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Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/OH,USA 1969

初期の音源があまり残っていないため、おおよそのファンは1969年をひとまとめに「初期」と述べるだろうが、同じ1969年の夏のアメリカン・ツアーは、ツェッペリンにとって既に三度目の北米ツアーとなる。この頃には既にツェッペリンの圧倒的なパフォーマンスは口伝で広まっており、そこかしこでヘッドライナーを凌駕する喝采を受けていた時期である。この三回目の北米ツアーは、もちろん通常のツアーとして行われているのだが、同じツアー内でフェスティバルへの出演が多く組まれたことでも知られている。サウンドボード音源が残されている8月31日のテキサス・ポップ・フェスなどはその代表格であろう。本作はこの1969年夏の北米ツアーより7月20日クリーブランド公演を収録している。タイトルが『DESTROYER』なのは、ご存知の通りクリーブランドという都市に由来している。この時期のコンサートは後年に見られる長大なものではなく、約1時間強のショウで、セットリストもある程度固定されている。イレギュラーな曲としては、7月11日と8月21日に「What Is And What Should Never Be」が、7月14日には「Your Time Is Gonna Come」が演奏されたと記録されているが、残念ながら音源は陽の目を見ていない。その点、本作の7月20日クリーブランド公演は、ことセットリストといった点では典型的な1969年サマーツアーのものである。しかしながら、疾走する「The Train Kept A Rollin’」に続き突然クールダウンする「I Can’t Quit You」、混沌の極み「Dazed And Confused」に続きジミーの独演「White Summer」。かと思えばロバートの独演的な「You Shook Me」、シメは長大な「How Many More Times」と、ツェッペリンの多様性がわずか6曲の中に凝縮されているような密度の濃いコンサートとなっている。CDのディスクにして1枚に収まる長さでありながら、まるで3時間のフル・ショウを聴いたかのような充実感に包まれる。1969年7月20日クリーブランド公演を高音質で完全収録。1969年のティピカル・ショウである。会場となったのはサーカスで使われる円形のステージで、それを囲むように客席が設けられた特殊な場所。 MUSICARNIVAL CLEVELAND OHIO U.S.A. July 20, 1969 01. The Train Kept A Rollin' 02. I Can't Quit You 03. Dazed And Confused 04. White Summer - Black Mountain Side 05. You Shook Me 06. How Many More Times

Led Zeppelin レッド・ツェッペリン/OH,USA 1969

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