ミック・フリートウッド主催で開催された、ピーター・グリーンと初期FLEETWOOD MACへの豪華トリビュート・コンサート。その現場を極上サウンドで体験できる貴重なオリジナル録音が登場です。 【ロック誌の英雄達が一同に会した超豪華な夜】このショウが行われたのは「2020年2月25日ロンドン」。110年の歴史を誇る伝統会場“パラディウム”でのことでした。ミックと共にFLEETWOOD MACを創出し、1970年に離脱するまでリーダーでもあったピーター・グリーンの音楽を讃えるために開催。ロック界を代表する数々の超大物が一同に会しての盛大なコンサートとなりました。実際、参加メンバーの豪華ぶりはハンパではなかった。ミックを中心にクリスティン・マクヴィーやニール・フィン、リッキー・ピーターソンだけでなく、ジェレミー・スペンサー、リック・ヴィトといった元メンバーも集結。それ以上なのが幅広いゲストでして、ジョン・メイオールやピート・タウンゼント、ビル・ワイマン、デヴィッド・ギルモアといった同僚や同時代の英雄達が集い、ビリー・ギボンズ、スティーヴン・タイラー、ノエル・ギャラガー、カーク・ハメット、ザック・スターキー、ゴスペル・シンガーのジョニー・ラング等々、後輩達も華を添える。時代も大洋も超えて愛されたピーター・グリーンの偉業がそのまま形となったショウ。本作は、そんな現場の一部始終を完全収録した極上オーディエンス録音なのです。 【極上サウンドで現場体験できる本作だけのオリジナル録音】しかも、オリジナル録音。録音家自身から提供された本作でしか聴けないマスターなのです。豪華トリビュートというとエリック・クラプトンによる『A TRIBUTE TO GINGER BAKER: LONDON 2020』も大好評となっておりますが、ジンジャーの追悼講演はネットに次々と音源が登場していたのに対し、ミックのショウは一切出て来ていない。先日、ライヴ映像の劇場公開がアナウンスされたせいかも知れませんが、その映像にしても(完全版かどうかも含め)詳細はいまだ不明。そんな現在、本作だけがフルショウを現場体験できる唯一のライヴアルバムなのです。そして、肝心要のサウンドまでもが極上。現場で本作を記録した録音家こそ当店では“英国の巨匠”でお馴染みの名手。ロンドン近郊に在住し、80年代から現在まで英国シーンを記録し続けている人物で、本作はその名手コレクションでも特上の1本。自然な空気感と現代的なクリアさを両立するタイプのテーパーなのですが、本作はグッと“クリアさ”に比重が寄っており、しかもダイレクト感までたっぷり。バスドラの鳴りにオーディエンスらしさはあるものの、それも音色止まりで距離感にはなっておらず、その絶妙な鳴りが得も言われぬ美しさと厚みを与えている。そのド真ん中を貫く芯の力強さこそが素晴らしく、しっかりとした密度にはずっしりとした手応えがあり、ディテールも手触り感のリアリティ。伝統会場“パラディウム”で何度も録音を繰り返してきた歴戦のノウハウが活きているわけですが、それにしても美しく、オーディエンス録音の理想を体現するような銘品録音なのです。 【音楽的にも素晴らしい名曲の宝石箱】そんなサウンドで体験できるのは、ロック界を牽引してきた英雄達の大饗宴。下の曲目クレジットをご覧音通り、ステージ上では同じミュージシャンが何度も出入りしたりもするのですが、ここでは少し見やすく整理してみましょう。 リック・ヴィト参加(3曲)・Rollin Man/Love That Burns/Black Magic Woman ジョニー・ラング参加(3曲)・Homework/Sandy Mary/Need Your Love So Bad ビリー・ギボンズ参加(5曲)・Doctor Brown/All Your Love (I Miss Loving)(withジョン・メイオール)/ Rattlesnake Shake(withスティーヴン・タイラー)/Oh Well, Part 1(withスティーヴン・タイラー)/Green Manalishi(withカーク・ハメット)クリスティン・マクヴィー参加(2曲)・Stop Messin Around(withスティーヴン・タイラー)/Looking For Somebody ノエル・ギャラガー参加(3曲)・The World Keeps On Turning/Like Crying/No Place To Go(withリック・ヴィト)デヴィッド・ギルモア参加(2曲)・Oh Well, Part 2/Albatross ジェレミー・スペンサー&ビル・ワイマン参加(2曲)・The Sky Is Crying/I Can’t Hold Out その他(3曲)・Station Man(withピート・タウンゼント)/Man Of The World(withニール・フィン)/Shake Your Money Maker(オールスター)……と、このようになっています。ピーターの師匠筋であるジョン・メイオールやひときわ大きな喝采が沸くスティーヴン・タイラーはビリー・ギボンズで登場。彼らは独りでメインになることはないのですが、その分豪華共演が楽しめる。特にスティーヴンはクリスティン・マクヴィーとのデュエット「Stop Messin Around」やオールスター大共演の「Shake Your Money Maker」でも登場し、合計4曲も歌ってくれます。そして、セットも3大ブルースバンドに数え等得ていた頃のFLEETWOOD MACの旨みがたっぷり。ピート・タウンゼントが歌う「Station Man」のみ『KILN HOUSE』の曲ですが、それ以外はすべてシカゴ・ブルースのスタンダードとピーター時代のレパートリー。大雑把に言いますと、ショウの前半(DISC 1)は初期アルバム3枚を濃縮還元したような感じで、後半(DISC 2)は「Oh Well」「Black Magic Woman」「Albatross」といったシングル曲が畳みかけられていく。豪華共演の波状攻撃で常に盛り上がっているようでありつつ、メリハリもしっかりと効いたショウなのです。長いロック史にスター共演の特別公演は数あれど、ここまで豪華でここまでディープなブルースに浸れるショウはそうはない。本作は、そんな奇跡のような現場に立ち会えるライヴアルバムの大名盤です。名手が腕に寄りをかけて記録した本作だけの銘品録音。 Live at the Palladium, London, UK 25th February 2020 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (65:31) 1. Mick Fleetwood Introduction 2. Rollin' Man (with Rick Vito) 3. Homework (with Jonny Lang) 4. Doctor Brown (with Billy Gibbons) 5. All Your Love (I Miss Loving) (with John Mayall, Billy Gibbons) 6. Rattlesnake Shake (with Steven Tyler, Billy Gibbons) 7. Stop Messin Around (with Christine McVie, Steven Tyler) 8. Looking For Somebody (with Christine McVie) 9. Sandy Mary (with Jonny Lang) 10. Love That Burns(with Rick Vito) 11. The World Keeps On Turning (with Noel Gallagher) 12. Like Crying (with Noel Gallagher) 13. No Place To Go (with Rick Vito, Noel Gallagher) Disc 2 (77:36) 1. Mick Fleetwood & Pete Townshend Introduction 2. Station Man (with Pete Townshend) 3. Man Of The World (with Neil Finn) 4. Oh Well, Part 1 (with Billy Gibbons, Steven Tyler) 5. Oh Well, Part 2 (with David Gilmour) 6. Need Your Love So Bad (with Jonny Lang) 7. Black Magic Woman (with Rick Vito) 8. The Sky Is Crying (with Jeremy Spencer, Bill Wyman) 9. I Can’t Hold Out (with Jeremy Spencer, Bill Wyman) 10. Green Manalishi (with Kirk Hammett, Billy Gibbons) 11. Mick Fleetwood's Beatles Story 12. Albatross (with David Gilmour) 13. Shake Your Money Maker (with Billy Gibbons, John Mayall, Steven Tyler, Christine McVie, Pete Townshend, Neil Finn, Bill Wyman, Kirk Hammett) Main Band Members Mick Fleetwood - Drums Rick Vito - Guitar, Vocals Jonny Lang - Guitar, Vocals Dave Bronze - Bass Ricky Peterson - Keyboards Andy Fairweather Low - Guitar Zak Starkey - Drums Guests (in oder of appearance) Billy Gibbons - Guitar, Vocals John Mayall - Keyboards, Harmonica, Vocals Steven Tyler - Vocals, Harmonica Christine McVie - Keyboards, Vocals Noel Gallagher - Acoustic Guitar, Vocals Pete Townshend - Guitar, Vocals Neil Finn - Guitar, Vocals David Gilmour - Guitar, Slide Guitar Jeremy Spencer - Guitar, Vocals Bill Wyman - Bass Kirk Hammett - Guitar