャル級オーディエンス」による一気貫通の醍醐味は、編集盤作品とは比較になりません。本作では、美しく流れる空気感とシームレスな『MISPLACED CHILDHOOD』再現を大切にするため、あえて3枚組にいたしました。本作から発散される“純英国”の濃密感。それには現場に集った観客も一役買っています。先ほども述べたように、このイベントは英国ロックファンの魂を直撃するラインナップ。言い換えれば、英国ファン以外には用のないイベントだった。それだけに集った観客たちも特濃なのです。もちろん、「オフィシャル級オーディエンス」を連呼している以上、美しい楽音にシミを作るような大騒ぎはないのですが、曲の要所要所で歌い出す大合唱がなんとも素晴らしい。野太くも、メロディの美しさを微塵も汚さない大合唱。4万のコーラス隊が歌詞の一単語まで正確で、綺麗な純英国イングリッシュで歌う。MARILLIONの幻想感がスペクタクルの次元に生まれ変わったライヴアルバムなのです。「ブリティッシュ・ロック」。何という魅惑の響きでしょう。歴史上に燦然と輝く栄光を刻みながら、今や霧の向こうに去ってしまったロック。“WELCOME TO THE GARDEN PARTY”は、そんな英国ロック最期の輝きだったのかも知れません。全世界がアメリカを見つめていた時代、“母国イギリスらしいロック”を愛し、こだわっていたバンド、人々が一堂に会した空間。その現場のサウンド、ヴァイヴを直接吸い込んだマスター・サウンドを極限まで磨き上げた3枚組です。世界に名だたる名匠“Crazy S.”の最高傑作にして、英国の輝きを伝えるライヴアルバムの大名盤。「ブリティッシュ・ロック」、この言葉が特別に感じられる方、どうしようもなく胸が熱くなってしまう方にこそ感じていただきたい1本。
Milton Keynes Bowl, UK 28th June 1986 ULTIMATE SOUND(from Original Masters)
Disc 1 (37:43)
1. Intro. 2. Garden Party 3. Freaks 4. Assassing 5. Chelsea Monday 6. Script For A Jester's Tear
Disc 2 (43:55)
Misplaced Childhood
1. Pseudo Silk Kimono 2. Kayleigh 3. Lavender 4. Bitter Suite 5. Heart Of Lothian 6. Waterhole 7. Lords Of The Backstage 8. Blind Curve 9. Childhoods End? 10. White Feather
Disc 3 (43:19)
1. MC 2. Forgotten Sons 3. Incubus 4. Fugazi 5. Market Square Heroes incl. She Loves You, Let's Twist Again
Fish - Vocal Steve Rothery - Guitar Mark Kelly - Keyboards Pete Trewavas - Bass & Vocal Ian Mosley – Drums





























