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Van Halen ヴァン・ヘイレン/Italy 1995

サミー・ヘイガーとの最後の名盤『BALANCE』を送り出し、黄金時代の終幕へと歩んでいた1995年のVAN HALEN。その大定番サウンドボード・アルバムの最高峰を更新するライヴアルバムが2タイトル同時リリース。同時リリースの第2弾である本作に刻まれているのは「1995年1月30日ミラノ公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。今回の2タイトルは、どちらもワールド・ツアーの一環ではなく、アルバム『BALANCE』発売に伴うプロモ・ギグ。ここでも黄金時代の終幕となった1995年の活動概要を振り返っておきましょう。《1月24日『BALANCE』発売》・1月27日+31日:プロモーション(2公演)←★ココ★ ・3月11日-5月15日:北米#1(37公演)・5月24日-6月30日:欧州(25公演)・7月15日-10月15日:北米#2(60公演)・10月25日-11月5日:日本/ハワイ(9公演) これが1995年のVAN HALEN。普段は北米を主戦場としているわけですが、この時はアルバム発売時に渡欧。ヨーロッパでプロモ・ギグ2公演を実施しました。同時リリースの『ARNHEM 1995』と本作は、そんな2公演から生まれた姉妹作なのです。そして、この2日間はどちらもテレビ/ラジオで放送。本作は、ミラノ公演のFMサウンドボードの最高峰を更新する1枚なのです。実際、本作のクオリティは驚異的。『ARNHEM 1995』と同じコア・マニアが監修したもので、やはりベスト・マスターを選び抜いた上で精緻にマスタリングしているのです。ただし、原音の可能性を極限まで追求しているのは同じであってもそこは別公演の別音源。やはり個性はやや異なる。『ARNHEM 1995』はまるでオフィシャル作品のように整ったサウンドが特徴でしたが、本作は荒削りなまでのダイレクト感が魅力。いかにもミックス卓直結タイプで、ラフでありながら演奏が耳元……いや、脳内に土足でズカズカと上がり込んでくる。サミーがMCで「こんな小さなクラブでプレイするのは10年ぶりだ!」と語るのですが、本作のド密着感はそれどころじゃなく、もう完全に頭の中に4人がいる感覚。大歓声も遠く、やや乱暴なまでの生々しさに会場の臨場感などまるでないのですが、バンド自身とのシンクロ感は比類ないのです。そんな完全一致サウンドで描かれるのは、ワールド・ツアー本編とは異なるショウ。“BALANCE TOUR”のド定番と言えば、当店でもフルプロショット『RIGHT BALANCE: TORONTO 1995』が人気ですので、比較しながら整理してみましょう。バランス(4曲)・The Seventh Seal(★)/Don't Tell Me (What Love Can Do)/Amsterdam/Feelin' その他(4曲)・デイヴ時代:Panama/Ain't Talkin' 'Bout Love(★)・サミー時代;Judgement Day(★)/Best Of Both Worlds(★) ※注:「★」印はプロショット『RIGHT BALANCE: TORONTO 1995』で観られない曲。……と、このようになっています。やはり嬉しいのは半分を占める『BALANCE』ナンバー。何しろ『BALANCE』の曲はサミー脱退後には一切演奏していないわけですし、2004年の一時復帰ツアーでは何公演かで「The Seventh Seal」が取り上げられただけ。ほとんどがこのツアーだけの貴重曲なのです。しかも、本作は演奏そのものがすこぶる良い。よく見ると同時リリースの姉妹作『ARNHEM 1995』より1曲「Top of the World」が少ないわけですが、サミーの調子は明らかに本作の方が良い。この数日間でよほどコンディションを整えたのか、アルンヘム公演では苦しそうだった曲の数々もミラノでは淀みなく、ハイも良く伸びて絶好調。新曲群もハラハラすることなく、本来の魅力をしっかりと聴かせてくれるのです。初演の貴重度と公式品でも通る超・極上サウンドの『ARNHEM 1995』と、オフィシャルではあり得ないド直結感と絶好調のヴォーカリゼーションで迫る本作。いずれ劣らぬサウンドボード・アルバムの最高峰更新盤です。10年間も全米No.1の王座を譲らなかったサミー時代の有終の美を飾る『BALANCE』時代の秘宝。 Live at Factory, Milan, Italy 30th January 1995 STEREO SBD (43:42) 1. Intro 2. The Seventh Seal 3. Judgement Day 4. Don't Tell Me (What Love Can Do) 5. Amsterdam 6. Panama 7. Feelin' 8. Best of Both Worlds 9. Ain't Talkin 'bout Love STEREO SOUNDBOARD RECORDING Sammy Hagar - lead vocals, guitar Eddie Van Halen - guitar, backing vocals Michael Anthony - bass, backing vocals Alex Van Halen - drums, percussion

Van Halen ヴァン・ヘイレン/Italy 1995

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