今回は1986年のマジック・ツアーだけでなく、1984年のワークス・ツアーからも極上音源を収録した新たなタイトルが登場いたします。当時はセールス的に大失敗した(しかし今や再評価の機運が高まる一方な)「HOT SPACE」の後で軌道修正的なサウンドにまとめられたアルバム、それが「THE WORKS」。このサウンドの路線変更はクイーンのライブ・サウンドにも大きく現れることになりました。「Another One Bites The Dust」の大ヒットをきっかけとして推し進められていたグルーブ指向なステージ・サウンドも見直され、クイーンらしいロック・サウンドに1980年代半ばならではのシンセナイズドされたタイトなサウンドが加味されたのです。それがレコード・セールスの面で大きな成功を収めた一方で、グループ間に溝を作る結果となってしまったことは有名な話。それでもセールス面で「HOT SPACE」の汚名を挽回してみせたことは大きく、各人の間でグループを続けるモチベーションが下がりつつも、何とかツアーを開始したのがワークス・ツアーです。このツアーのイメージと言えば、クイーンの解散まで考えたほどネガティブな状況の行われ、結局ライブ・エイドで復活するまではパッとしなかった時期、というイメージが根付いてしまいました。それに輪をかけたのがこのツアーから生み出された85年代々木のライブ映像。それがライブ・エイドの数か月前だったというのも分が悪かったとしか言いようがありません。ところが当店リリースの「THE LAST LIVE IN JAPAN」を聴けば、そんな時期ですら、例えば5月9日の武道館では驚くほど活気のあるパフォーマンスを披露していたことが解るはず。それがツアー前半である84年にはさらに活気のあるパフォーマンスが披露されていたことも当店リリースのタイトルが証明しています。「ESPECIALLY MILAN」や先日Sold Outとなってしまった「DYNASTY」はその最たる例ですし、どちらも音質は極上。さらに、84年のワークス・ツアー初の完全収録サウンドボード録音というだけでなく、一大騒動を巻き起こしてしまったツアーからの衝撃的な発掘「COMPLETE SUN CITY」でも、やはり充実のパフォーマンスが披露されていたことは世界中のマニアを驚かせたものですし、何よりもワークス・ツアー音源としては驚きの早さでSold Outを記録したことがそれを証明していました。むしろ、サン・シティ公演後に巻き起こったクイーンに対する非難の嵐こそ、ワークス・ツアーにとって悪い意味でのターニング・ポイントとなってしまったように思えます。そしてワークス・ツアーからも30年以上の時が経過し、リリースしてみせるからには、並大抵のオーディエンス録音などを収録するはずがありません。今回は9月29日のウィーン公演をファースト・ジェネレーション・コピーのマスターから収録。実を言いますと84年のウィーン初日は「GREAT QUEEN IN VIENNA」というタイトルがリリースされた過去がありました。それは今回リリースに付属するオーディエンスショット映像の音声(今回は音声を本タイトルの音声に差し替えてあります)を元にするという状態でありながらも、意外なほど演奏が大きな音像で捉えられていたことから、マニアの間でもそれなりに好評価を得ていたものでした。その一方で海外のマニアからは「それを軽く凌駕する別音源があるのに、なぜそれを使わない?」と指摘されていたものです。今回のリリースにおいて、遂にこの別音源で極上音質を誇るオーディエンス録音の限定プレスCDリリースが実現します。気になる音質ですが、同じワークス・ツアーからの名盤でも「DYNASTY」の臨場感とクリアネス重視な録音状態というよりは、ド迫力のオンな音像が魅力である「ESPECIALLY MILAN」に近い録音状態と言えば、いかに高音質であるかが想像してもらえるかと思います。そうなれば、間違いなく初心者からマニアまで楽しめる理想的なオーディエンス録音。
これほどの極上音質ですので、この日のフレディの声の調子が今一つな様子もリアルに捉えられています。元々ワークス・ツアーはフレディの喉の曲がり角に当たった時期でもあり、彼の声が時折「いかつく」なる様子が見受けられるもの。それが84年ヨーロッパ・ツアー終盤ともなれば、この日の状態は致し方がないというものでしょう。「Somebody To Love」や「It’s Hard Life」の序盤では本当に苦しそうな場面まで登場します。ところが、この日のフレディの凄いところが、それでも一切力を緩めたり、手を抜くことなく歌い切ってみせているのだから驚き。しかもその熱演ぶりが極上音質だからこそ、リアルに楽しめるというのだからなおさらでしょう。そう、これこそがワークス・ツアーで見過ごされていた活気を捉えた音源の証なのです。そんなフレディの不調ぶりをカバーせんばかりに聴かせる他のメンバーの演奏がまた素晴らしい。そんなムードの中で面白いのは「Hammer To Fall」がコーラスに差し掛かったところでギターの弦が切れてしまい(ギターを弾かれる人であれば、そこでおかしな音が鳴る様子に気づかれるはず)、スペアが渡されるまでの間、突如としてギターの音が消えてしまうハプニングです。そして最新の大ヒット「Radio Ga Ga」と「I Want To Break Free」がライブ終盤で演奏されるという構成から、現役バンドたる存在感がひしひしと伝わってくる。そんな最高の内容と音質を誇る音源で84年ウィーン初日が久々に登場します。そしてこのツアーで恒例だった「Saturday Night´s Alright For Fighting」パートや「I Want To Break Free」と「We Are The Champions」の冒頭など、いくつかの箇所で生じていた短い欠損に関しては前述の音源でアジャストして完全収録を実現。昨年の「COMPLETE SUN CITY」に次ぐ84年ワークス・ツアーからの新たな名盤がここに登場します!
Live at Stadthalle, Vienna, Austria 29th September 1984 TRULY PERFECT SOUND
Disc 1 (70:17)
1. Machines Intro 2. Tear It Up 3. Tie Your Mother Down 4. Under Pressure 5. Somebody To Love 6. Killer Queen 7. Seven Seas Of Rhye 8. Keep Yourself Alive 9. Liar 10. Impromptu 11. It's A Hard Life 12. Dragon Attack 13. Now I'm Here 14. Is This The World We Created?
15. Love Of My Life 16. Stone Cold Crazy 17. Great King Rat 18. Keyboard Solo 19. Guitar Solo 20. Brighton Rock 21. Another One Bites The Dust 22. Hammer To Fall
Disc 2 (38:13)
1. Crazy Little Thing Called Love 2. Saturday Night's Allright For Fighting 3. Bohemian Rhapsody 4. Radio Ga Ga 5. I Want To Break Free 6. Jailhouse Rock 7. We Will Rock You 8. We Are The Champions 9. God Save The Queen





























