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Bob Dylan ボブ・ディラン/ブロンド・オン・ブロンド Blonde on Blonde UK Simply Vinyl 2LP

ディランの最高傑作アルバムでありながら、1966年当時のステレオ・ミックスがCD化されていないのがこの名盤の意外なジレンマ。その理由は先に申し上げた通りですが、マニアなら66年のオリジナル・ミックスを聞きたいというのは当然のこと。ましてや今回の2015年ミックスとの聞き比べもしてみたい。元になったのは1999年にイギリスで「SIMPLY VINYL」というシリーズで発売されたLP。同シリーズでは様々なアーティストの名作を上質なビニール使用の上でLPとしてリリース。これだけレコードが復権を遂げてしまった今となっては、完全に時代の先をいった企画だったと痛感させられます。それだけならまだしも、「BLONDE ON BLONDE」の「SIMPLY VINYL」には久々に66年のオリジナル・ステレオ・ミックスが使用されたことでマニアの間で話題となりました。どうして世紀末になってあのミックスでプレスされたのか、今となっては知る由もないのですが、LPが復権を遂げた現在、この「SIMPLY VINYL」バージョンは当然のごとく再評価されています。ところがこの「SIMPLY VINYL」バージョン、オリジナル・ミックスを収録していたのは初回プレスだけで、以降は当時のCDと同じマスターに差し替えられてしまった。そのせいで「SIMPLY VINYL」初回プレスはマニアの間で密かに人気のあるLPとなっていたのですが、この初回盤LPから起こしたのが本CD。もっとも今回のリリースに際してLPから収録したのではなく、以前ネット上でファイルが出回っていたものを元にしています。よって一曲目の「Rainy Day Women #12 & 35」からしてスクラッチノイズが入っているのですが、それでも66年オリジナル・ミックスを楽しむには十分。それは今回の2015年ミックスだけでなく、現行のCDや配信のステレオ・ミックスとも違っているのですが、昔から有名なのは「Fourth Time Around」。ディランの歌が入ると同時に右チャンネルからバス・ハーモニカがずっと鳴っているのですが、これが聞けるのはオリジナル・ミックスだけ。確かに不釣り合いな感は否めず、以降のミックスから削除したのは正解なように思われます。他に「Pledging My Time」は演奏もディランのボーカルもこちらの方が生々しく、現行のステレオ・ミックスよりもこちらの方を好ましく感じられるマニアが少なくないのでは。そして2015年ミックスと比べるとステレオ・イメージや音質がまるで違っており、いよいよ聞き比べが楽しく感じられることでしょう。 Taken from the UK Simply Vinyl 2LP(CBS SVLP 063) (73:34) 1. Rainy Day Women #12 & 35 2. Pledging My Time 3. Visions Of Johanna 4. One Of Us Must Know (Sooner Or Later) 5. I Want You 6. Memphis Blues Again 7. Leopard-Skin Pill-Box Hat 8. Just Like A Woman 9. Most Likely You Go Your Way And I'll Go Mine 10. Temporary Like Achilles 11. Absolutely Sweet Marie 12. 4th Time Around 13. Obviously 5 Believers 14. Sad Eyed Lady Of The Lowlands

Bob Dylan ボブ・ディラン/ブロンド・オン・ブロンド Blonde on Blonde UK Simply Vinyl 2LP

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