WHITESNAKEの1984年ツアー後半から、カヴァデール・コージー・ニール、そしてジョン・サイクスというソリッドな4人編成時代の魅力を満喫できる、高品位オーディエンス音源がCDで登場です。'84年8月に行われたジャパンツアーは、"SUPER ROCK '84"への出演を含み6都市で8公演が行われ、この時は大都市圏だけでなく福岡や札幌などの地方都市までサーキットし、日本各地のファンにその勇姿を見 せ付けました。 本作はそのツアー初日に当たる8月4日、ナゴヤ球場で行われた"SUPER ROCK '84"の名古屋公演から、それぞれ異なる2つの優良オーディエンスソースをひとつのタイトルにパックしています。Disc1は、かつて「SYKES WIND」というタイトルで登場していた音源と同一ソースながら、元になっている素材は今回新たに発掘された最上位ゼネレーションのマスターであり、最初から鮮度抜群のサウンドがさらに丁寧なトリートメント工程を経た結果、本音源はライヴ当日に客席で聴けたサウンドさながらの、ナチュラルでクリアな見通し を取り戻しています!オープニングから「Gambler」の冒頭までテーパーのマイクノイズが気になりますが、「Guilty Of Love」からは安定した状態でライヴを楽しめます。カヴァデールの歌はつい先日のような鮮やかさを誇っており、音だけでもギター ヒーローのオーラを放つサイクスの華やかなプレイと共に最高の聴き応えです。「Love Ain't No Stranger」中盤ではニールのベースがこれでもかというほど明瞭に聴き取れます。 WHITESNAKEのオーディエンス録音においてコージーとニールのリズムセクションをここまで克明に追えるものも少ないと思われ、これもステージ上における焦点が絞りやすい4人編成サウンドならではの特徴でしょう。テーパーがステージに近かったらしく、極上のサラウンド感を湛えながらも野外フェスティバルとは思えないほどサウンドのバランスやまとまりに優れている のも本音源の魅力で、「Ready An' Willing」などは放送音源と言われれば信じてしまいそうなくらい、演奏の輪郭と均整は群を抜いたコンディションです。コージーのドラムソロは、この日が日本での初披露となる「Mars」です。コージーらしい壮大でダイナミックなテーマは大きな会場でより魅力的に映えており、まるで目の前の出来事のように捉えられた4:36のパイロを用いたステージ効果など、本盤のサウンドで聴くと衝撃的ですらあります。(このドラムソ ロ終了後にテープチェンジがあったと思われ、9:22から「Ain't No Love In The Heart Of The City」の冒頭0:17まで45秒程マスターに起因する欠落がありますが、ソース2音源でナチュラルに補填しています)「We Wish You Well」まで73分間にわたり当日の模様を完全収録した本音源は、エネルギーが噴き出すような、実にWHITESNAKEらしいライヴをとことん楽しま せる、極上のエンターテイメントをお約束します!Disc2へは「Slide It Over」で使用された高品質オーディエンスソースを、再度オリジナルマスターから採音し直し、フルリマスター作業の上で収録しています。既発はマスター由来のヒスノイズなどが気になる場面が見られたものの、今回はDisc1収録の音源に見合う"当日の決定版"を目指してより入念なトリートメント作業が施され、S/N比の向上など、高いグレードでの再生環境にも耐えうる音質を実現しました。もともと肉厚なうえに分離感に優れたサウンドは専門誌等で高い評価を受けていましたが、よりグレードアップした今回の音像に、WHITESNAKEおよびコージー・パウエル・ファンは歓喜の声を上げる事でしょう。イントロ S.E.が流れる中で観客がバンドやメンバーに挙げるコールは、「待ちに待ったライヴがこれから始まる」というオーディエンスの期待感をよく表しており、歓声や拍手がワイドに広がるサウンドはフェスティバルらしい大きな臨場感に満ちています。Disc1と比べ、テーパーの距離はステージからやや離れて感じますが、より高い密度で集約されたバンドの演奏はしっかりとした輪郭と明度で捉えられており、くっきりとした音像で迫力あふれるプレイを楽しめます。当時 の新作「SLIDE IT IN」からのナンバーとサイクスのプレイは会場のファンにもすっかり受け入れられており、「Guilty Of Love」での大合唱はスペクタクルすら感じます。またコーラス部分におけるデイヴィッドと観客の合唱が印象的な「Love Ain't No Stranger」は、ステージとオーディエンスが一体となって曲世界を作り出しており、Disc1では放送音源のようだった「Ready An' Willing」も、バンドが放つ熱気がオーディエンスの盛り上がりとミックスアップし、白熱した空気がより演奏をヒートアップさせる様子を感じさせるな ど、いずれも優良オーディエンス録音ならではの味わいが溢れています。「Crying In The Rain」では、デイヴィッドのキャリア中でも屈指のボーカルと、ゲイリー・ムーアばりのサイクスのギターが、10分間のドラマを劇的に描き出していま す。吹き荒れる嵐のようなギターソロから感動的な「Soldier Of Fortune」への流れは何度聴いていも心を揺さぶられるでしょう。ショウ終盤の「Don't Break My Heart Again」と「Walking In The Shadow Of The Blues」では録音状態がさらに向上し、これら名曲をより男らしくダイレクトなサウンドで、爆発的な盛り上がりの中で一気に聴かせてしまいます。ここでのコージーのドラミングは本当に素晴らしいです!録音が行われた位置こそ違いますが、Disc1と2の音源それぞれが実際の客席さながらの臨場感を実現しており、双方を比較しながら聴けば、この時代の WHITESNAKEの魅力をより深く探求できるでしょう。 充実したひとつのライヴを異なる視点から何度も楽しめるのは、本盤のような優れたオーディエンス録音ソースならではの特権です。本作のハイクオリティサウンドが、ファンの皆様を'84年8月4日のナゴヤ球場へとご招待します! 今回ご用意した 「二つの座席」から、日本の洋楽ロック・フェスティバル史にその名を留める名演をどうぞたっぷりとお楽しみください! Live at Nagoya Stadium, Nagoya, Japan 4th August 1984 PERFECT SOUND(2 Sources from Original Masters) Disc 1: Source #1 1. Intro. 2. Gambler 3. Guilty Of Love 4. Love Ain't No Stranger 5. Ready An' Willing 6. Slow An' Easy 7. Crying In The Rain 8. Guitar Solo 9. Soldier Of Fortune 10. Drum Solo 11. Ain't No Love In The Heart Of The City 12. Don't Break My Heart Again 13. Walking In The Shadow Of The Blues 14. We Wish You Well Disc 2: Source #2 1. Intro. 2. Gambler 3. Guilty Of Love 4. Love Ain't No Stranger 5. Ready An' Willing 6. Slow An' Easy 7. Crying In The Rain 8. Guitar Solo 9. Soldier Of Fortune 10. Drum Solo 11. Ain't No Love In The Heart Of The City 12. Don't Break My Heart Again 13. Walking In The Shadow Of The Blues David Coverdale - Vocal John Sykes - Guitar Neil Murray - Bass Cozy Powell - Drums Richard Bailey - Keyboards