2016年秋の日本を熱く彩ってくれたRINGO STARR & HIS ALL STARR BAND。その残り火がくすぶる胸の内を再び燃えさせる特級ライヴセットが最速リリース決定です。3年ぶりとなる今回のジャパンツアーは全8公演で列島を駆け抜けましたが、本作が記録されたのは東京公演。「2016年10月30日:NHKホール公演」と最終日「2016年11月2日:オーチャードホール公演」を収めたオーディエンス・セットです。先日は、日本公演の第一報『OSAKA 2016(Uxbridge 610)』でレポートいたしましたが、それも含め、全日程でポジションを確認してみましょう。
・10月24日:大阪オリックス劇場『OSAKA 2016』 ・10月25日:愛知県芸術劇場 《1日オフ》 ・10月27日:福岡サンパレス ・10月28日:広島文化学園HBGホール 《1日オフ》 ・10月30日:NHKホール【本作ディスク1・2】 ・10月31日:オーチャードホール ・11月1日:オーチャードホール ・11月2日:オーチャードホール【本作ディスク3・4】
以上が全10日間・8公演の概要。本作は東京4日連続公演の初日と最終日をカップリング。「10月30日」をディスク1・2に、「11月2日」をディスク3・4に配した4枚組です。どちらも録音家本人から提供されたマスターを使用したオリジナル音源で、最終日から1週間と経っていない“音楽の最新レポート”です。そんな本作最大のポイントは、“単なる最新録音”を超えるクオリティ。先日の『OSAKA 2016』も素晴らしい録音でしたが、本作は“美”さえも感じさせる。ディスク1・2(10月30日)は1階のセンター10列目前後で録音されたのですが、キラキラと輝くような楽音がなんとも美しい。ステージに近い席だけにこもりも歪みもなく、透き通る会場の大気突っ切ってリンゴの歌声が真っ直ぐ届く。その詳細なディテールはライン録音にも匹敵するほどでありながら、ほんのり纏う会場音響が“鳴り”を美しくしている。すべての楽器、すべての音域が綺麗に捉えられていますが、特に美しいのはメロディを司る中高音。その淀みなくクリスタル・クリアな輝きは、ロック史を彩る名曲群の輝きを一層引き立てているのです。もちろん、カップリングする以上はディスク3・4(11月2日)も負けてはいない。こちらは2階席前方での録音で、「まるでサウンドボード」と呼ぶほどの直結感はない。しかし、その代わりにオーチャードホール全体を丸ごと吸い込んだような暖かみが感じられる。こう書くと残響でボケボケなサウンドをイメージされてしまうかも知れませんが、そうではありません。詳細なディテールはディスク1・2にも負けず、楽音の芯もしっかりしている。その上で、名会場“オーチャードホール”の美麗音響がたっぷりと味わえる録音なのです。その上で、満ち潮のように会場に充満していく喝采も美しい。間近な観客が騒いだら台無しですが、本作にその心配はなし。1つひとつの拍手が感じられそうなほどに端正できめ細やかな喝采が充満していく。その様子は、1粒の雨音が集まって優しい秋雨の音になっていくかのよう。そんなサウンドで、思わず心が沸き立つ大ヒット曲の数々が描かれていく。さらに、この最終日にはもう1つのスペシャルもあります。元MEGADETHで、今や外人タレントとしても活躍しているマーティ・フリードマンが飛び入り参加。「With A Little Help From My Friends」「Give Peace A Chance」で華を添えているのです。今回のジャパンツアーは(リチャード・ペイジの不調により曲数が減った名古屋公演を除き)完全に同一。それだけにショウごとの内容は割愛しますが、リンゴのソロやビートルズ、さらに時代を飾ってきたトッド・ラングレン、SANTANA、TOTO、MR. MISTER等の大ヒットナンバーが次から次へと絶え間なく繰り広げられるショウは「豪華絢爛」なんてものじゃない。それこそ、ロック史のダイジェストしたような濃密なひとときなのです。しかも、3年前の来日公演では聴けなかったビートルズの「What Goes On」や「You're Sixteen」「Back Off Boogaloo」、さらにはティト・プエンテのカバー「Oye como va(ヴォーカルはローリー)」までたっぷりと味わえる。その上に来て、演じているのがリンゴを始めとして超名曲群を生み出してきた当人たち。単なるライヴアルバムの次元を超え、ロック・サンプラーとして聴いても極上なショウなのです。兎にも角にも、最速にして特級サウンドの日本公演レポートです。これから録音状況が精査されるうちに、別日・別録音が出てくる可能性もあります。しかし、それが判明する頃は「あのときは楽しかった」になっていることでしょう。終わったばかりの“今”、「すっごく楽しい!」を噛みしめるために最適な1本です。もしかしたら、あなたがご覧になったのは東京2・3日目だったかも知れない。名古屋・福岡・広島だったかも知れない。それでもなお、想い出を呼び起こさずにはいられない特級のライヴセット。リンゴが灯していった胸の火がくすぶっているあなたへ。
NHK Hall, Tokyo, Japan 30th October 2016 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Bunkamura Orchard Hall, Tokyo, Japan 2nd November 2016 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)
Live at NHK Hall, Tokyo, Japan 30th October 2016
Disc 1 (51:25)
1. Intro. 2. Matchbox 3. It Don't Come Easy 4. What Goes On 5. I Saw the Light 6. Evil Ways 7. Rosanna 8. Kyrie 9. Bang the Drum All Day 10. Boys 11. Don't Pass Me By 12. Yellow Submarine
Disc 2 (68:45)
1. Black Magic Woman/Gypsy Queen 2. You're Sixteen 3. Back Off Boogaloo 4. You Are Mine 5. Africa 6. Oye como va 7. I Wanna Be Your Man 8. Love Is the Answer 9. Broken Wings 10. Hold the Line 11. Photograph 12. Act Naturally 13. With a Little Help From My Friends 14. Give Peace a Chance
Live at Bunkamura Orchard Hall, Tokyo, Japan 2nd November 2016
Disc 3 (51:30)
1. Intro. 2. Matchbox 3. It Don't Come Easy 4. What Goes On 5. I Saw the Light 6. Evil Ways 7. Rosanna 8. Kyrie 9. Bang the Drum All Day 10. Boys 11. Don't Pass Me By 12. Yellow Submarine
Disc 4 (72:02)
1. Black Magic Woman/Gypsy Queen 2. You're Sixteen 3. Back Off Boogaloo 4. You Are Mine 5. Africa 6. Oye como va 7. I Wanna Be Your Man 8. Love Is the Answer 9. Broken Wings 10. Hold the Line 11. Photograph 12. Act Naturally 13. With a Little Help From My Friends 14. Give Peace a Chance
Ringo Starr - drums, percussion, vocals
Steve Lukather - guitar, vocals Gregg Rolie - keyboards, vocals Todd Rundgren - guitar, keyboards, vocals Richard Page - bass, acoustic guitar, vocals Gregg Bissonette - drums, percussion, vocals Warren Ham - vocals, saxophone Guest: Marty Friedman - Guitar (Bunkamura Orchard Hall 2nd November 2016)





























