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Little Feat リトル・フィート/GA,USA 1975 Upgrade

『THE LAST RECORD ALBUM』でグッと幅を広げた1975年のLITTLE FEAT。その大定番サウンドボード・アルバムがアップグレードして登場です。そんな本作に収められているのは「1975年5月23日アトランタ公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。従来からFM放送が知られ、長い間にアップグレードを繰り返してきた大定番ですが、本作はその最新・最高峰盤なのです。気になるクオリティの前に、まずはショウのポジション。ジャズ/フュージョン・テイストも盛り込んだ『THE LAST RECORD ALBUM』時代を振り返ってみましょう。 ・1月9日-2月5日:欧州(12公演)・4月11日-5月23日:北米#1(7公演)←★ココ★・7月19日:アトランタ公演・9月1日:ウェンブリー・スタジアム公演《10月17日『THE LAST RECORD ALBUM』発売》・10月10日-12月28日:北米#2(34公演) これがLITTLE FEATの1975年。『THE LAST RECORD ALBUM』のリリースに伴って大規模な全米ツアーを行いますが、それは「北米#2」。本作は、アルバム発売の半年近く前に実施された「北米#1」の最終日にあたるコンサートでした。前述のように幾たびかアップグレードされてきたサウンドボード音源ですが、これまでの最高峰は1stジェネのリール・テープでした。本作も同じ1stジェネ・リールではあるのですが、それを海外のマニアがリマスターしたものなのです。そして、そのアップぶりが鮮烈。従来盤ではピッチが狂っているだけでなく、鳴りがいかにもヴィンテージ放送という感じでしたが、本作は鮮やかに生まれ変わっている。それも、単なる音圧稼ぎイコライジングではない。大きく残っていたハムが綺麗になくなり、ヒスも演奏音に影響しないギリギリの線で削除。その上で1音1音の輪郭もクッキリとしている。その結果、ピークが飛び出すこともなく無音部に浮き立つエッジが鋭くなり、空気感そのものが透き通っている。そのメリハリによって高音はキラキラと輝き、低音の鳴りもヴァイヴのレベルで鮮明なサウンドに生まれ変わっているのです。これを視覚的に喩えるなら従来盤は芳醇ながらもセピア・カラーの写真のようであり、それに対して本作はフル・カラーに感じるのです。すべてが生まれ変わっていますが、特に鮮烈なのはローウェル・ジョージとポール・バレアのギター。ローウェルの代名詞でもあるスライドは艶々と美しく、バレアのクセのあるピッキングも脳みそド直結に流し込まれる。従来盤でも密着感はありましたが、全体を包み込むヴィンテージな鳴りが拭われて透き通ったために、芯のダイレクト感が段違いに向上。ギター2本の絡みも立体的に感じられ、数倍鮮やか。オフィシャル作品風とはちょっと違う趣ではあるものの、間違いなく極上ステレオ・サウンドボードに変貌しているのです。そうして生まれ変わったサウンドで描かれるのは、豪華ゲストも参加した70年代中期の熱演。今さらの定番ではありますが、良い機会でもありますので、ここでセットも整理しておきましょう。 ●SAILIN' SHOES(3曲)・Tripe Face Boogie/Willin’/Teenage Nervous Breakdown●DIXIE CHICKEN(4曲)・On Your Way Down/Dixie Chicken・WAITING FOR COLUMBUSで聴けない曲:Juliette/Lafayette Railroad ●FEATS DON'T FAIL ME NOW(4曲)・Skin It Back/Rock and Roll Doctor/Oh Atlanta/Feats Don't Fail Me Now●THE LAST RECORD ALBUM(3曲)・One Love Stand/Day Or Night/All That You Dream ……と、このようになっています。まだ発売前の新作からも3曲がセレクトされ、『SAILIN' SHOES』から『THE LAST RECORD ALBUM』までの4連作からバランス良く構成。特に『DIXIE CHICKEN』ナンバーが美味しく、2002年にデラックス化された伝統ライヴ作『WAITING FOR COLUMBUS』でも聴けない「Juliette」「Lafayette Railroad」も披露されているのです。そんなセットに加え、このアトランタ公演を特別にしているのはゲスト陣。本編セットの終盤「Dixie Chicken」でボニー・レイットやJ.D.サウザー、マイロン・レフェブの3人が登場、約12分の拡張・豪華バージョンを秘湯でするのです。そして、3人が加わったままメドレーで「Tripe Face Boogie」に雪崩れ込み、2曲で20分超の一大ハイライトとなるのです。それでも本作は終わらない。アンコールでも3人はステージに再登場し、さらにボニーのバックでも知られるフリーボまで合流。さらに豪華になったアンサンブルで「Feats Don't Fail Me Now」「Willin’」も披露してくれます。豪華ゲストも加わった大定番サウンドボードがアップグレードした極上ライヴアルバムです。どんな音源でもリマスターで良くなるとは限らず、リマスターと相性の良い音の個性でなければなりませんし、それを見抜くセンス/磨き込む技術も必須。本作は、それがすべて噛み合った大成功例です。原音からは想像もできなかったクリアさが瑞々しく、演奏まで素晴らしく聞こえる最高峰盤。見事に引き出した海外マニアの匠の業に喝采を贈りたくなる大傑作。 Live at Fox Theatre, Atlanta, Georgia, USA 23rd May 1975 STEREO SBD(UPGRADE) Disc 1(45:54) 1. Introduction 2. Skin It Back 3. One Love Stand 4. Rock and Roll Doctor 5. Oh Atlanta 6. On Your Way Down 7. Juliette 8. Lafayette Railroad 9. Day Or Night Disc 2(44:08) 1. All That You Dream 2. Dixie Chicken (with Bonnie Raitt, John David Souther, Mylon LeFevre) 3. Tripe Face Boogie (with Bonnie Raitt, John David Souther, Mylon LeFevre) 4. Feats Don't Fail Me Now (with Bonnie Raitt, John David Souther, Mylon LeFevre, Freebo) 5. Willin' (with Bonnie Raitt, John David Souther, Mylon LeFevre, Freebo) 6. Teenage Nervous Breakdown Lowell George - vocals, guitar, harmonica Richie Hayward - drums, backing vocals Bill Payne - vocals, keyboards Paul Barrere - vocals, guitar Sam Clayton - congas, vocals, percussion Kenny Gradney - bass STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Little Feat リトル・フィート/GA,USA 1975 Upgrade

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