Name: Steve Hillage,Gong スティーヴ・ヒレッジ ゴング/Tokyo,Japan 2018
SKU: CDN-02555
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Steve Hillage,Gong スティーヴ・ヒレッジゴング/Tokyo,Japan 2018

創設者デヴィッド・アレンの遺志を継ぎ、あの“RADIO GNOME三部作”の要となったスティーヴ・ヒレッジと共に来日を果たしたGONG。その一部始終を完全収録したライヴ・シリーズが登場です。昨年10月末に実現した来日公演は、全４公演。そのすべてを同一録音家が丸ごと真空パックした極上オーディエンス録音を２セットでリリースされます。その第二弾となる本作に収められているのは「2018年10月31日：東京（夕の部・夜の部）」公演。まずは、シリーズ構成を日程で整理しておきましょう。・10月30日：大阪（夕の部）『OSAKA 2018』・10月30日：大阪（夜の部）『OSAKA 2018』・10月31日：東京（夕の部）【本作CD1-2】・10月31日：東京（夜の部）【本作CD3-4】　……と、このようになっています。大阪・東京の共に夕の部・夜の部の２公演が行われ、トータル全４公演。本作の大阪２公演は、来日後半となる１日を丸ごと総括する１本なのです。さて、第二弾となる本作。そのクオリティは超絶！　第一弾『OSAKA 2018』の解説でも触れた通り、名手中の名手による同一録音家・同一機材によるコンプリート・コレクションなのですが、ことサウンドに関しては東京編たる本作の方が一枚上手。いえ、大阪編も驚異的な極上サウンドですし、同一録音家だけに個性は酷似している。クラブ規模も密室感も距離感ゼロの密着感も同じです。しかし、本作はさらに空気感が輝いている。クリスタル・クリアに透き通っており、そこで鳴る演奏音はエッジまでギラッギラ。シンバルには金属光沢まで宿り、サックスの艶は絹で磨き込んだ黄金のよう。その透明度は立体感まで増しており、無音部には漆黒の深みを湛え、その闇に吸い込まれていく１打１打の消音の刹那まで繊細。特に圧倒的なのはドラム。キットの構造まで目に浮かぶ立体感もあれば、震える皮のヴァイヴまで感じられるほどに繊細。『OSAKA 2018』もサウンドボード・レベルではありましたが、本作は「これがライン録音じゃない!?」と耳を疑う超クリア・サウンド。しかも、それが夕の部・夜の部を通して揺るがないのです。とは言え、やはり『OSAKA 2018』が不要なわけではない。インプロヴィゼーションの違いもありますが、サウンド面でポイントなのは浮遊感。本作の主であるGONGは苛烈なバトルと唐突な曲展開を誇りますが、同時にユーモラスなほどの異空間も演出する。バトルや展開の鮮やかでは本作こそが頂点ではあるものの、異空間に浸る感覚では『OSAKA 2018』が半歩リードしている。「どちらか１本……となれば本作をお勧めいたしますが、やはり両作揃ってこそGONGの真価に迫れるのです。そしてショウですが、サウンドのせいもあってかアンサンブルがシャープ！　セットは大阪編と同一で、夜の部で「The Eternal Wheel Spins」が追加されるのも同じ。まさしく「70年代＋現代」の粋です。しかし、その世界を描く演奏は異様にハイテンション。要となるのは、現行メンバーとなる５人。特に圧倒的なのはドラムのチェブ・ネトル。その嵐のような手数・足数は凄まじくキレッキレ。恐ろしい勢いで叩きまくっているのですが、バカみたいに暴れているのではなく、しなやかで緩急自在。終始パワフルなようであっても他メンバーとの呼吸感で絶妙に叩き分け、ダイナミズムをグイグイと引き上げているのです（シンバル・ワークが凄まじすぎる！）。もちろん、他のメンバーも素晴らしい。デイヴ・スタートは、90年代以降のJADE WARRIORで活躍したベーシストで、そのラインはほとんどリード楽器。猛烈に叩くチェブの相方に止まらず、スラッピングも交えて挑みかかるようなフレーズで決める。リズム隊だけでお腹いっぱいですが、上物隊も超クリア・サウンドで見事にセパレート。イアン・イーストのサックスは舞い踊るフレーズでディディエ・マレルブを彷彿とさせ、音色も色気たっぷり。イラン出身のカヴース・トラビ＆ブラジル出身のファビオ・ゴルフェティのギター隊も複雑なGONGナンバーを軽やかにこなすバカテクぶりを見せつけ、特にファビオは弦を金属棒でこすってスペーシーな音響空間を生み出す。今回の来日ではスティーヴ・ヒレッジの同行が話題となり（そして実際に素晴らしい演奏を聴かせてくれ）ましたが、決してヒレッジだけが大活躍しているわけではない。むしろ、多国籍軍の５人が鉄壁だからこそ、GONGらしい音空間を描き切れているのです。とにかく超絶なサウンドで最新GONGを味わえる。録音家から譲られたオーディエンス録音にも関わらず、サウンドボードどころか、オフィシャル基準でも名盤級というド級の名録音。できれば『OSAKA 2018』と合わせて日本公演をコンプリートしていただきたいところですが、本作だけでも世界中のマニアが驚くであろう超名盤。 Tokyo, Japan 31st October 2018 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) 1st show Disc 1(54:36) 1. Intro. 2. You Can't Kill Me 3. Kapital 4. I Never Glid Before Gong 5. Hiram Afterglid Meets The Dervish (Solar Musick Suite) 6. Rejoice 7. Master Builder Disc 2(30:27) 08. You Never Blow Yr Trip / Tropical Fish / Selene (encore) 09. Insert Your Own Prophecy 2nd show Disc 3(52:09) 1. Intro. 2. You Can't Kill Me 3. Kapital 4. I Never Glid Before Gong 5. Rejoice 6. Master Builder Disc 4(50:23) 1. The Eternal Wheel Spins 2. Hiram Afterglid Meets The Dervish (Solar Musick Suite) 3. You Never Blow Yr Trip / Tropical Fish / Selene (encore) 4. Kavus Torabi solo 5. Insert Your Own Prophecy Kavus Torabi - Guitar, Vocal Fabio Golfetti - Guitar Dave Sturt - Bass Ian East - Saxophone, Flute Cheb Nettles - Drums Special Guest Steve Hillage - Guitar