BLUE OYSTER CULTが1999年5月に行った20年ぶり2度目のジャパンツアーより、2公演目に当たる東京・六本木でのライヴが、サウンドボード音源も裸足で逃げ出すようなスーパー・クオリティのオーディエンス録音で登場! 熱心なB.O.C.信者でも「知らなかった」という人が多い2度目の来日公演を、これ以上無 いとすら言える極上のサウンドで再現します!B.O.C.は'86年の「CLUB NINJA」ツアー終了後、音楽性の大きな変化や相次ぐメンバーの交代で活動が行き詰まり、一旦は解散を余儀なくされます。しかし'88年、バンドを守り続けたエリック・ブルームとドナルド・ルーザーの元に、オリジナル・メンバーのアルバート・ブーチャードやアラン・レーニアが再び合流して 「IMAGINOS」が製作された事で、B.O.C.は新たなスタートを切る事になりました。オリジナル・ラインナップでの再結成ツアーこそ実現はしな かったものの、B.O.C.はその後も'94年のセルフ・カバー作品「CULT CLASSICS」や、10年ぶりの新作「HEAVEN FORBID」などアルバムをリリースし、ツアーは精力的に継続。そして'99年には、'79年の「MIRRORS」ツアー以来となるジャパンツアーも実現したのです。この時の来日は東京・六本木の某クラブの開店記念ゲストという形式であり、全国各地を回るものではなかったため、残念ながらファンの間でも意外なほど知られていません。それだけに今回、ライヴの模様が発掘されたと言うだけでもマニアにはサプライズです。本録音では5月15日の横田基地公演に 続く六本木初演の模様を、トレーダー間でも一切知られていないオリジナル・DATマスターを使用して完全収録しています。音源の発掘そのもの以上に本作品で驚くべき事は、前述したとおりサウンドボードすら凌ぐハイクオリティな音質です。録音者はDIOの来日音源でも最高峰 と絶賛された「DRAGON HEAD」や、先日リリースされた直後からファンを大喜びさせたWHITESNAKEの「PLEDGE OF VICTORY」を手がけた人物。このテーパーが実力を遺憾なく発揮したサウンドは、音の見通しやクリアさはもちろん、ステージの近さ、演奏のダイレクト感や迫力一杯の音圧など全てが驚異的レベルです(本来ならプレスCDでリリースして然るべき音質)。オープニングから終演まで現場の空気とステージ上の演奏を最高のリアルさと実存感で真空パックした本作は、約100分に渡って聴き手を12年前のライヴ会場へと誘ってくれるはずです!'80年代後半以降、バンドのオープニング・テーマとなった「Blade Runner」のテーマに乗せてメンバーがサウンドチェックを行うオープニングから、聴き手はその音質に度肝を抜かれるでしょう。ギターやベース、ドラムのサウンドは目の前に差し出されるようにリアルで生々しく、キーボードは音の一つひとつまでが絶妙な粒立ちの美しさ。ライヴ前半の「Stairway To The Stars」や「Before The Kiss, A Redcap」から音質はいきなり最高で、聴き手は「これが本当にオーディエンス録音なのか?」と誰もがあ然としてしまうはずです(関係者録音でもここまで美麗な録音は出来ないでしょう)! エリックやドナルドのプレイは相変わらずの堅実ぶりですが、このライヴでは元RAINBOWのボビー・ロンディネリが叩き出すドラムがまた素晴らしい聴き応えで、B.O.C.クラシックの数々にソリッドな切れ味と躍動感を与えています。重厚でヘヴィな「Cities On Flame With Rock And Roll」やグルーヴ感あふれる「E.T.I.」でのボビーのドラムはファン必聴です。セットリストは基本的にクラシック志向でありながら、当時の新作 「HEAVEN FORBID」からは「Harvest Moon」と「See You In Black」の2曲がセットイン。海外でのライヴでは反応が大人しい時もあったこれら新曲も、このライヴでは上々の反応を勝ち取っています。特に 「Harvest Moon」中盤のギターソロではエリックやドナルドの名演に触発されたように大きな声援を贈っています。アラン・レーニアのピアノが流麗な旋律をなびかせ る「Joan Crawford」はライヴ中盤の大きな聴き所。シアトリカルなドラマ性を突き詰めた曲想が本録音の音質でより一層魅力的に輝き、オーディエンスと共に聴 き手も圧倒します。また「Career Of Evil」・「Flaming Telepaths」・「Astronomy」と3曲チョイスされた「SECRET TREATIES」ナンバーもどれもが名曲の貫禄。ライヴ後半で取り上げられる「Burnin' For You」・「Godzilla」(ベース及びドラムソロ入り)・「(Don't Fear) The Reaper」などといった定番曲と共に、セットリストはさながらベスト・オブ・B.O.C.のライヴ版といった趣きすら感じさせます。日本のファンにも 思い出深い「Godzilla」・「(Don't Fear) The Reaper」は会場全体で唱和する熱狂ぶり。このライヴにまで足を運んだB.O.C.ファンはさすがに"筋金入り"と言うべきでしょう。リアクションの 熱いこと限りなし! ラストの「The Red And The Black」もまた会場中がお祭りのような大盛り上がりで、日本のB.O.C.ファンがいかに彼らのライヴを心待ちにしていたのかを実感させられます。ラ ストでエリックがファンに向けて「Goodnight ミナサン!」という一言まで聞き逃せません!B.O.C.はこの後5月23日まで同会場にてショウを行っており(19日から22日までの4日間は一日2公演との事)、'99年の来日で披露したライヴは全部で11公演と、意外なほど回数をこなしています。しかし前述したようにファンの認知度は低く(会場が100人規模のクラブという事もあって)、ライヴの模様はほとんど知られていませんでした。今回のハイクオリティ音源発掘はほとんど奇跡と言っても良く、2枚組ながらその充実度は同時期ライヴの6枚 組「WAY OF THE CROSS」を凌ぐと言っても過言ではないでしょう。 Live in Tokyo, Japan 18th May 1999 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (45:54) 1. Blade Runner Theme (Vangelis) 2. Stairway To The Stars 3. Before The Kiss, A Redcap 4. Cities On Flame With Rock And Roll 5. E.T.I.(Extra Terrestrial Intelligence) 6. Harvest Moon 7. Buck's Boogie 8. Career Of Evil 9. Joan Crawford Disc 2 (55:42) 1. Flaming Telepaths 2. See You In Black 3. Astronomy 4. Harvester Of Eyes 5. Burnin' For You 6. Godzilla 7. (Don't Fear) The Reaper 8. The Red And The Black Eric Bloom - Vocals, Guitar, Keyboards Donald "Buck Dharma" Roeser - Guitar, Vocals Allen Lanier - Keyboards, Guitar Danny Miranda - Bass Bobby Rondinelli - Drums