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Various Artists Eric Clapton,Jeff Beck,Jimmy Page,Joe Cocker/CA,USA 12.6.1983 Mike Millard Tapes

オーディエンス録音の概念を変革した伝説のテーパー、マイク・ミラード氏の秘蔵ライブ音源をJEMSがリリースする「The Lost and Found Mike the MICrophone Tapes Series」の、2020年最後となったVolume 65は、何とこれまで一切テープトレーダー間にも流通していなかった1983年12月6日、オールスターによるA.R.M.S.のL.A.フォーラム公演でした!もちろんファーストジェネレーションのマスターで、驚愕する超高音質でした!JEMSは年の最後まで、このとんでもない宝物を温存していたわけです。 【“三大ギタリスト揃い踏み”奇跡のステージをリアルに伝える超高音質オーディエンス録音】A.R.M.S.コンサートとは、「ロックファンなら誰もが待望しながら、実現不可能と思われていたコンサート」だったのです。長年のブリティッシュロックファンの方なら、これがいかに歴史的な事だったのかご理解いただけると思いますが、そうでない方のためにも、イチからこのA.R.M.S.プロジェクトの経緯と概要をご説明していきましょう。A.R.M.S.とは、「Action Research into Multple Sclerosis」の頭文字を取ったもので、直訳すれば「多発性硬化症への治療対策調査行動」となります。多発性硬化症は不治の病と言われ、時間の経過とともに身体じゅうの筋肉が硬化していき、終には不随意筋である心臓が止まり死に至ります。原因不明と言われ、遺伝体質にも関係なく突発的に発症する難病です。77年にこの病を発症した元フェイセズのベーシスト、ロニー・レインを救うため、この病気の治療研究機関への援助資金調達のためにロニーに所縁のあるミュージシャンたちが集まってコンサートを開き、その収益をすべて寄付したコンサートだったのです。コンサートの企画開催に際しては、ロニー・レインの奥さんがロニーの親友ミュージシャンであるザ・フーのピート・タウンゼンドに援助を求めました。ところがこの時期のピートは、バンドの存続危機、家庭崩壊・離婚の危機に直面しており、そのストレスから逃れるためアルコールとドラッグの中毒に陥っているという状況でした。そのためピートはこの大役をロニーとの共通の友人でもあるエリック・クラプトンに振るべく話を持ちかけました。ロニーの身を案じたクラプトンがそれを快諾し、プロデューサーのグリン・ジョンズ(クラプトンのアルバム「SLOWHAND」や「BACKLESS」、ザ・フーの「WHO'S NEXT」やビートルズの「LET IT BE」の初期バージョンをプロデュースしたイギリス人)の協力を得てオーガナイズしたのがこのコンサートだったというわけです。クラプトンは、人格者で誰にも愛されているロニーのためのコンサートであるならば、自身のバンドだけによるコンサートではなく、コンサートの趣旨に賛同する友人ミュージシャンを集めた豪華なコンサートでオーディエンスに喜んでもらおうと考え、普段では有り得ない出演者を募りました。目玉は自身とベック、ペイジを伴った「三大ギタリスト」+かつてブラインド・フェイスで共に活動したブリティッシュロック界のスター、スティーヴ・ウィンウッドの4枚看板でした。クラプトン自らが、歴代のヤードバーズのギタリスト三人の共演を望んだのです。それを支えるバックメンとして集まったのは、ローリング・ストーンズ、フェイセズのメンバーを始めとするブリティッシュロック界で長年活動してきた実力派のミュージシャンたちでした(メンバーの詳細はクレジットをご覧ください)。出演交渉はクラプトン自身とグリン・ジョンズが行いました。65年の一件(ペイジがクラプトンとのプライベートセッションの音源を無断でイミディエイト・レコードに提供した)以来、絶交していたクラプトンがペイジを誘ったことは驚くべきことでした。ベックとウィンウッドは即座に快諾。また、この話を聞きつけたロッド・スチュワートは自ら出演を申し出たのですが、フェイセズの末期に自身のソロ活動に注力し、一切バンドを顧みなかったロッドの行いに憤怒していたクラプトンが彼の申し出を断ったというエピソードもありました。そうこうしてメンバーが結集したコンサートは1983年9月20日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行なわれ、第一部がクラプトンのセット、第二部がウィンウッドのセット、第三部がベックのセット、第四部がペイジのセット、そしてアンコールがオールスターによるセットという五部構成とされました。当時はまだ歩行が可能だったロニー・レインもアンコールで登場し、歌いました。そんな奇跡のコンサートを実現させた出演者たちは、ロックの激動時代を切磋琢磨して生き抜いてきた同志でもあり、旧知の仲であったため、当日のステージを全員が楽しんだそうです。そして誰からともなく、「もっとこれを続けたい」という声が出演者内部から発せられました。プロデューサーのグリン・ジョンズはすぐさまアメリカのプロモーターの重鎮ビル・グラハムに連絡を取りました。グラハムは即座にダラス、サンフランシスコ、L.A.、ニューヨークのホールをブッキングし、計9回のコンサートを実現したのです。これはロンドンでの公演に対して、「A.R.M.S. US TOUR」と呼ばれました。その中にあって、これまで一切の音源が出て来ず、リリースされなかった日の公演が本作なのです。ここでA.R.M.S.関連のコンサート全日程を振り返ってみましょう。A.R.M.S.・9月20日:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(1公演) ・11月28日、29日:ダラス、リユニオン・アリーナ(2公演)・12月1日、2日、3日:サンフランシスコ、カウパレス(3公演)・12月5日、6日:ロサンゼルス、ザ・フォーラム(2公演) ←★ココ★・12月8日、9日:ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン(2公演) 【ロンドンでの公演とはメンバーもセットリストも異なり、オフィシャル作品でも聴くことのできないパートを多く含む奇跡のコンサートの完全版】このロンドンでのコンサートはロック史におけるエポック的なイベントであったことから、当時オフィシャルではVHSビデオとレーザーディスクでリリースされました。しかしソフトへの収録時間の問題から、ハイライト部分のみを編集したダイジェスト版としてリリースされたという背景がありました。それ以降DVDでリイシューされましたが、収録内容は初回のリリース時と変わっていません。ようやく2019年になって放送音源のリリース解禁により、このコンサートのCD化も実現しましたが、映像作品よりも収録曲は増えたものの、完全収録版というわけではありませんでした。一方、「A.R.M.S. US TOUR」ではロンドン公演に参加したスティーヴ・ウィンウッドが都合がつかず不参加となった代わりにジョー・コッカーが参加し、クラプトンとハウスバンドがバックを務めました。それにより当然コッカーのセットは彼のレパートリーとなり、ロンドン公演とは趣きを異にしました。さらにロンドン公演と趣向が異なったのは、ジミー・ペイジのセット中のStairway To Heavenでした。この曲の終盤でペイジがソロに突入するタイミングでクラプトンとベックがステージに登場し、ペイジからソロを引き継ぐ形で二人もソロを取ったのです。この意外な演出にアメリカのロックファンは狂喜しました。そしてアンコールも、コッカー最大のヒット曲With A Little Help From My Friendsがオールスターにより演奏されるという形に変わりました。つまり本作では、オフィシャル作品では聴くことのできない楽曲を多く聴けるということが最大のメリットなのです。そして音質の方は、ミラードテープを代表するクオリティと言っても過言ではない超高音質となっています。録音開始が遅れたため、オープニングナンバーは歌部分からのフェイドインになっていますが、この高音質の前ではさしたる問題ではないでしょう。何せLay Down Sallyではドラマーがブラシワークに切り替えたことさえ判るほど、くっきりしっかり捉えられたサウンドなのですから。オリジナル・カセットだからこそ加工する必要もなく、質感もバランスも極めてナチュラルなのです(当店で調整したのは、音圧を少し上げたことだけでした)。このサウンドは是非スピーカーから大音量で聴いていただきたいと思います。そうすれば正に「A.R.M.S. US TOUR」L.A.公演を観に行った感覚を味わうことができるでしょう。 オフィシャル作品では聴くことのできない曲(オフィシャルCDとの比較) 昨年リリースされたロンドン公演の放送音源CDでは聴くことのできない曲が本作には多く含まれています。ロンドン公演のCDでは、エリック・クラプトンのセット、ジェフ・ベックのセット、ジミー・ペイジのセット、そしてオールスターによるアンコールは全曲がリリースされていますが、ウィンウッドに代わって参加したジョー・コッカーのセットが聴けないのは当然のことです。クラプトン、ベック、ペイジのセットでも曲が入れ替えられたり、追加されたりしています(ベックのセットでは、元マハビシュヌ・オーケストラのヤン・ハマーが参加しました)<クラプトンのセット>・Sad Sad Day <ジョー・コッカーのセット>・Don't Talk To Me・Watching The River Flow・Worried Life Blues・You Are So Beautiful・Seven Days・Feelin' Alright <ベックのセット>・Definitely Maybe・Blue Wind・People Get Ready・Going Down <ペイジのセット>・Boogie Mama <アンコール>・With A Little Help From My Friends・April Fool これほど多くのナンバーがオフィシャルCDには未収録だったのです。「A.R.M.S. US TOUR」はロンドン公演とは別物だったとさえ言えるでしょう。もちろんロンドン同様、甲乙付け難い三大ギタリストの個々のセットとロックファンが夢見た三人共演のシーンが聴きものです。クラプトンはロンドン同様のステージ進行で、ブルージーなプレイを披露しています。その後は、クラプトンとは正式には初共演となったジョー・コッカーをフィーチャー(厳密には75年のクラプトンのL.A.公演にコッカーが飛入りし、タンバリンを叩いたということがありましたが)。このセットではクラプトンがそのまま残り、全力でサポートしています。クラプトンが弾くギターをバックに歌うコッカーのソウルフルな熱唱が聴きものです。当時のジェフ・ベックは独自のフュージョン・ミュージックを確立した時代。アルバム「THERE AND BACK」のメンバーをバックにシャープかつワイルドなプレイを披露していますが、ロンドンとは異なり、ジェフ・ベック・グループ時代のナンバーも披露しているのがファンには嬉しいところです(ボーカルはアンディ・フェアウェザー・ロウが務めています)。ベックのバックバンドがそのまま残りサポートした、続くペイジのセットについては、クラプトンからの声掛けに喜んで参加した彼でしたが、当時のペイジはボンゾを失いZEPを解散させたショックからドラッグ中毒に陥り、その影響から指がまともに動かない状態でした。再起を賭けてサントラのソロアルバム「DEATHWISH II」をリリースしたばかりだったペイジは、本調子ではないものの、そのアルバムからのナンバーに加え、ZEPの名曲「天国への階段」をインストで演奏するというハイライトを作っています(前述したように、三大ギタリストの共演が早くもここで実現します。ボーカル曲は、これがきっかけでThe Firm結成に繋がったポール・ロジャースが友情出演で歌っています)。そしてオールスターのアンコールにて、三大ギタリスト(+コッカー)の奇跡の共演が実現します。バンマスがクラプトンだっただけに、彼のレパートリーが選ばれていますが、逆にLaylaの7連フレーズをベックが弾くという贅沢なシーンが現出するのは、このコンサートならではの妙味でしょう。最後にはロニー・レインが登場。彼とピート・タウンゼンドとのジョイントアルバム「ROUGH MIX」収録のApril Foolとクラプトンもよく取り上げたブリティッシュカントリー・トラッドソングGoodnight Ireneでボーカルを聴かせます。この仲間たちのおかげもあって、ここから14年間生き長らえることができたロニー。ブリティッシュロック界の厚い友情をも感じることができる一大歴史的コンサートでした。とにもかくにも結果的に三大ギタリストが同じステージに立ったという機会は後にも先にもこの時だけ。三大ギタリストが弾くLaylaやStairway To Heavenが聴けたのもこの時だけ。その歴史的なコンサートの超高音質マスターが大発掘です。よくぞこの日の公演をこんな凄い音質で録音しておいてくれたと、ミラード氏への感謝の気持ちでいっぱいです。 The Forum, Inglewood, CA, USA 6th December 1983 TRULY PERFECT SOUND Disc 1 (79:58) ERIC CLAPTON 1. Everybody Oughta Make A Change 2. Lay Down Sally 3. Wonderful Tonight 4. Rita Mae 5. Sad Sad Day 6. Have You Ever Loved A Woman? 7. Ramblin' On My Mind 8. Cocaine JOE COCKER 9. Don't Talk To Me 10. Watching The River Flow 11. Worried Life Blues 12. You Are So Beautiful 13. Seven Days 14. Feelin' Alright JEFF BECK 15. Star Cycle 16. The Pump 17. Definitely Maybe 18. Blue Wind Disc 2 (72:35) JEFF BECK 1. People Get Ready 2. Going Down JIMMY PAGE 3. Prelude 4. Who's To Blame 5. City Sirens 6. Boogie Mama 7. Midnight Moonlight 8. Stairway To Heaven ALL-STAR FINALE 9. Layla 10. With A Little Help From My Friends 11. April Fool (Ronnie Lane) 12. Goodnight Irene (Ronnie Lane) Eric Clapton - guitar, vocals Jeff Beck - guitar Jimmy Page - guitar Andy Fairweather Low - guitar, vocals Joe Cocker - vocals Paul Rodgers - vocals Chris Stainton - keyboards James Hooker - keyboards Jan Hammer - keyboards Bill Wyman - bass Fernando Saunders - bass Charlie Watts - drums Kenney Jones - drums Simon Phillips - drums Ray Cooper - percussion

Various Artists Eric Clapton,Jeff Beck,Jimmy Page,Joe Cocker/CA,USA 12.6.1983 Mike Millard Tapes

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