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Who,The ザ・フー/London,UK 1979 Complete

伝説の現場を記録していた名門“キニー”のオリジナル・カセットが奇跡の新発掘! その伝説の現場とは「1979年12月28日ハマースミス・オデオン公演」。そう、ポール・マッカートニーとクルト・ヴァルトハイム国連事務総長が主催したチャリティ・イベント“CONCERTS FOR THE PEOPLE OF KAMPUCHEA”に出演した際の超極上オーディエンス録音です。ご存じの方も多いと思いますが、このショウはすでに完全版プロショットも発掘されているわけですが、本作はその現場をキニーのマジカル・サウンドでフル体験できるライヴアルバムなのです。当店では、キニーのオリジナル・カセットを大量に発掘してきましたが、その中でも最大の衝撃作と言えば、世紀の一大イベントを生録音していた『LIVE AID(Wardour-303)』でした。“LIVE AID”もプロショットが存在していながら、それとは異なる……いえ、それ以上となる「現場の感動」を味わわせてくれました。本作はその“CONCERTS FOR KAMPUCHEA”篇であり、第2期THE WHO篇となるものなのです。ともあれ、まずは現場の確認。ショウ自体がチャリティ・ブームの火付け役ともなった伝説イベントでしたが、THE WHO視点で見るとケニー・ジョーンズやジョン・バンドリックを迎えて復活した“THE WHO TOUR 1979”のハイライトでもありました。また、このツアーは悲劇の死亡事故も避けて通れませんので、併せて当時のスケジュールで確かめてみましょう。・5月2日-9月1日:欧州(9公演)・9月10日-18日:北米#1(7公演)・11月10日-17日:英国(4公演)・11月30日+12月2日:北米#2a(2公演)《12月3日:シンシナティ公演で死亡事故》・12月4日-17日:北米#2b(10公演) ・12月28日:CONCERT FOR KAMPUCHEA出演 ←★本作★ 【名門キニーによるサウンドボード超えの美録音】これが1979年のTHE WHO。当初は順調に欧州/北米を巡るものの、「北米#2」の3公演目にして11人が死亡するという悲劇が発生。終演後にシラされたメンバーは打ちのめるもツアーはそのまま続行。約3週間後にハイライトのハマースミス公演を迎えたわけです。その現場を記録した本作はキニー・マジックの結晶。実のところ、アナログ時代に『CONCERT FOR KAMPUCHEA』として一部が公開されたこともあるのですが、それはあくまで1時間にも満たないダイジェスト。本作は、その大元カセットであり、2時間33分に及ぶフルショウをたっぷりと楽しめるのです。もちろん、それだけならフル・プロショットで十分なわけでして、本作最大のポイントはサウンドにある。お馴染みのサウンドボード音声は真ん中に寄った芯が丸出しで、いかにもTV放送を前提にしたような感じでしたが、本作はまさに現場音。テープと一緒に発掘されたチケットには「CIRCLE STANDING UNRESERVED 127」とあり、恐らくは2階席を立ち見で解放していた模様。そのため、サウンドボードほどの没入感ではないのですが、自然な鳴りがステレオ感も豊かに広がり、“会場”を強く感じさせてくれるのです。これは「距離が遠い」という意味ではありません。何しろ名門キニーは、かのウェンブリー・スタジアムであってもクリスタル・クリアな美音で記録していた(“LIVE AID”のことです)。そんなキニーにとって(そしてTHE WHOにとっても)ハマースミス・オデオンは狭いくらいの会場。自然な空間感覚は「密室感」とさえ感じるほどです。そして、そのクリアさは大定番サウンドボードをも凌駕している。楽器1つひとつ、1音1音の輪郭までくっきりと感じられる美しさは平板で詰まったようなサウンドボードよりも躍動感に溢れ、艶々と輝いている。極上のオーディエンス録音は決して「サウンドボードの代用品」ではなく、独特な美しさや生々しさがあるものですが、本作はその最高峰。「生命力」が宿っているようにさえ聞こえるのです。 【「歴史的名演」の真の意味が分かる肌感覚の現場体験】そんな活きたサウンドで歴史的な熱演が聴けるだけでも美味しいのですが、さらに現場の熱狂も素晴らしい。もちろん、本作は間近な奇声・絶叫に悩まされる録音では(決して!)ない。しかし、綴じられたハマースミスの室内には溢れんばかりの熱気が充満しており、名曲群の歌詞を口々に歌っている。1人ひとりの奇声が飛び抜けることはなくとも、群衆の存在感が大波となって蠢き、メンバーの一挙手一投足に沿って右へ左へと渡っていく。例えば、「I Can't Explain」。曲の終盤で突如として「おぉぉぉ!」という響めきが沸き上がるのですが、実はここではピート・タウンゼントが例の腕を回すアクションを見せていた。その動きがとんでもなく激しいために会場がワッと沸き上がったのです。従来のプロショットでは観客の反応は分からず、ピートのアクションや表情を見ていても「やってるやってる」という感じで流してしまいました。しかし、本作では瞬間沸騰する現場の「気温」に煽られ、両手グーになる熱さを感じるのです。もちろん、これは1つの例にすぎません。会場の熱気は1曲1曲を重ねるごとに醸成されていき、終盤に向かってハマースミスがサウナ風呂のようになっていく。このショウは第2期THE WHOを代表する名演として知られていますが、私たちが知っていたのは「知識」でしかなかった。現場がどれだけ熱かったか、あのパフォーマンスがどれだけ魅力的だったのか。本作は、それを肌感覚で「体感」させてくれるライヴアルバムなのです。単なる高音質ではなく、単なる名演でもありません。「完全版プロショットがあるのに今さらオーディエンス?」と思われるかも知れませんが、そんな方にはぜひ聴き比べしていただきたい。耳にこびりついた従来の大定番サウンドボードも平板に音楽が流れるだけで「死んだ音」に聞こえてしまう事でしょう。それほどまでに本作のサウンドは「生きて」いる。サウンドボード以上の聴きやすさと美しさを誇りつつ、演奏も躍動して感じられ、現場の熱気と身体の奥から沸き立つ興奮が完全シンクロする。まさに「ライヴの醍醐味」そのものを思い出させてくれる奇跡の新発掘なのです。伝説の“LIVE AID”や同じイベントのQUEEN篇『HAMMERSMITH ODEON 1979 LEGENDARY MASTER TAPES(Wardour-405)』に続き、THE WHOの現場も記録していた名門キニー。その意匠の全貌を保存した3枚組です。 Live at Hammersmith Odeon, London, UK 28th December 1979 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) The Concerts For The People Of Kampuchea Disc 1 (70:54) 1. Intro. 2. Substitute 3. I Can't Explain 4. Baba O'Riley 5. The Punk and the Godfather 6. My Wife 7. Sister Disco 8. Behind Blue Eyes 9. Music Must Change 10. Drowned 11. Who Are You Disc 2 (62:41) 1. MC 2. 5:15 / Mystery Train 3. I Am The Sea/Pinball Wizard 4. See Me, Feel Me 5. Long Live Rock 6. My Generation 7. I'm a Man / I'm Your Hoochie Coochie Man 8. Sparks 9. I Can See for Miles 10. I Don't Want To Be An Old Man 11. Won't Get Fooled Again Disc 3 (19:45) 1. Summertime Blues 2. Dancing in the Street 3. Dance It Away 4. The Real Me Roger Daltrey: Vocals, Harmonica Pete Townshend : Guitar, Vocals John Entwistle: Bass, Vocals Kenney Jones : Drums John Bundrick: Keyboards Reg Brooks: Trombone Howie Casey: Saxofone Dave Caswell: Brass Section

Who,The ザ・フー/London,UK 1979 Complete

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