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Steve Miller Band スティーヴ・ミラー・バンド/MO,USA 1989

唯一のソロ名義アルバム『BORN 2B BLUE』で長年慣れ親しんだキャピトルとの蜜月を終えた1989年のスティーヴ・ミラー。そのオフィシャル級サウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作に収められているのは「1989年7月8日カンサスシティ公演」。その超極上ステレオ・サウンドボード録音です。本作最大のポイントは素晴らしすぎるサウンドボードのクオリティにあるわけですが、まずはショウのポジション。80年代を締めくくったツアーの全体像を振り返ってみましょう。1988年《10月5日『BORN 2B BLUE』発売》・11月10日-12月22日:北米#1(22公演)1989年・2月20日:ロサンゼルス公演・6月9日-7月29日:北米#2(20公演)←★ココ★ ・11月16日:モントリオール公演・11月26日:EARTHQUAKE RELIEF CONCERT出演 これが1988年/1989年のスティーヴ・ミラー。当時は全盛期とは言えず、北米のみを巡るスタイルでした。本作のカンサスシティ公演は、その中でもメインとなる「北米#2」の11公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、まさに「超」の付く極上のステレオ・サウンドボード。ひと口に「サウンドボード」と言ってもクオリティや個性は様々ですが、本作の場合は「音質的には完全オフィシャル級」「個性はミックス卓直結系」となるもの。現場の卓からダイレクトに録音されたDATを大元にしており、FM放送や公式品のように後処理はなし。大歓声も遠く遠くに囁きつつ、未加工な現場ミックスがそっくりそのまま脳みそに流し込まれるタイプです。しかも、本作はその最高級版。スティーヴの弾き語りで綴られる冒頭3曲はギター弦1本1本の振動まで脳に伝わり、バンドが入ってくるとセパレートもステレオ感も極めて鮮烈。オフィシャル作品のように「コンサート体験の臨場感」を意図した演出はないわけですが、その分生演奏のビビッド感は圧倒的。脳内にステージがあるようなシンクロ感はFMサウンドボードや公式品でも味わえない醍醐味が全開なのです。そんな完全一体サウンドで描かれるのは、栄光のキャリアを総括するようなフルショウ。オフィシャルの伝統盤『STEVE MILLER BAND LIVE!』とはやや時期が離れメンバーも異なるわけですが、ここまで極めたクオリティとなると他では話にならない。ここでは比較しながらセットを整理してみましょう。60年代&スタンダード(6曲)・SAILOR:Living in the U.S.A./Gangster Of Love・BRAVE NEW WORLD:Seasons(★)/Space Cowboy(★) ・カバー:I Wanna Be Loved(★:ジミー・リード)/Rollin' And Tumblin’(★:ハンボーン・ウィリー・ニューバーン)70年代(13曲)・THE JOKER:The Joker・FLY LIKE AN EAGLE:You Send Me(★)/Wild Mountain Honey(★)/Mercury Blues/Fly Like an Eagle/Take the Money and Run/Serenade(★)/Rock'n Me ・BOOK OF DREAMS:True Fine Love(★)/The Stake(★)/Swingtown(★)/Jet Airliner/Jungle Love 80年代(6曲)・ABRACADABRA:Abracadabra・ITALIAN X RAYS:Who Do You Love?(★)・LIVING IN THE 20TH CENTURY:Nobody But You Baby(★)/I Want to Make the World Turn Around(★) ・BORN 2B BLUE:Ya Ya(★)/Born To Be Blue(★)※注:「★」印は公式盤『STEVE MILLER BAND LIVE!』で聴けない曲。……と、このようになっています。公式盤『LIVE!』で聴ける10曲がすべて演奏され、さらに15曲上乗せの大盤振る舞い。軸となるのもマルチ・プラチナムに輝く2大名盤『FLY LIKE AN EAGLE』『BOOK OF DREAMS』であり、最新作『BORN 2B BLUE』からは2曲止まりと抑制が利いている。まさにファンの望む曲だけでキャリアを一望したセットはセレクションもバランスも文字通りの集大成であり、まさに「生演奏のベスト盤」なのです。オフィシャル作品さえ霞む超極上のステレオ・サウンドボードにして、見事すぎるグレイテスト・ヒッツ。1989年のライヴアルバムというだけで貴重ではあるのですが、それどころではない。スティーヴ・ミラーの黄金キャピトル時代を1回のショウに濃縮したようなライヴアルバムの超傑作です。本来であれば、オフィシャルが残すべき極めつけの名盤。 Live at Starlight Theater, Kansas City, MO, USA 8th July 1989 STEREO SBD Disc 1(72:13) 1. You Send Me 2. Seasons 3. Wild Mountain Honey 4. Band Introduction 5. Space Cowboy 6. I Wanna Be Loved 7. True Fine Love 8. Mercury Blues 9. Rollin' And Tumblin' 10. Nobody But You Baby 11. The Stake 12. Living in the U.S.A. 13. Swingtown 14. Gangster Of Love Disc 2(77:20) 1. Ya Ya 2. Born To Be Blue 3. I Want to Make the World Turn Around 4. The Joker 5. Fly Like An Eagle 6. Abracadabra 7. Take The Money And Run 8. Jet Airliner 9. Jungle Love 10. Serenade 11. Rock'n Me 12. Who Do You Love? Steve Miller - guitar, vocals Billy Peterson - bass Ben Sidran - keyboards Gordy Knudtson - drums Bobby Malach - tenor saxophone Keith Allen - Guitar Norton Buffalo - Vocal, Harmonica STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Steve Miller Band スティーヴ・ミラー・バンド/MO,USA 1989

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