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Helloween ハロウィン/Kanagawa,Japan 5.28.1989 S & V

歴史的な超名盤『守護神伝ー第二章ー』を引っさげ、日本に舞い戻ってきた1989年のHELLOWEEN。あまりの人気で一触触発となった事件現場を体験できるライヴ・セットが登場です。そんな本作に収められているのは「1989年5月28日クラブチッタ川崎」公演。その絶品オーディエンス録音をDISC 1-2に、絶景オーディエンス・ショットをDISC 3に配した3枚組です。1989年初頭にはカイ・ハンセンからローランド・グラポウへ交代していたわけですが、『守護神伝ー第二章ー』の圧倒的な超名作ぶりに人気はうなぎ登り。初来日を遙かに超える再来日が組まれました。まずは、そのスケジュールを振り返り、ショウのポジションを確認しておきましょう。・5月23日+24日:毎日ホール(2公演)・5月26日:名古屋市公会堂・5月28日:クラブチッタ川崎 ←★本作★・5月29日ー31日:東京厚生年金会館(3公演)・6月1日:中野サンプラザ・6月3日:汐留PIT II 【クリア・サウンドのライヴアルバムと絶景ショット】以上、全9公演。後半は会場を変えつつも関東圏の連続6公演で占められていたわけですが、本作の川崎公演はその幕開けとなるコンサートでした。そんな本作のメインとなるのは、絶品サウンドの2枚組フル・ライヴアルバム。サウンドボードと間違えるようなド密着感ではないものの、クリアさと細やかなディテールは間違えたくなる(?)。真っ直ぐに届く芯はレーザー光線のようにキリッとしていて、そこから立ち上るオーラのようなホール鳴りもディテールを隠すことなく厚みとダイナミズムを与えている。特にマイケル・キスクのヴォーカルがオンに捉えられており、歌詞の一語から大きなヴィヴラートの機微まで鮮明に味わえる。オーディエンス録音が似合う音楽と言えば、ハーモニーが降り注ぐシンフォニック・ロックが浮かびますが、実はメロディック・パワーメタルの「天翔け感」もかなり似合う。本作は、そんな意外な事実まで教えてくれるオーディエンスらしい生々しさと美しさを兼ね備えた名録音なのです。そして、その音声に絶景が組み合わさったのがDISC 3のオーディエンス・ショット。これがもう、本当に絶景。真正面にステージ中央を見すえたスタンド席なのですが、最前列なのか遮蔽物は完全にゼロ。ステージの端から端まで観たいところを見放題ですし、そこから果敢に迫るズームも素晴らしい。しかも、カメラを振ってもズームで迫ってもビクともしない安定感が凄い。「A Tale That Wasn't Right」など、一部でマスター劣化もなくはないのですが、あまりにもド中央なポジションといい、三脚なしにはあり得ない安定感といい、もしかしたら関係者による資料用撮影なのかも知れません。 【絶頂の人気が起こしかけた事件現場】そんなクリア・サウンド&超絶景で描かれるのは、守護神伝二部作が濃縮されたフルショウ。その濃度を実感していただくためにも、ここでセットを整理しておきましょう。守護神伝ー第一章ー・A Little Time/Future World/ A Tale That Wasn't Right(★)/Halloween(★)/I'm Alive(★)守護神伝ー第二章ー・Invitation/Eagle Fly Free(★)/Dr. Stein/March Of Time(★)/Rise And Fall/Keeper Of The Seven Keys(★)/I Want Out その他・ウォールズ・オブ・ジェリコ:How Many Tears ・シングル:Save Us(★)/Living Ain't No Crime(★)※注:「★」印は公式E.P.『LIVE IN THE U.K.』では聴けない曲。……と、このようになっています。4人時代のレパートリーは「How Many Tears」だけに留め、マイケル・キスク加入後の名曲が盛りだくさん。大曲「Halloween」「Keeper Of The Seven Keys」も取り揃え、本来2枚組になるはずだった『守護神伝』の真なる姿を描いたかのようなセットです。そんなセットだけでもお腹いっぱいなのですが、さらに必聴・必見なのが冒頭の「Eagle Fly Free」。いや、そりゃあ絶対の超名曲なわけですが、それ以上なのが演奏停止の大トラブルなのです。実はこの時、現場はウルトラ名曲に正気を失った観客が前方へ殺到。その勢いに焦ったスタッフがショウを中断させるのです。マイクを手にした関係者が観客に語りかける言葉が超リアル。ちょっと書き出してみましょう。「お客さん! よく聞いてください。今、大変危険な状態です。ちょっと、中段の人! 前の方の人も、よく聞いてください。かなり押し寄せてきて危険な状態にあります。このままでは演奏できません。(中略)もうちょっとゆっくり冷静になってください。少しの間休憩しますんで」《ここで大ブーイング》「じゃあ、言う事聞いて! 前に出てこないようにしてくださいっ!!」……と、こんな感じなのです。この大ブーイングには結構な怒号も混じっているのですが、それにも押されない肝の据わった態度からすると関係者もベテランっぽい。しかし、UDOにとっては、この日がメタル系初のオール・スタンディングであり、あまりの熱狂に「こりゃヤバい」と判断したのでしょう。まあ、キスクが歌う本生「Eagle Fly Free」を目の前でブチかまされて「落ち着け」と言われても無理な話ではあるのですが……。ともあれ、それもこれも歴史のドキュメント。いかに日本のメタル者が『守護神伝』に燃えていたかの証左でもあるのです。そんな事件(未遂?)なショウを極上サウンド&超絶景でフル体験できる3枚組です。『守護神伝ー第二章ー』時代の再来日「1989年5月28日クラブチッタ川崎」公演の絶品オーディエンス録音+絶景オーディエンス・ショットをセットした3枚組。メインの2枚組フル・ライヴアルバムは絶品サウンドで、真っ直ぐに届く芯はレーザー光線のようにキリッとしていて、特にマイケル・キスクのヴォーカルがオン。DISC 3のオーディエンス・ショットも遮蔽物ゼロで安定感も絶大。もしかしたら、関係者による資料用撮影なのかも知れません。ショウは大曲「Halloween」「Keeper Of The Seven Keys」も取り揃えた『守護神伝』二部作の濃縮還元で、あまりの熱狂にショウが中断してしまう「Eagle Fly Free」も必聴・必見です Club Citta, Kawasaki, Japan 28th May 1989 Disc 1(64:37) 1. Invitation 2. Eagle Fly Free (breakdown) 3. Security Break*日本人スタッフの人、喋り方が落ち着いていて(肝が据わっていて)素晴らしい!!! はい、お客さん! よく聞いてください。えー今、大変危険な状態です。ちょっと、中段の人! 中段の人、前の方の人も、よく聞いてください。えー、かなり押し寄せてきて危険な状態にあります。えー、このままでは演奏できません。はい、前の方の人、ちゃんと聞いてください! はい、中段の人も。押し寄せてくると危険です。もう少し。演奏はちゃんとやりますんで、もうちょっとゆっくり冷静になってください。前の方の人、こんな押さないで。中段の方の人も押さないでください。少しの間休憩しますんで。じゃあ、言う事聞いて! 前に出てこないようにしてくださいっ!! はい、それでは間もなく、えー再開致します。えー、ぜひ協力してください。分かりますね。えー、今後こういう形のコンサートを続けるためにも、それから今日のコンサートを最後まで行うためにも、ぜひ協力してください。えー、よろしくお願いします。4. Eagle Fly Free (re-start) 5. A Little Time 6. Dr. Stein 7. March Of Time 8. Future World 9. Save Us 10. Rise And Fall 11. Stairway To Heaven 12. A Tale That Wasn't Right 13. Halloween Disc 2(47:56) 1. Keeper Of The Seven Keys 2. I'm Alive 3. Living Ain't No Crime 4. I Want Out 5. Michael Weikath Guitar Solo 6. How Many Tears DVD(112:33) 1. Invitation 2. Eagle Fly Free (breakdown) 3. Security Break 4. Eagle Fly Free (re-start) 5. A Little Time 6. Dr. Stein 7. March Of Time 8. Future World 9. Save Us 10. Rise And Fall 11. Stairway To Heaven 12. A Tale That Wasn't Right 13. Halloween 14. Keeper Of The Seven Keys 15. I'm Alive 16. Living Ain't No Crime 17. I Want Out 18. Michael Weikath Guitar Solo 19. How Many Tears COLOUR NTSC Approx.113min. Michael Kiske - Vocals Michael Weikath - Guitar Roland Grapow - Guitar Markus Grosskopf - Bass Ingo Schwichtenberg - Drums

Helloween ハロウィン/Kanagawa,Japan 5.28.1989 S & V

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