お気づきになられましたでしょうか?最近のフロイド・タイトルは1977年、75年といった具合に遡っているのです。そうなると当然ながら、次のリリースは74年ツアーでしょう。フロイドがそれまでの浮遊感漂うサウンドを残し、ギルモアも伸びやかな歌声を保っていた最後の時期。そんな中で後の二枚のアルバムで発表される新曲を演奏していた「攻め」のライブ・ツアーとして、74年の音源は世界中のマニアの間で高い人気を誇ります。75年を含め、この時期のフロイドは「新曲セット」、「狂気セット」そして「Echoes」というクリエイティブな構成でツアーしていた最後の時期という点がまた人気の秘密。74年のフロイドの面白いところは、「狂気」のメガ・ヒット以来、遂に投入してみせた新曲群を慎重に扱っていたところにあります。何しろファンは同アルバム以来の新曲やニュー・アルバムを渇望していた訳ですが、フロイド、特にロジャー・ウォーターズとしては、本人たちの予想をはるかに超えた「狂気」のヒットに続く作品を生み出すという命題に受けて立たなければなりません。しかし、いつの時代も偉大なアーティストやグループがそうであったように、フロイドも「狂気」とはまったく違ったサウンドや雰囲気の新曲を、いい意味での「生煮え」状態で投入してツアーを敢行します。録音する前の新曲を投入してライブで演奏すること自体は彼らが得意とするところではありましたが、それ以前に大ヒット・アルバムが誕生していたという大きな違いが、なおさらこの当時の新曲群を慎重に扱ったという印象を残されたライブ音源から受けるのです。そうした新曲の中で最初に大きな成長をみせたのが「Shine On You Crazy Diamond」でしょう。6月のフランス・ツアーで披露された同曲はどの日も演奏が素晴らしく、バンドがまずはこの曲を煮詰めようとしていたことが明らかでした。次に行われた所謂”British Winter Tour”ではもう一つの新曲「Raving and Drooling」がライブ演奏されながら煮詰められつつも、さらなる新曲「You Gotta Be Crazy」が投入されるというクリエイティブな局面がツアーで反映されました。今回リリースされるのも同ツアーからの音源となるのですが、当店はこれまでウェンブリー・エンパイア・プールでの公演を重点にアイテムを生み出していました。11月15日の「WHO GOTTA BE CRAZY」と17日の「DECLINE AND FALL OF THE BRITISH EMPIRE」はそれぞれがラジオ放送された16日を凌ぐ演奏内容でマニアから高い評価を受けただけでなく、音質の良さにおいても定評があるものです。これらウェンブリー公演の後のライブを収録してみせたのが「CREATIVE INTELLIGENCE」。こちらは”British Winter Tour”終盤、12月9日のマンチェスター公演を収録していました。ウェンブリーからさらに進化した名演をこちらも素晴らしい音質のオーディエンス録音で捉えていた、同音源の決定版として既にSold Outになって久しいものでした。当然ながら「いつになったら再発されるのか?」、「あの名演を是非聴いてみたい」という声は寄せられていたものの、それだけの名演かつ名音源であるのなら、安直な再発は避けたい…当店スタッフがそんな思いを抱いて数年が経過。実は音質面でマンチェスターの決定版の評価を受けていた「CREATIVE INTELLIGENCE」ではありますが、当時入手できたロージェネレーション音源を使用はしていたものの、それ以上の明確なコピー世代に関しては判明していなかったのです。ところが最近になって登場した、正真正銘「1st gen cassette」とのインフォメーションで登場した新たな音源のアップグレードたるや…遂に「CREATIVE INTELLIGENCE」を上回るCDリリースが可能となったのです!”British Winter Tour”のさらなる魅力としては、既に73年の時点でアールズ・コートまでに登り詰めていたフロイドが、再びコンサート・ホールかそれをも下回る会場で新曲を披露していたことが挙げられます。ここからも彼らの慎重な姿勢や、72年初頭のレインボーでの日々を思い起こさせるものがあります。よってウェンブリーがこのツアーでは最大レベルの会場であり、マンチェスターでは一聴して解るほどにハコっぽさ全開、ウェンブリーとは異質の臨場感が抜群の鮮度とクリアネスで捉えられているのも本音源の大きな魅力でしょう。そして今回の血統書付「1st gen cassette」において、その音質は究極のレベルにまで高められているのです。演奏と音質の両方でうっとりとさせられる、あのマンチェスターならではの感じ。特にクリアネスに関しては「CREATIVE INTELLIGENCE」との違いが顕著。これが真の「1st gen cassette」サウンド、マンチェスターの決定版が遂に登場します。本当にお待たせしました!
Live at The Palace Theatre, Manchester, UK 9th December 1974 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)
Disc 1(54:02)
1. Raving And Drooling 2. You've Got To Be Crazy 3. Shine On You Crazy Diamond
Disc 2(58:16)
The Dark Side Of The Moon
1. Speak To Me 2. Breathe 3. On The Run 4. Time 5. Breathe(Reprise) 6. The Great Gig In The Sky 7. Money 8. Us And Them 9. Any Colour You Like 10. Brain Damage 11. Eclipse
Disc 3(27:10)
1. Audience 2. Echoes





























