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Hall & Oates ホール・アンド・オーツ/PA,USA 1991

ルーツを見つめ直した『CHANGE OF SEASON』時代のホール&オーツ。そんな刹那を超絶のクオリティで真空パックした衝撃のサウンドボード・アルバムが新発掘です。その衝撃作に収められているのは「1991年2月17日アッパーダービー公演」。伝統の名会場“タワー・シアター”で記録された新発掘のステレオ・サウンドボード録音です(“タワー・シアター”は世界的にフィラデルフィアの会場として著名ですが、厳密な所在地は市境に隣接したアッパーダービー側)。本作最大の衝撃は何と言っても震撼モノのサウンド・クオリティにあるわけですが、まずはショウのポジション。“CHANGE OF SEASON TOUR”は丸2年に及び、二度の来日も実現した大規模ツアー。その全体像を俯瞰してみましょう。●1990年《3月9日『CHANGE OF SEASON』発売》・4月21日+5月5日:イベント出演(3公演)・7月15日-20日:日本#1(4公演)・8月25日-9月5日:英国(8公演)・10月19日-12月4日:欧州(22公演) ●1991年・1月26日-8月10日:北米#1(58公演)←★ココ★・9月11日:メキシコ公演・9月19日-10月22日:オセアニア/日本#2(20公演)・11月8日-17日:北米#2(9公演)●1992年・4月10日+16日:北米#3(2公演)・6月22日-7月12日:北米#4(10公演) これが1990年-1992年のホール&オーツ。大雑把に言えば、1990年はヨーロッパ、1991年/1992年は北米を中心にオセアニアも巡る日程でした。そんな中で本作のタワー・シアター公演はアメリカ編の序盤「北米#1」の7公演目にあたるコンサートでした。そんなショウを記録した本作は、衝撃に打ち震える超極上のステレオ・サウンドボード。最近、当店ではU.K.の『WILMINGTON 2012』やJETHRO TULLの『WEMBLEY STADIUM 1990』といった超絶級サウンドボードの新発掘マスターをご紹介してきましたが、本作もまた同じ人物が公開したもの。上記2作をご体験の方ならピンと来ると思いますが、そのクオリティは衝撃。ミックス卓から直接録音されたと思しきダイレクト感は異様な次元で、全楽器の全ノートがド直球。ギターのコード・カッティングは振動している弦の1本1本が感じられ、元UTOPIAのカシム・サルトンが弾くベースもバッキンバッキンのゴリゴリ。ヴォーカルに至っては、主役の2人はおろかコーラスに至るまで息づかいレベルで、マイクが拾ったフィンガースナップ(指ぱっちん)の音まで克明なのです。いわゆる「公式級サウンドボード」と呼ぶタイプなのですが、そのダイナミズムは公式作品も貼るかに凌駕。公式ライヴ盤は家庭用の再生を想定したバランスやコンサートの雰囲気を再現する演出ミックスをするものですが、本作は卓直結だけに家庭用の仕様なんぞおかまいなし。あくまで卓直結なために現場ミックスやエフェクトが切り替わる瞬間がラフなこともありますが、それさえもが超リアルでとにかく丸出しの演奏と歌声と完全シンクロできる。しかも、本作は原音を丁寧にマスタリング。そもそも原音からして手の付けようがないほど完璧ではあったのですが、「Abandoned Luncheonette」等、一部で微細なノイズもあった。本作ではそうした傷も完全にトリートメント。卓直結系の最高峰を極北サウンドを究極形に磨き上げたライヴアルバムなのです。そんな衝撃ステレオ・サウンドボードで描かれるショウがまた素晴らしすぎる。“CHANGE OF SEASON TOUR”と言えば、MTV UNPLUGGEDを発展させたようなツアーでしたが、演奏される曲もレア曲のてんこ盛り。ここで、その内容を整理してみましょう。 ●ABANDONED LUNCHEONETTE(3曲)・She's Gone、Las Vegas Turnaround (The Stewardess Song)、Abandoned Luncheonette ●H2O(2曲)・One on One、Maneater ●CHANGE OF SEASON(6曲)・Starting All Over Again、Change of Season、Don't Hold Back Your Love、Sometimes A Mind Changes、Only Love、Everywhere I Look ●その他(11曲)・70年代:Fall In Philadelphia(WHOLE OATS)、Sarah Smile(DARYL HALL & JOHN OATES)、Back Together Again(BIGGER THAN BOTH OF US)、Wait For Me(X-STATIC) ・80年代:Everytime You Go Away(VOICES)、I Can't Go for That (No Can Do)(PRIVATE EYES)、Say It Isn't So(ROCK'N'SOUL: PART 1)、Out of Touch(BIG BAM BOOM)、Someone Like You(THREE HEARTS IN THE HAPPY ENDING MACHINE)、Keep On Pushin’ Love(OOH YEAH!) ・カバー:Come Back Baby(ウォルター・デイヴィス) ……と、このようになっています。当時の新作『CHANGE OF SEASON』をフィーチュアしつつも、それ以外の名曲群はとにかく多彩。一応、代表作『ABANDONED LUNCHEONETTE』『H2O』が厚めではあっても偏っているほどではなく、デビュー作からキャリアを舐めるように幅広く、ダリルのソロ曲まで披露。その「Someone Like You」も激レアですが、デビュー作の「Fall In Philadelphia」、『OOH YEAH!』の「Keep On Pushin’ Love」、さらには『CHANGE OF SEASON』の「Don't Hold Back Your Love」「Sometimes A Mind Changes」「Only Love」「Everywhere I Look」等々など、普段は聴けない珍しい曲が挙げきれないほど演奏されているのです。極めつけは「Come Back Baby」でしょうか。これはマニア間で議論になるPLAYERのヒット曲……ではなく、ウォルター・デイヴィスのスロー・ブルース。ボブ・ディラン&キャロリン・ヘスターやアレサ・フランクリンのバージョンも有名なスタンダードですが、ホール&オーツ版はこの日しか記録がない。まさに一期一会な歌声もド直球サウンドボードで味わえるのです。とにもかくにも、極めつけのサウンド・クオリティ。衝撃の超絶ステレオ・サウンドボードを鉄壁に磨き込んだ究極のライヴアルバムです。そのクオリティで貴重な名曲群と完全シンクロできる2枚組。 Tower Theatre, Upper Darby, PA, USA 17th February 1991 STEREO SBD Disc 1(68:05) 1. Back Together Again 2. Out of Touch 3. Say It Isn't So 4. Starting All Over Again 5. Change of Season 6. She's Gone 7. One on One 8. Don't Hold Back Your Love 9. Sometimes A Mind Changes 10. Everytime You Go Away 11. Las Vegas Turnaround (The Stewardess Song) 12. Fall In Philadelphia Disc 2(54:25) 1.Introduction of Jerry Ricks 2. Come Back Baby 3. Only Love 4. Keep On Pushin' Love 5. Everywhere I Look 6. Someone Like You 7. Wait For Me 8. Abandoned Luncheonette 9. I Can't Go for That (No Can Do) 10. Sarah Smile 11. Maneater STEREO SOUNDBOARD RECORDING Daryl Hall - Guitar & Vocals John Oates - Guitar & Vocals Bob Mayo - Keyboards T-Bone Wolk - Guitar Kasim Sulton - Bass Mike Braun - Drums Charlie DeChant - Saxophone Eileen Ivers - Violin Lisa Ivers - Cello

Hall & Oates ホール・アンド・オーツ/PA,USA 1991

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