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Rickie Lee Jones リッキー・リー・ジョーンズ/IL,USA 1982

『浪漫』『パイレーツ』が立て続けに大ヒットとなり、一躍時の人となった27歳のリッキー・リー・ジョーンズ。そんな初期の現場を伝える超・極上のライヴアルバムが登場です。そんな本作に収められているのは「1982年8月18日ホフマンエステーツ公演」。『パイレーツ』がリリースされたのは1981年7月でしたが、ツアーが始まったのは1982年2月から。本作はそんな“PIRATES TOUR”の一幕で記録された超絶級オーディエンス録音です。 【話題沸騰の極上シリーズでも飛びきりの名作】実は本作、今世界中のマニアを虜にしている“HOT OFF THE HEADS PRODUCTION”の最新コレクション。もちろん、最大のポイントはとんでもなく素晴らしいサウンドです。“HOT OFF THE HEADS PRODUCTION”と言えば、ここ数週間で80年代前半の名録音を次々と発表し、一気に2020年コレクター界の台風の目となったシリーズ。その数も凄いのですが、何よりも圧倒的なのは1本1本のクオリティ。その個性には大きく2系統があり、1つはホール鳴りが厚みとダイナミズムを演出するタイプで、もう1つは逆に鳴りがまったく感じられず、距離感ゼロのダイレクト・タイプ。本作の場合は、後者。その典型例となるもので、距離要素のまるでないオンな芯が力強くまっすぐ耳元に飛び込み、そのディテールは目の前で演奏されているかのように微細部まで克明。ここまではクリアな名録音には必須な要素ばかりですが、“HOT OFF THE HEADS PRODUCTION”の凄いところは、音の密度。よくサウンドボードばりに鮮やかと呼ばれる名録音でもヘッドフォンで耳すませば芯に空気感が感じられ、特にスネアなどでは大気を含んでしまうもの。ところが、“HOT OFF THE HEADS PRODUCTION”はそのスネアに至るまで密度ぎっしり。本当に空間を介した録音なのかと耳を疑いつつ、顕微鏡的に聴き込んでいると微量な鳴り成分が歌声の伸びやトーンの艶も生み出しているのです。まさに驚異的なシリーズですが、トドメの驚きはあらゆるタイプのアーティスト/バンドで極上サウンドを成し遂げていること。本作にしても11人に及ぶ大所帯アンサンブルにもかかわらず、その1音1音が輪郭も鮮やかに重なり合いつつ、決して混じり合わない。その上でリッキーの美声がすべてをかき分けて耳元に届く。それが微かな囁きであろうと、力強い歌い上げであろうと関係なく、隅々までビビらず瑞々しいのです。 【名曲だけでなく事件も起きたショウの現場】そんな美のサウンドで描かれるのは、一気に成功の階段を駆け上がっているリッキーのショウ。実のところ、録音者はショウの最終盤で退出しており、恐らく4曲「Chuck E.'s in Love」「Danny's All-Star Joint」「Iko Iko / Woody And Dutch On A Slow Train To Peking」「Everybody Needs Somebody To Love」が録音漏れ。そのために完全版ではないのですが、それでも約95分に渡って美声がたっぷりと楽しめます。ここで、名曲コレクションを整理してみましょう。オリジナル(5曲)・浪漫:Young Blood/Weasel and the White Boys Cool(★) ・パイレーツ:We Belong Together/Pirates (So Long Lonely Avenue)(★)・その他:I Won't Dance カバー(7曲)・Drinkin' Wine Spo-Dee-O-Dee(スティック・マクギー:★)/Under The Boardwalk(THE DRIFTERS:★)/Trouble Man(マーヴィン・ゲイ)/ My Funny Valentine(ロジャース&ハート)/Greenback Dollar Bill(ルイ・プリマ&キーリー・スミス:★)/Shopping for Clothes(THE COASTERS)/Walk Away Renee(THE LEFT BANKE)※注:「★」印は発掘盤『LIVE AT THE ROXY』でも聴けない曲。……と、このようになっています。『浪漫』『パイレーツ』のレパートリーも歌いますが、それ以上に多彩なカバーをたっぷり歌ってくれます。1982年の記録といえば、発掘ライヴアルバム『EUROPE 1982』『LIVE AT THE ROXY』もありますが、本作は後者に近い。もちろん、まったく同じではなく、そこでは聴けない美味しい名曲も楽しめるのです。そして、そんなセットを綴るリッキーの歌声こそが素晴らしい。当時27歳だった彼女の声は張りもたっぷりと力強く、それでいてコケティッシュなトーンを残している。時に素朴に、時に悪戯っぽく、そして時に美しく歌い上げるヴォーカリゼーションはイタリアのカンタウトリーチェ達も思い起こさせる素晴らしさです。返す返すも不完全録音なのが悔やまれる……と思いきや、録音が途切れる最終盤も聴きどころ。実は会場が不穏なムードに包まれ、ショウ自体が中断しそうになるのです。事件が起こるのは「Walk Away Renee」。リッキーが美声で切々と歌い上げるのですが、その最後に「You are very rude(あなた酷いよ)」と呟く。どうやら最前席に不届きな観客が2人ほどいるらしく、その場で怒りを露わにしたリッキーはそのままステージを去ってしまうのです。気まずい空気が数分続いたところで一度録音が止まり、再開した時にはメンバーがサックス・ソロで場を繋ぎ。その後、リッキーがステージに戻ってきてバンド紹介をするのですが、ここでもまだ漢客に怒っているのです。もしかしたら、この録音家もトラブルに辟易として会場を後にしたのかもしれません。本人は「別のコンサートに行ったんだ」と述懐していますが、この日のホフマンエステーツでは他に目ぼしいコンサート記録はない。こんなに中途半端な時刻に行くべきところなど考えられません。ともあれ、そんな不穏なムードも現在からすれば貴重でリアルなドキュメント。名曲の数々も自兼現場のりありティも極上サウンドで味わえる大傑作。 Live at Poplar Creek Music Theater, Hoffman Estates, IL, USA 18th August 1982 ULTIMATE SOUND Disc 1(62:00) 1. Intro 2. Drinkin' Wine Spo-Dee-O-Dee 3. Youngblood 4. Under The Boardwalk 5. We Belong Together 6. Trouble Man 7. Weasel and the White Boys Cool 8. Band Introductions 9. I Won't Dance 10. MC 11. Piano Solo / My Funny Valentine 12. Greenback Dollar Bill 13. Shopping for Clothes Disc 2(32:36) 1. MC 2. Pirates (So Long Lonely Avenue) 3. Walk Away Renee ★トラブル発生 4. Audience 5.Sax Solo 6. Instrumental / Band Introductions Rickie Lee Jones - Vocals, Guitar, Piano Sal Bernardi- Harmonica, Vocals Jeff Pevar - Guitar Michael Ruff - Piano, Vocals Rod King - Trumpet Bruce Paulson - Trombone Jerry Jummonville - Alto & Tenor Saxophone Tom Peterson - Baritone Saxophone Reggie McBride - Bass Art Rodriguez - Drums Arno Lucas - Percussion, Vocals

Rickie Lee Jones リッキー・リー・ジョーンズ/IL,USA 1982

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