1975年、前年に続いて再び行われた「Relayer」北米ツアーより7月6日のテネシー公演を極上レベルの高音質オーディエンス録音で2時間8分に渡って収録・初登場です。Sound Chaserの3分目位まで音質は平均的ですが、ギターソロ途中の3:30辺りでマイクがしっかりと楽音を捉えた状態になったらしく、この時代としては大別格と断言できる極上音質に変貌します。これ以降の音質・音像は非常に安定しており、初登場音源であることが信じられない程、この時代のオーディエンス録音としては上位に位置する見事なテイクと言えます。Close To The Edgeは冒頭やや不鮮明なサウンドですが、始まって直ぐにクリアーになります。歌に入る前のハウのギターソロが見事。味わい深い音色で捉えられたTo Be Overも絶品。味わい深い演奏が楽しめるGates Of Deliriumも音の良さもあって起伏に富んだパフォーマンスを堪能することができます。モラツの弾くシンセが通常の録音より良く聴こえるので、全体のキーボードによるオーケストレーション効果をクリアーなサウンドで聴けます。Soonの出だしのパートで(17:05)、この部分では珍しくテクニカルなトラブルによる大きなノイズがありますが、バンドは問題なく感動的な演奏を続けます。ディスク2前半のアコースティックパート、モラツのピアノソロもヒスノイズが殆ど感じられない音圧十分なクリアーなサウンドで収録されておりライン録音並みの音像で楽しむことができます。Clap終演後にテープチェンジのカットがあり、And You And Iが未収なのが残念ですが、続く26分に及ぶRitualは圧巻で聴きごたえ満点。Roundaboutに続く、アンコールラストのSweet Dreamsのイントロで、メンフィス公演と言うことで特別に演奏されたプレスリー・カバーDon't Be Cruelは大変貴重!しかも音質も非常にクリアーに収録されており、聴きごたえ満点。1分30秒程のイエス風アレンジのDon't Be CruelはSweet Dreamsのイントロとしてもバッチリハマっており、他の公演地でも継続的に演奏されても構わない程のクオリティです。この貴重な2曲が全体の中でも特に音質が優れており、ファンには嬉しい限り。特にSweet Dreamsでのハウの生々しいプレイとモラツのメロトロン及びラストのムーグシンセのロングソロは必聴です。まさにファン必聴・必携の大推薦の1枚です。Live at Mid-South Coliseum, Memphis, TN. USA 6th July 1975 TRULY AMAZING SOUND Disc 1 1. Firebird Suite 2. Sound Chaser 3. Close To The Edge 4. To Be Over 5. Gates Of Delirium Disc 2 1. Your Move 2. Mood For A Day 3. Long Distance Runaround 4. Moraz Solo 5. Clap 6. Ritual 7. Roundabout 8. Don't Be Cruel 9. Sweet Dreams Jon Anderson - Vocals Steve Howe - Guitars Chris Squire - Bass Patrick Moraz - Keyboards Alan White - Drums