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David Bowie デヴィッド・ボウイ/Osaka,Japan 1983 Upgrade

「ボウイ公演大荒れ」「ギャル熱狂、将棋倒し」「40人、失神や負傷」……1983年の10月に踊った新聞の見出しです。この記事が伝えているのは「1983年10月30日・万博記念公園(大阪)」公演において発生した惨事。本作は、そんなボウイの日本公演でも2つとない衝撃の夜を極上サウンドで完全収録したライヴ・アルバムです。この年は『LET'S DANCE』の大ヒットに加えて、映画『戦場のメリークリスマス』の公開もあり、一般お茶の前にまでデヴィッド・ボウイの名が浸透。空前の大人気に沸き立つ中で実現した来日公演は、全10公演にも及ぶものでした。それだけにコンサートには“今、一番旬なポップスター”に目を輝かせる層が大挙して押し寄せ、各地で大熱狂を巻き起こしたのです。本作は、そんな“SERIOUS MOONLIGHT JAPAN TOUR 1983”でも9公演目を収めたオーディエンス・アルバム。録音したのは、日本でも随一と謳われる名録音家で、80年代から90年代にかけ、エリック・クラプトンやジェフ・ベック、ミック・ジャガー、PINK FLOYD、GENESIS……等々のハイパー録音を残してきた名手中の名手。もはや代表作を挙げればキリがないほどの匠なのですが、本作は、そんな名手の本領が全開に炸裂する1本なのです。この録音は、かつて「MOONLIGHT SHADOW」の一部として世に出たものですが、今回、改めてオリジナル・カセットから再デジタル化。ていねいなマスタリングを施してのCD化となりました。伝説的な名手の本領、それはもう冒頭から圧倒的。具体的な録音ポジションは分かりませんが、よほどPAの側だったのでしょう。まったくもってサウンドボードのように激近でクリア極まりないサウンドで、開演の日本語MC「こんばんは! 5年ぶりの、日本公演、です。David Bowie & His Band!! いち、に、いち、に、さん、し!」が轟く。もちろん、楽音も目の前に迫るリアリティで、各楽器の1つひとつ、1音1音が異様なほどに美しく、PAのコードを脳に差し込んだかのようなダイレクト感です。現場では、熱狂を遙かに超えた惨事まで起こっていたわけですが、確かに激烈な大声援であることは分かるものの、それはやけに遠い。背後に広く広く、小さな音で録音されているのです。まるでオフィシャル盤のように美しいサウンドで始まるコンサートですが、事件は早くも2曲目「Heroes」で起きてしまいます。現場では、前方がスタンディングになっていたのですが、そこで興奮した観客が殺到。将棋倒しになっていく観客を見たボウイが演奏を中止させるのです。「Oh! Please!! Dozo! Back, back!!」と叫ぶボウイ。それだけでは収まらないと思ったのか、スタッフにマイクを預けて日本語で呼びかけてもらう事態となりました。その呼びかけが恐ろしく生々しい。書き出しますと……「えーとね、ボウイからのお願いで、今、皆さん非常に前来てね、非常に危険な状態なんです。ですから、皆さんね、二歩・三歩、後ろ下がってください。そうしないとショウは始まらないと言ってます、ボウイは。非常にね、前の状態は危険ですから、あのーステージから見てて、非常にボウイも不愉快だと言ってますから! ですから、皆さん、ゆったりとした気分でコンサートを見てください。こういうスタイルはね、日本ではそうやってません。ヨーロッパ、あるいは大陸でやってます!」目の前の光景に慌て、だんだん支離滅裂になっていくスタッフの言葉。こんな呼びかけもサウンドボード級のサウンドで収められているのです。その後、ボウイの「Dozo」一言からショウは再開、普段通りのクールなボウイに戻りますが、その向こうに耳を澄ますと超クリアなライヴサウンドの中から「下がれ!」「ばっか野郎、もう」「前、すみませーん」といった観客の声が聞こえてくる。超絶クリアでクール&ゴージャスなライヴとは、あまりにも不釣り合いな日本語。さらにショウ後半の「White Light/White Heat」の後でも同じような呼びかけがあり、そのアンバランスが現場の異様さを映し出すライヴアルバムなのです。人気絶頂の“ポップスター・ボウイ”を迎えた日本公演の真実。異様な光景を目の当たりにしながら、動揺を見せまいとする彼の歌声がいっそクールに響くコンサート。その演奏の向こうにうっすらと聞こえる「キャー」のぶ厚い嬌声が大スペクタクルを醸しだす1本なのです。ドキュメント感たっぷりな呼びかけシーンや見事な演奏、「私はデヴィッド・ボウイです。あなたはオイシイです!」等のユーモラスなMC……そのすべてが極上を極めるハイパーサウンドで収められたライヴアルバム。今まさに絶頂を極めているボウイの姿、ぜひ本作で心に刻みつけてください。 Live at Expo Commemoration Park, Osaka, Japan 30th October 1983 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)(from Original Masters) Disc 1(44:59) 1. Intro 2. Look Back In Anger 3. Heroes (breakdown) 4. MC & Announcement #1 5. Heroes (restart) 6. What In The World? 7. Golden Years 8. Fashion 9. Let's Dance 10. Breaking Glass 11. Life On Mars? 12. Sorrow 13. Cat People (Putting Out Fire) 14. China Girl Disc 2(65:29) 1. Scary Monsters (And Super Creeps) 2. Rebel Rebel 3. White Light/White Heat 4. Announcement #2 5. Station To Station 6. Cracked Actor 7. Ashes To Ashes 8. Space Oddity 9. Band Introduction 10. Young Americans 11. Fame 12. Star 13. Stay 14. The Jean Genie 15. Modern Love David Bowie - Vocals Carlos Alomar - Guitar Earl Slick - Lead Guitar Frank and George Simms - Vocals Carmine Rojas - Bass Tony Thompson – Drums Dave Lebolt - Synthesizer The Borneo Horns: Lenny Pickett - Saxophone Steve Elson – Saxophone Stan Harrison - Saxophone

David Bowie デヴィッド・ボウイ/Osaka,Japan 1983 Upgrade

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