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Johnny Winter ジョニー・ウィンター/France 1987

今は亡き2人の英雄ジョニー・ウィンターとドクター・ジョン。両雄が音を重ねた共演ツアーを伝える最新の発掘ライヴアルバムが登場です。そんな本作が記録されたのは「1987年2月9日パリ公演」。このショウは昨年、不完全なFMサウンドボードも発掘されましたが、本作はそれとは異なる。完全収録にして超極上サウンドのオーディエンス録音なのです。また、ジョニーとドクターの共演ツアーと言えば、公式映像『LIVE IN SWEDEN 1987』やブレーメン公演のラジオ放送も有名ですが、実はすべて同じ欧州ツアーのもの。ここで当時のスケジュールからお互いのポジションを確かめてみましょう。 ・1月21日:ヘルシンキ公演・1月22日:ストックホルム公演 ←※公式映像・1月23日-25日(3公演)・1月27日:ブレーメン公演 ←※FM放送・1月28日-2月7日(5公演)・2月9日:パリ公演 ←★本作★・2月10日+12日(2公演)以上、全14公演。この他にも1987年には45公演ほど行っておりますが、それらはすべて北米。本作のパリ公演はそんな欧州ツアーでも終盤12公演目。『LIVE IN SWEDEN 1987』の約3週間後となるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、まさに超極上。距離感など微塵もない芯が目の前にグイグイと迫り、それにともなってディテールも超鮮明。特に驚くのがベース。アタックの1音1音がニュアンスまで克明で、その鳴りはヴァイヴの波形が目に浮かぶほど。特大にミックスされているわけでもないのですが、輪郭も微細部も悪阻録クッキリとしている。もちろん、ベースは弱みになりがちだから驚くだけであり、ギターやドラム、ヴォーカルもキーボードもすべての均整が取れている。さらに言ってしまえば、そんな1音1音が綺麗にセパレートしており、重なり合っても決して混じらず、まったくビビらない安定感も艶やかさも絶大。実のところ、録音した本人が「ジョニー目の前の最前列で録った!」と自慢しているのでオーディエンスに間違いない。しかし、それは頭で分かっていても「これ、FMサウンドボードの全長版じゃないの?」と思わずにはいられない凄まじいサウンドなのです。そんな超絶サウンドで描かれるのは、『LIVE IN SWEDEN 1987』とも大きく異なるショウ。前述の通り、このショウは先にFMサウンドボードが登場してもいますので、比較しながらセットを整理してみましょう。 ・SECOND WINTER:Highway 61 Revisited/Johnny B Goode・CAPTURED LIVE!:Bony Moronie/It's All Over Now・GUITAR SLINGER:Don't Take Advantage Of Me(★)・SERIOUS BUSINESS:Sound The Bell(★)・THIRD DEGREE:Third Degree/Mojo Boogie(★) ・その他:Succotash(★)/I Walk on Guilded Splinters(◆)/Sick And Tired(◆)/Let The Good Times Roll(◆)/Those Lonely, Lonely Nights ※注:「★」印はFM放送ではカットされていた曲。「◆」印はドクター・ジョンとの共演曲。……と、このようになっています。FMサウンドボードはCD1枚に収まるサイズでしたが、本作は放送されなかった開演パート「Succotash」「Sound The Bell」「Don't Take Advantage Of Me」や「Mojo Boogie」が増量され、1時間47分のフルケール。しかも、『LIVE IN SWEDEN 1987』ともセットが大きく異なっており、被っているのは前述した「Sound The Bell」「Don't Take Advantage Of Me」「Mojo Boogie」だけ。他はすべて異なるレパートリーで貴重な共演ツアーを楽しめるのです。また、このツアーはドクターの参加で話題になったものの、全曲で共演しているわけではありません。第一部(=DISC 1)はトリオ編成で通常コンサートを行い、第二部(=DISC 2の冒頭3曲)でドクターが登場。「I Walk on Guilded Splinters」「Let The Good Times Roll」ではメインで歌ってもいます。グラミー賞も獲得した『THIRD DEGREE』にゲスト参加したことで共演ツアーにまで発展したジョニー・ウィンターとドクター・ジョン。テキサスの100万ドルギタリストとニューオーリンズの重鎮がステージを分け合った貴重なツアーを極上体験できるライヴアルバムの大傑作です。とてもオーディエンスとは思えない超極上サウンドで、中途半端だったFM放送よりも遙かに本格的な2枚組。 Live at Olympia, Paris, France 9th February 1987 ULTIMATE SOUND Disc 1(70:01) 1. Intro 2. Succotash 3. Sound The Bell 4. Don't Take Advantage Of Me 5. Third Degree 6. Bonie Moronie 7. Mojo Boogie 8. Highway 61 Revisited  Disc 2(37:01) 1. MC 2. Walking On Gilded Splinters 3. Sick And Tired 4. Come On (Let The Good Times Roll) 5. Those Lonely, Lonely Nights 6. Johnny B Goode 7. It's All Over Now Johnny Winter - vocals, guitars Tom Compton - drums Jon Paris - bass, harmonica Dr John - piano, vocals

Johnny Winter ジョニー・ウィンター/France 1987

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