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Return to Forever リターン・トゥ・フォーエヴァー/CA,USA 1977

傑作・衝撃作が発掘されている伝説名手マイク・ミラードのオリジナル・マスター発掘。その最新弾となるRETURN TO FOREVER篇が登場です。ミラードと言えば、ジェネラル系やプログレ、ヘヴィロックの名作群が浮かびますが、実はジャズ/フュージョンも録音していました。本作はその代表作ともなるもの。RETURN TO FOREVERによる「1977年4月8日:サンタモニカ公演」の超・極上オーディエンス録音です。1977年と言えば、大幅なメンバーチェンジを経たRETURN TO FOREVERはよりファンキーな最終作『MUSICMAGIC』を送り出した時期。当時の記録には曖昧な点も多いので詳しい日程は割愛しますが、本作のサンタモニカ公演は、『MUSICMAGIC』リリースから焼く3ヶ月。伝統の公式ライヴ作『LIVE: THE COMPLETE CONCERT』が制作されたのは“5月20日+21日”でしたから、その1ヶ月半前というタイミングのショウでした。そんなステージで記録された本作は、心も溶ける美の録音。本稿に目を留められた方ならミラード録音を何作か体験されたことがあると思いますが、本作はその旨みが最大限に発揮された超傑作。そもそも1977年と言えば、かの『LISTEN TO THIS EDDIE』も生み出したミラードの全盛期ですし、ロックよりも聴き込み型の観客が多い会場は名録音に打って付け。1音1音の機微はスタジオ作品のように詳細でありながらステージだからこその芳醇な艶をたたえ、今回ミラード発掘を手掛けている名門“JEMS”をして「最高の作品のひとつ」と言わしめる素晴らしさ。前述のように、直近にオフィシャル作『LIVE: THE COMPLETE CONCERT』もあるわけですが、ハッキリ言って本作の方が深みのある音。これはもう「オーディエンス録音にしては良い音」という次元ではありません。もし宇宙人に本作を聴かせたら「オーディエンス録音じゃないと良い音で録れないのか」と思う事は間違いない。まさにミラードのマジカル・サウンドなのです。そして、そんな演奏音だけでなく、1曲1曲が終わる度に沸き上がる熱狂までもが美しい。非常にリアルというだけでなく、拍手の1打1打まで繊細でナチュラル。そこには演奏の素晴らしさに突き動かされた感動が宿っており、それを極上サウンドで一緒に体験するからこそ、観客と完全シンクロできるのです。あまり喝采を褒めると妙なバランスの録音だと誤解されそうで怖いのですが、つまりは「毎週スゴ過ぎてもう言葉がない」もしくは「褒め言葉が陳腐に思えてしまうほど凄い」とお考えいただきたい。歓声のような“わりとどーでもいいところ”まで感動的ということは、肝心要の演奏はとんでもなく凄い!のです。そして、そんな超絶サウンドで描かれるのは、『LIVE: THE COMPLETE CONCERT』とは似て非なるショウ。インプロヴィゼーションが違うのは当然ですが、モチーフとなるセットも異なっている。ここで比較しながら整理してみましょう。ミュージックマジック(全曲)・The Endless Night/The Musician/Hello Again/So Long Mickey Mouse/Musicmagic/Do You Ever(★) その他(6曲)・I Loved You Then... I Love You Now(★)/Come Rain Or Come Shine/Serenade/The Moorish Warrior and the Spanish Princess/Spanish Fantasy/On Green Dolphin Street ※注:「★」印はオフィシャル盤『LIVE: THE COMPLETE CONCERT』でも聴けない曲。……と、このようになっています。基本的なレパートリーは『LIVE: THE COMPLETE CONCERT』と酷似しているわけですが、オフィシャルの3枚組でも聴けなかったゲイル・モラン作の「Do You Ever」も演奏されることで、アルバム『MUSICMAGIC』の全6曲が披露されている。モランといえば、『妖精の舞』のタイトル曲「I Loved You Then... I Love You Now」も『LIVE: THE COMPLETE CONCERT』では聴けなかったナンバーです。『LIVE: THE COMPLETE CONCERT』と同じ時期でありながら表情の異なる別公演。それを伝説の録音家マイク・ミラードの超絶サウンドで楽しめるライヴアルバムです。オフィシャル作の代用品でもなければ、サブテキストでもない。あの公式作を聴き込んだ方ほど音の良さや深みに驚き、「ミラードの凄味」「オーディエンス録音の可能性」に刮目するであろう超傑作。ミラード・マスター。奇跡的超高音質録音です。 Live at Civic Auditorium, Santa Monica, CA, USA 8th April 1977 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND Disc 1 (77:15) 1. The Endless Night 2. Members Introductions 3. The Musician 4. Hello Again 5. So Long Mickey Mouse 6. Musicmagic 7. Do You Ever 8. I Loved You Then...I Love You Now  Disc 2 (74:48) 1. Come Rain Or Shine 2. Serenade 3. The Moorish Warrior and the Spanish Princess 4. Spanish Fantasy 5. On Green Dolphin Street 6. Musicmagic (Reprise) Chick Corea - keyboards Stanley Clarke - bass Gerry Brown - drums Gayle Moran - vocals, keyboards Joe Farrell - saxophone Harold Garrett - trombone James E. Pugh - trombone John Thomas - trumpet James Tinsley - trumpet

Return to Forever リターン・トゥ・フォーエヴァー/CA,USA 1977

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