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UFO ユーエフオー/UK 1985 S & V

一度は解散の憂き目に遭いながら、アトミック・トミーMを発掘して再浮上した1985年のUFO。その頂点ライヴ記録をセットした必携コレクションが登場です。そんな本作に収められているのは2公演。「1985年11月15日ノリッジ公演」のフル・オーディエンス録音をディスク1、「同11月28日オックスフォード公演」の廃盤公式プロショットをディスク2に配した2枚組です。トミーM時代と言えば、UFOの歴史でも他とは異なる魅力を持った特異点。まずは、その活動全景からショウのポジションを確かめてみましょう。1984年《12月:UFO再始動》・12月8日-22日:英国#1(13公演) 1985年・5月26日:HEAVY SOUND FESTIVAL出演・6月22日:THE RETURN OF THE KNEBWORTH FAYRE出演《11月『MISDEMEANOR』発売》・11月12日-30日:英国#2(16公演) ←★ココ★ 1986年・3月7日-5月4日:欧州(20公演)・5月26日-8月5日:北米(52公演)これがトミーM時代のUFO。1983年5月に予定されていた来日公演を目前に解散してしまったUFOでしたが、翌1984年にはフィル・モグが一念発起。ポール・レイモンドが復帰しつつ、新メンバーでUFOを再起動。約1年の時間をかけて『MISDEMEANOR』をリリース。母国イギリスを起点にワールド・ツアーに乗り出しました。本作の2公演は、その序盤である「英国」レッグの4公演目と14公演目にあたります。それでは、各ディスクを個別にご紹介していきましょう。 【DISC 1:名手“Crazy S.”氏による傑作フル録音】まず登場するのは、本作のメインとなるノリッジ公演の貴重なフル・ライヴアルバム。公式プロショットであるディスク2を差し置いてメインを張るのは長さだけではありません。実は、この録音をモノにしたのはかの名手“Crazy S.”氏。今週は同じく“Crazy S.”コレクションの名作『LEICESTER 1983』も同時リリースとなりますが、本作はその姉妹盤。同じくオリジナル・カセットからダイレクトにCD化された銘品なのです。そのサウンドはクリアさ、ダイレクト感が全開。距離感など微塵もなく、全楽器が綺麗にセパレートしながら目の前に突きつけられるのです。実のところ、あまりにパワフル(近づきすぎた?)せいか、オーバーピークしてしまうところもあるので永久保存プレス化は果たせませんでしたが、ことクリアさに関しては“Crazy S.”氏コレクションでもピかイチなのです。そのサウンドに加え、フルショウなのがたまらない。後述のプロショットと合わせ、ここでセットを整理しておきましょう。新曲(8曲)・MISDEMEANOR:Heaven's Gate/This Time/Meanstreets/Name Of Love/The Only Ones/Wreckless/Night Run・その他:The Chase クラシックス(4曲)・Too Hot To Handle(★)/Lights Out(★)/Only You Can Rock Me/Doctor Doctor/Shoot Shoot(★) ※注:「★」印はDISC 1のノリッジ公演CDのみの曲。……と、このようになっています。当時の新作『MISDEMEANOR』とシングル『This Time』のB面だった「The Chase」を大盤振る舞い。過去のレパートリーにはチャート的には最盛期だったポール・チャップマン時代からのセレクトはなく、マイケル・シェンカー時代の名曲だけがセレクトされています。公式プロショットは新曲重視で約1時間に編集されていますが、本作は一気貫通。カットされたクラシックス「Too Hot To Handle」「Lights Out」「Shoot Shoot」も収録され、トミーMのテクニカル・ギターで染め変えられた名曲群もたっぷりと楽しめるのです。 【DISC 2:廃盤久しい公式マルチカメラ・プロショット】そんな“Crazy S.”録音だけでもお腹いっぱいですが、本作はさらにダメ押し。ノリッジ公演の約2週間後となるオックスフォード公演の公式プロショット『THE MISDEMEANOUR TOUR』もお楽しみ頂けます。トミーM時代というと『HEAVEN'S GATE』『LIVE IN LONDON』等のハーフ・オフィシャル的なライヴアルバムが何枚も出ており、“1985年12月14日ロンドン”・“1986年9月オックスフォード”などクレジットも大混乱。結論としては「1985年11月28日オックスフォード公演」です。さて、そんなプロショットですが、元が公式作品だけにもちろんクオリティは超極上。前述のようにフルショウには3曲足りないものの、“動くトミーM時代”を目撃できる醍醐味は堪えられません。実際、本作最大のポイントは彼のギターにこそある。再始動にあたってはイングヴェイ・マルムスティーンも候補になったわけですが、実際に加入したトミーも非常にテクニカル。UFOはその後もさまざまなギタリストを迎えていきましたが、トミーはネオクラシカル以後とはセンスが根本的に違う。LAメタル勢のギターヒーロー達と肩を並べるエッジ鋭い弾き倒しを炸裂させつつ、フレーズも単なる音の羅列ではなくメロディが滲み出してくる。比較的シンプルなUFOスタイルにもピタリと合わせ、シェンカーのマネをする気など毛頭無いクラシックスでも不思議なほど違和感がない。このバランス感覚やセンスは、イングヴェイには望めないもの。その見事な指さばきとヘア・メタル時代初期に対応したルックス、派手なアクションも映像だからこその見どころです。歴史的に見れば商業的に再浮上する事はなかった“アトミック・トミーM”時代。しかし、その中身は極めて独特な魅力に充ち満ちた重力特異点でした。BLACK SABBATHにとってのイアン・ギラン時代であり、DEEP PURPLEにおけるトミー・ボーリン時代、はたまたJETHRO TULLのエディ・ジョブソン時代と言っても良いかもしれません。基本に忠実だったポール・チャップマンとも違い、後のネオクラ派ギタリスト達とも異なるトミーのギターが鮮やかに舞うライヴを極上クオリティで味わえる豪華セット。 Live at University of East Anglia, Norwich, UK 15th November 1985 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND(from Original Masters) CD(79:40) Live at University of East Anglia, Norwich, UK 15th November 1985 1. Intro 2. Heaven's Gate 3. The Chase 4. This Time 5.Too Hot To Handle 6. Meanstreets 7. Name Of Love  8. The Only Ones 9. Wreckless 10. Night Run 11. Lights Out 12. Only You Can Rock Me 13. Doctor Doctor 14. Shoot Shoot DVD Live at Apollo, Oxford, UK 28th November 1985 (59:35) 1. Heaven's Gate 2. The Chase 3. This Time 4. Meanstreets 5. Name Of Love 6. The Only Ones 7.Wreckless 8. Night Run 9. Only You Can Rock Me 10. Doctor Doctor Phil Mogg - Vocals Tommy McClendon (Atomik Tommy M) - Guitar Paul Gray - Bass Jim Simpson - Drums Paul Raymond - Keyboards PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.60min.

UFO ユーエフオー/UK 1985 S & V

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