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Helloween ハロウィン/Tokyo,Japan 3.30.1989

音楽ジャンル「メロディック・パワー・メタル」の最高傑作とも言うべき超名盤『守護神伝-第二章-』を生みだし、絶大な日本人気を誇っていた1989年のHELLOWEEN。その二度目の来日公演を伝える大傑作が登場です。そんな本作に刻まれているのは「1989年5月30日:東京厚生年金会館」公演。その極上オーディエンス録音です。“PUMPKINS FLY FREE TOUR”の一環だったわけですが、ワールド・ツアー中にカイ・ハンセンが離脱。ローランド・グラポウに交代しての再来日でもありました。良い機会でもありますので、当時のスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。 1988年・8月20日:MONSTERS OF ROCK出演《8月29日『守護神伝-第二章-』発売》・9月4日-11月8日:欧州(36公演)←※LIVE IN THE U.K. 1989年《1月1日:カイ脱退→グラポウ加入》・1月25日:ハンブルク公演・4月3日-5月12日:北米(30公演)・5月23日-6月3日:日本(9公演)←★ココ★ これが1988年/1989年のHELLOWEEN。公式ミニアルバム『LIVE IN THE U.K.』は欧州レッグで制作されましたが、その後にカイ→グラポウが交代。1989年は北米→日本と巡っていきました。この再来日の後は『PINK BUBBLES GO APE』を制作するものの、移籍問題で活動休止。次に彼らが表舞台に還ってくるのは1992年の事でした。本作は、そんな休止直前となる日本ツアーの5公演目。東京厚生年金会館3DAYSの2公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、まさに超極上のオーディエンス録音……です、たぶん。いきなり頼りなくなって申し訳ないのですが、思わず「これがオーディエンス!?」と耳を疑ってしまったのです。生々しい喝采は確かに客録っぽいものの、極太の芯も、超克明なディテールも、何よりゼロ距離なド密着感が超強烈。「本当にサウンドボードじゃないんですか!?」としか思えない。実のところ、この録音はマニア間では以前から知られており、1989年来日の代表作として愛されてきた。本作はその最高峰バージョンで、ピッチも正確ならビシッとした安定感も絶大なベスト・マスターからデジタル化されたもの。30年以上、超えるもののない実績に裏打ちされた伝説録音なのです。そんなレジェンダリー・サウンドで描かれるのは、まさにメロディック・パワー・メタルの桃源郷。前述のように、“PUMPKINS FLY FREE TOUR”と言えば公式盤『LIVE IN THE U.K.』が有名ですが、あれはあくまでもミニアルバム。本作は、超名曲「Eagle Fly Free」を始め、そこでも聴けない名曲がたっぷりのフルショウを堪能できるのです。その旨みを実感していただくためにも、公式盤と比較しながらセットを整理してみましょう。 守護神伝-第一章-・A Little Time/Future World/A Tale That Wasn’t Right(★)/Halloween(★)/I’m Alive(★)守護神伝-第二章-・Invitation/Eagle Fly Free(★)/Dr.Stein/March Of Time(★)/Rise And Fall/Keeper Of The Seven Keys(★)/I Want Out その他・How Many Tears/Save Us(★)/Living Ain’t No Crime(★)※注:「★」印は公式ミニ『LIVE IN THE U.K.』で聴けない曲。……と、このようになっています。絶頂HELLOWEENの超名曲群が一気呵成に押し寄せるだけでなく、トータルでの流れも素晴らしい。4人時代のレパートリーは「How Many Tears」だけに押さえられ、『守護神伝』二部作を濃縮還元(下記曲目には「Stairway to Heaven」もありますが、これは「A Tale That Wasnt Right」イントロの遊びです)。もともと2枚組でリリースされるはずだった2作品が再び融合して1つのショウとして組み直されている。まさに究極の“メロパワ・セット”なのです。そして、そんな名曲群を紡ぎ出す演奏がもう、最っ高! インゴのドラミングを始め、非常にワイルドではありますが、それこそが80年代HELLOWEEN。残念ながらカイはいないものの、グラポウも遜色なし(彼はイングヴェイのマネをしない方が良いかもしれませんね)。両手がグーになってしまうメロディがかっ飛ばし気味のビートに乗って駆け巡り、ドラマティシズムとユーモアが滲んで溢れてこぼれ出すのです。そして、マイケル・キスクのヴォーカル! この艶、この張り、この声量。低音はクリス・ペプラーのようにダンディで、高音はロブ・ハルフォードを凌駕する伸びを聴かせる。その上、スケールの大きなヴィヴラートも嫌味なほどに余裕たっぷりで、魔力的なトーンも完璧なコントロールもロニー・ジェイムズ・ディオばり。メタル史に名シンガーは数多いとは言え、この域にいるのは全盛期のキスクかジェフ・テイトだけではないでしょうか。「守護神伝時代の公式フルライヴ盤が欲しい」「LIVE IN THE U.K.の完全版は存在しないのか」……メタル者なら誰しもが願う究極の夢です。本作は、その夢にもっとも近いライヴアルバムなのです。確かに事実としてはオーディエンス録音かも知れませんが、実際に聞こえてくるサウンドクオリティはオフィシャルばり。そして、ショウは『守護神伝』の特濃ワールドそのものなのです。将来を嘱望されつつも活動休止を余儀なくされ、復活した際にはメロディックではあってもドラマティシズムを忘れてしまったHELLOWEEN。本作に詰まっているのは、その直前の輝きです。1バンドどころかジャンル1つを象徴してしまう超名盤『守護神伝』2部作の世界を極上サウンドで体験できるライヴアルバム。もはや日本公演の想い出という次元ではなく、世界に誇る「日本発の名作」として語られるべき大傑作。『守護神伝-第二章-』時代のライヴ・イン・ジャパン。「1989年5月30日:東京厚生年金会館」公演の極上オーディエンス録音です。マニア間で長年愛されてきた伝説録音の最高峰版で、極太の芯も、超克明なディテールも、何よりゼロ距離なド密着感が超強烈。「まるでサウンドボード」を地で行く凄まじいライヴアルバムです。超名曲「Eagle Fly Free」を始め、『LIVE IN THE U.K.』では聴けない目曲も山盛りで、『守護神伝』2部作を濃縮還元したメロディック・パワー・メタルの桃源郷ライヴを超極上体験できます。 Live at Koseinenkin Kaikan, Tokyo, Japan 30th May 1989 TRULY PERFECT SOUND Disc 1 (62:50) 1. Happy Happy Halloween 2. Invitation 3. Eagle Fly Free 4. A Little Time 5. Dr.Stein 6. March of Time 7. Future World 8. Save Us 9. Rise and Fall 10. Stairway to Heaven 11. A Tale That Wasnt Right 12. Halloween Disc 2 (48:12) 1. Roland Grapow Guitar Solo 2. Keeper of the Seven Keys 3. Im Alive 4. Living Aint no Crime 5. I Want Out 6. Mike Weikath Guitar Solo 7. How Many TearsMichael Kiske - Vocals Michael Weikath - Guitar Roland Grapow - Guitar Markus Grosskopf - Bass Ingo Schwichtenberg - Drums

Helloween ハロウィン/Tokyo,Japan 3.30.1989

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