トニー・アイオミは1989年の「HEADLESS CROSS」において、BLACK SABBATHへ約5年ぶりに本格的なバンド活動を取り戻しました。トニー・マーティンやコージー・パウエルの参加により、'80年代中盤の混迷期を抜け出したサバスは、それまでのバンド像と異なる、新たな魅力を見せるようになっていました。しかし同時期、もうひとつのユニットが、サウンド的にはサバスの名を冠し得る活動を行っていました。それこそがギーザー・バトラーと手を組んだオジー・ オズボーンです。ザック・ワイルドを見出した'88年の「NO REST FOR THE WICKED」で、オジーはそれまでのL.A.メタル路線を一新。そこへギーザー・バトラーが加わった事で、ヘヴィなロックへと回帰していました。オジーは'80年のソロ活動開始以来、サバスへの対抗心がありました('82年のライヴ作品「SPEAK OF THE DEVIL」はその典型例)。ギーザーを得てヘヴィ&ドゥーミーなサウンドを発するオジーと、ロニー以降のメロディアスで荘厳なサウンドを突き詰めたサバス(=トニー・アイオミ)。サバス史においてこの時代は、大きな二つの"陣営"が存在していたのです。その両陣営は'89年のワールドツアーで、公演都市が重複するケースも多かった。イギリス・ロンドンの"ハマースミス・オデオン"や、同年に実現したソ連ツアーが代表例。時間的には約半年のズレはあっても、ファンにとって両バンドの比較は非常に興味深かったでしょう。本作ではその'89年における「同一会場での2大バンド聴き比べ」を実現! オジーが3月31日にストックホルムで披露したライヴを、サバスの 「SWEDISH CROSS 1989」同様、"Per Erik"によるオリジナル・マスターで収録! 不完全収録ではありますが、優れたオーディエンス・サウンドで、オジーとギーザー、そしてザックによるヘ ヴィなライヴを楽しませます!テーパーによれば、ライヴの冒頭から「Bloodbath In Paradise」まで5曲は、機材の都合で録音できなかったとの事。'89年ライヴでも印象的だった前半部分の欠落は非常に残念ですが、収録が始まって 以降は非常に聴き応えがあります。サウンドの明瞭さはもちろん優秀。楽音のバランスやダイレクト感は「SWEDISH CROSS 1989」に近く、続けて聴いても違和感はありません。ザックのギターソロから流れ込む「Sweet Leaf」と「War Pigs」のメドレーは、本作と「SWEDISH CROSS 1989」のコンセプトである「サバスとオジーの聴き比べ」をいきなり実現。ザックとギーザーが織り成すヘヴィリフ、魔術のように聴き手を操るオジーのパフォーマンスは、'70年代のオリジナル・サバスを連想させます。ランディ・カスティロのドラムソロをインクルードした「Tattooed Dancer」、続く「Fire In The Sky」、ザックのギターが大暴れする「Miracle Man」の、「NO REST FOR THE WICKED」ナンバー3連発はライヴのハイライトです!ヘヴィな「Suicide Solution」からの「Iron Man」もまた、ギーザーを得たオジーのヘヴィ路線を堪能する上でふさわしいナンバー。同曲から「Crazy Train」へ突き進む場面の聴き逃せません。アンコールの「Paranoid」における熱狂的な盛り上がりは、オジーらしいエンターテイメント性も特徴のひとつ。ここはサバスの同曲と較べて聴く事により、より面白さが増すでしょう。サバスが新たな魅力を確立した1989年は、'70年代のサバスが身上としていたドゥーム・サウンドと、しのぎを削った一年でもあったのです。
Live at Solnahallen, Stockholm, Sweden 31st March 1989 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND
1. Guitar Solo 2. Sweet Leaf 3. War Pigs 4. Tattooed Dancer 5. Drum Solo 6. Tattooed Dancer(reprise) 7. Fire In The Sky 8. Miracle Man 9. Suicide Solution 10. Iron Man 11. Crazy Train 12. Bark At The Moon 13. Paranoid
Ozzy Osbourne - Vocal Zakk Wylde - Guitar Geezer Butler - Bass Randy Castillo - Drums John Sinclair - Keyboards





























