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Grand Funk Railroad グランド・ファンク・レイルロード/Tokyo,Japan 1982

メル・サッチャーの代わりにデニス・ベリンジャーを迎え、『GRAND FUNK LIVES』と共に始動した80年代のGRAND FUNK RAILROAD。その来日公演を伝える関係者流出サウンドボードが登場です。そんな本作に収められているのは「1982年9月6日:日本武道館」公演。そのステレオ・サウンドボード録音です。70年代に二度の来日を果たした彼らにとって、1982年の来日は三度目。まずは、その当時の日程からショウのポジションを確かめてみましょう。・9月6日:日本武道館 ←★本作★・9月8日:大阪フェスティバルホール・9月9日:名古屋市公会堂 以上、全3公演。日本武道館は初日にしてハイライト公演であり、さらにFM放送もあったことで1982年来日の象徴ともなってきました。本作もその日本武道館サウンドボードではあるのですが、大定番のFM放送とはまったく異なる。当時の関係者がミキシング・デスクから直接録音したマスターを入手し、そのオリジナル・カセットからダイレクトにCD化したものなのです。実際、そのサウンドはFM放送とはまったく違う。FM版は家庭用オーディオ機器で受信すること想定したミックスが施されており、サウンドもクリアならバランスも均整が取れている。いかにも「こういう音で聴いてほしい」という意図で磨き込まれたサウンドでした。それに対し、本作は本生。何しろ、コンサート現場のミックス卓ですから、そのミックスは家庭用ではなくPA志向。八角形の会場に鳴り響くことを想定したバランスは生々しくもラフ。さらにカセット録音されたアナログ的な感触も80年代的なのです。しかし、だからこそ良い。コンサートの客席を再現するような演出が皆無で、ただひたすら生演奏が丸出し。わざとらしさがないからこそ超リアルであり、ド密着感も絶大。客席のコンサート体験という意味での臨場感はまるでありませんが、演奏のリアリティ、メンバーの存在感はFM放送や公式作品を遙かに凌駕している。まさに関係者でしか聞けない音、ステージ上の生演奏に100%シンクロできるサウンドなのです。そして、その演奏こそが素晴らしい。実のところ、本作はフルショウ収録ではなく、録音者がテープの反転を忘れたために「Heartbreaker」が1分弱で切れてしまい、続く「Mean Mistreater」「We're An American Band」が録音漏れとなっていました。とは言え、それでもショウの大部分を約67分に渡って記録してはいる。ここで、その内容を整理しておきましょう。●クラシックス(9曲)・ON TIME:Heartbreaker/T.N.U.C.・GRAND FUNK:Paranoid/Inside Looking Out・CLOSER TO HOME:I'm Your Captain (Closer to Home)・SURVIVAL:Gimme Shelter・E PLURIBUS FUNK:Footstompin' Music・PHOENIX:Rock 'N Roll Soul(FM未放送) ・SHININ' ON:The Loco-Motion ●GRAND FUNK LIVES(3曲)・No Reason Why/Queen Bee/We Gotta Get Out Of This Place ……と、このようになっています。前述のように2曲録音されなかったものの、その代わり(?)にFM放送されなかった「Rock 'N Roll Soul」が収録されているのは大きな魅力。全体としても60年代・70年代のグレイテイスト・ヒッツを幅広く押さえており、リリースされたばかりの『GRAND FUNK LIVES』も3曲披露。この3曲は、結局80年代にしか演奏されず、マーク・ファーナーのソロでもほとんど記録がない。まさに80年代を象徴するナンバーも極上の直結サウンドボードで楽しめるのです。GRAND FUNK RAILROADの公式ライヴアルバムと言えば、70年代か1997年の再々始動時代。80年代には残されませんでした。日本武道館のFMサウンドボードが長らく「公式代わり」を務めてきたわけですが、本作はそのアナザー・バージョンです。FM放送で聴けなかった「Rock 'N Roll Soul」を楽しめ、さらにド直結で無加工な生演奏がド迫力に迫る1枚。 Live at Budokan, Tokyo, Japan 6th September 1982 STEREO SBD (from Original Masters) (66:30) 1. Introduction 2. Footstompin' Music 3. Rock & Roll Soul 4. Paranoid 5. No Reason Why 6. Queen Bee 7. Closer To Home 8. Heartbreaker 9. T.N.U.C. 10. Inside Looking Out 11. Locomotion 12. Gimme Shelter 13. We Gotta Get Out Of This Place Mark Farner – guitar, vocals Dennis Bellinger – bass, vocals Don Brewer – drums, vocals STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Grand Funk Railroad グランド・ファンク・レイルロード/Tokyo,Japan 1982

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