英国ハードロック最強のリズム隊コージー・パウエル&ニール・マーレイを従えてソロ初来日を果たした1993年のブライアン・メイ。コージーにとっては最後の来日でもあった現場を真空パックしたオリジナル録音がリリース決定です。そんな本作が録音されたのは「1993年11月4日:東京厚生年金会館」公演。その全貌を記録した傑作オーディエンス録音です。まずは、ブライアンにとってもコージーにとってもメモリアルなツアー日程からショウのポジションを確認してみましょう。
・11月4日:東京厚生年金会館 【本作】・11月5日:東京厚生年金会館・11月7日:広島郵便貯金ホール ・11月8日:大阪厚生年金会館
以上、全4公演。本作の東京公演はソロ初来日の記念すべき初日でもありました。そんなショウを収録した本作は、実に力強いクリア・オーディエンス。録音家から直接譲られたオリジナル・マスターで、距離感ゼロというわけではないものの、空気感がえらく透き通っており、そのど真ん中を手応えたっぷりな演奏音と歌声がレーザー光線のようにまっすぐ手元に飛び込んでくる。会場音響もリアルな現場感を描きこそすれ、ディテールを隠さないのです。特に嬉しいのがド迫力な低音。オーディエンス録音ではスカスカになったり、逆に過剰入力で爆音になったりと難しいのですが、本作は輪郭も綺麗に捉えつつ、美ビリも割れもしない。しかも、その低音の主がかのコージー&ニールですからたまらない。あの独特な手癖フレーズがQUEENのドラマティシズムを力づくで引き上げ、ニールのよく歌うラインもクッキリと描かれるのです。さらに素晴らしいのが現場の熱狂ぶり。骨太な演奏音に蹂躙されるとは言え、曲間で沸き上がる歓喜は極めてリアルで、演奏とシンクロする手拍子の波も厚くて熱い。思えば、この時のブライアンはフレディ最後となった1985年以来8年ぶりの来日。LIVE AIDもフレディのトリビュート・コンサートもブラウン管越しに見つめるしかなかった日本のファンの渇望が一気に爆発している。その歓喜の現場に素晴らしいサウンド身を置くことができるのです。そんなサウンドで描かれるショウも素晴らしい。セットは基本的に『BACK TO THE LIGHT』+QUEENのブライアン曲。『BACK TO THE LIGHT』からしてQUEENカラーの濃厚なアルバムでしたが、その世界観を拡大したようなショウなのです。しかも、『INNUENDO』の「Headlong」はオリジナルQUEENはもちろんのこと、ポール・ロジャースやアダム・ランバートとも演奏していないレア曲。唯一のフレディ曲「Love Of My Life」も彼の面影が浮かぶ感動的な大合唱が会場中に広がるのです。そして、なんと言っても大きいのが旧友コージーの存在。「Since You Been Gone」も披露していますが、それ以上なのが「Resurrection」。シングルからしてブライアン&コージーの連名でしたが、そもそもコージーのソロ曲「Ride To Win」にヴォーカルを乗せた改作曲。ライヴでは更にあの「1812年」をフィーチュアしたドラムソロや「Bohemian Rhapsody」の一説もインクルード。かつての盟友フレディと当時のパートナー:コージーが交差する豪華アレンジでショウのハイライトとなっているのです。もちろん、こうしたレパートリーはオフィシャル作品『LIVE AT BRIXTON ACADEMY』でも聴けますが、そこでも味わえないのがジョン・レノンの「God」。素朴なアコースティックの弾き語りで、ブライアンのあの美声が力強く会場中に染み渡りつつ、途中からニールの歌心ベースとコージーのダイナミックなドラムが合流していく。そして、そこから一気に大ラスの「Hammer To Fall」へと雪崩れ込んでいくドラマティシズムのなんと素晴らしいことか……。わずか1曲でありながら、ショウのハイライトを数段引き上げてしまう流れ。それを極上サウンドで体験できるライヴアルバムなのです。フレディの死から2年。ソロとして再び立ち上がったブライアンの日本公演。そして、新たな盟友になるはずだったコージー・パウエルにとっては最後の日本。そんな現場を極上サウンドで体験できる1本です。QUEENを、コージーを愛した私たち日本人にとってあまりにもメモリアルなライヴアルバムの大傑作。
Live at Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan 4th November 1993 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters)
Disc 1(55:20)
1. The Dark 2. Back To The Light 3. Driven By You 4. Tie Your Mother Down 5. Love Token 6. Headlong 7. Love Of My Life 8. '39 9. Let Your Heart Rule Your Head 10. Too Much Love Will Kill You 11. Keyboard Solo 12. Since You Been Gone
Disc 2(55:01)
1. Now I'm Here 2. Guitar Solo 3. Resurrection 4. Drum Solo feat. 1812 Overture 5. Resurrection(reprise)/Bohemian Rhapsody 6. Band Introduction 7. Last Horizon 8. We Will Rock You(Slow/Fast) 9. God 10. Hammer To Fall
Brian May - Guitar, Vocals Jamie Moses - Guitar Neil Murray - Bass Cozy Powell - Drums Spike Edney - Keyboards Shelley Preston - Vocals Kathy Porter - Vocals





























